レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

劣勢だけど取った勝ち点3があれば、優勢で失う勝ち点3もある。 ツエーゲン金沢vsレノファ山口 @石川県西部緑地公園陸上競技場 2022年5月8日

5連戦は2勝3敗で勝ち点6。せめて勝ち点7・・・そう思った方も多かったかと思います。栃木戦で劇的な勝ち点3を勝ち取りましたが、同じことを金沢に今度はくらう側になってしまいましたね。

タイトルにもしましたが、ヴェルディ戦やゼルビア戦など相手に握られつつも効率的に得点をとることで勝ちゲームにした試合もありました。あまり参考にはしないのですが、今節のゴール期待値は2.53。金沢の1.53に比べれば多い数字ですし、実際にギリギリのところでのクリア・セーブ・クロスバーなど惜しいシーンもありました。が、最終盤ではありましたが金沢は最終盤ではありましたが1点をしっかりと取り、レノファは取れなかった。それだけです、次々。5連戦が終わったし切り替えましょ!と思うことにしました。そしたらあっという間に木曜日になっており、焦ってブログを書いている私でございます。

では、今節は下記について考えてみたいと思います。

1)あえて前半はペースを落としたのか?それとも単に迷ってた?

2)やはりカウンターで真ん中は割られたくない

3)コンディションがかなり良かった?吉岡。

1)

5連戦最後ということもあり、さてどんな布陣でくるかな、と思いましたが割と変更なしだな、と。ただ、今節前半は5連戦ということもあってかあまりエンジンがかかっていなかった印象でした。

ボール非保持時、金沢4-4-2の布陣。ボランチが縦関係になり時折SHは中に絞りSBが幅をとるような形になりますが、割とオーソドックスな形だったと思います。

ただヤンツー監督がアライバルインタビューでもおっしゃっていたように、「山口のサイドの守備が怪しいから、時間がかかってでも出して動いてをしっかりすれば攻略できる」とあるように、印象として栃木のように山口があけたSBの裏のスペースにボールを送り込んできていました。そのため、町田のようにビルドアップに特徴を持ったチームというよりも、ショートカウンターが脅威のチームであったかとおもいます。

そんな金沢にたいしていつもなら「アグレッシブに」と監督が口癖のように言っているように前から行くかな、と思ってましたが、最終ラインとボランチの間に高木を位置取らせ、ボランチと2列目のところに5人を並べるような4-5-1といった形でだいぶ後ろ重心でした。その後ろ重心の状態からCF高木やRWG吉岡などがとりに行きますが、後ろが腰が重くなっており連動していなかったり、連動するも金沢のボランチや落ちてくる10嶋田を捕まえれていなかったりと、どうもちぐはぐな状態が続きました。

ハーフタイムコメントで名塚監督が「相手のボランチを自由にさせないようにマークをはっきりさせよう」と出していたほど、後手に回っていた感じです。後半に入りはっきりと池上を前に出すような形になり、はまり始めました。

はじめはやはり連戦だからちょっと前半は抑えめに行っているのかな?と思っていましたが、単純に迷っていたようですね。結構この辺は反省点だったかなと思います。迷うことで相手にトランジションで上回られてしまったと思います。そのため前半はしぼったRSH16毛利についた14橋本の裏を、金沢RSB5松田に何度かきわどい場面を作られてしまっていました。

 

話をボール保持のところに。これもアライバルインタビューでヤンツー監督がおしゃってましたが、いかに山口のボール保持時に「マーキングの距離を近くする。ボールを奪える」⇒「早く攻撃する」というのを徹底していたかと思います。上述した前半の惜しいシーンもこれを体現していた形かと思います。

ただ、慣れてくればレノファの両CBがある程度幅をとると、金沢のツートップの相方は前に出て、もう一人はアンカー佐藤謙を消すようなところにつくので、実際GKの関を入れれば3対1のような形で運べていました。そのため何度かヘナンから惜しいタテパスが入っていたかと思います。どのチームも渡部よりはヘナン、という形で持たせてくれますが、山口のストロングポイントは左ということ、ヘナンは左利きということもあって、はまるとするどいパスを通してくれます。(それまでは危ういのではありますが)

下手に縦に蹴ってしまうよりかはじっくりCBから作ることができていたはずなのですが、いきなり蹴ってしまうのはちょっともったいないなと思いました。

また、ミドルゾーンで多少サイドを圧縮されたところでもまだ改善点があったかと思います。

上記いつものざっくりで申し訳ないのですが、3ヘナンがボールを保持した時、池上が左サイドへ顔を出したシーン。(13:00など参照ください。)
これらの際に金沢の両ボランチは山口のIHにぴったりと付いてきていました。すると、いつも通り眞鍋がボランチポジションなどに位置すればそこでボールを引き取ることもできたのかな、と思います。眞鍋が平松につかまってしまったのなら、渡部までもどしても16吉岡への道は空いているので、相手が捕まえてに来ているなら、その圧縮網をサイドを変えることで広げるという作業ができてもよかったのかなと思います。

 

2)

どうしても負けた試合は、あんなことができたのではないか、とネガティブなことを綴ってしまうのですが、水戸戦、千葉戦もやられたカウンターにも言及をしたいと思います。失点シーン。渡部の試合後インタビューでもありましたように、あの場面まず山瀬のボールがショートして渡部が競り負けてしまったところが第1の要素かと思います。その直前にあわやゴールか、という場面を演出した二人でしたがこの場面ではやってしまったかなと思います。

この場面最終盤での失点を避けるために金沢は下がるかなと思いましたが、壁役に一人と逆サイドに一人ある程度攻め残りをさせていました。キック直前にも大石が林に対して下がるなというジェスチャーをしてます。そのためこの場面では最悪でもシュートないし満足な状態で金沢にボールを与えないことも考えないといけなかったと思います。おそらくキックミスですし、渡部も頭かと思ったら、弾道は低かった、という状態だったとは思います。

その後、金沢のカウンターへ移った時の山口のネガティブトランジション。後ろの選手はしっかりと切り替えて、まずは後ろのスペースをあけないように後退。大石を追う渡部を抜くと4対4。この選択は当然だったかと思います。そして真ん中を通させないようにサイドへ追いやる。。。ところがここでヘナンと眞鍋が戻ってきてはいましたがここで杉浦の抜け出しもよかったと思いますが、佐藤健含めてここでまんなかを割らせてしまった時点で勝負あり。難しい対応であったかと思いますが、一瞬眞鍋と佐藤健がお見合いしてしまったようにも見えましたし、ここはこぼしたくない隙だったかなと思います。外へ外へ、で仕留められたのなら仕方ない、となるかもしれませんがやはり中を割られるのはなんかやりようあったんじゃないかな~とネガティブに思ってしまいます。水戸戦も周りに引っ張られ、切り返してのミドルでしたし。失点パターンとしてロングカウンターが結構あるのはチームの乗り越えていってほしいところですね。

 

3)

最後くらい前向きに。

この試合吉岡は90分とおしてかなり走れていたなと思います。カウンターくらってそのクロスをクリアしたと思ったら最前線でゴール前にいる、なんてシーンもありだいぶコンディションが良さそうでした。本人は悔しいかと思いますが、5連戦あまり多くの時間使われていなかったのもあると思います。栃木戦などは勝利の立役者の一人ではありましたが、まだ主役を張れていないのが現状だと思います。

ホントに1点取れればケチャドバにならないか?など感じるところはありますが、キーとなりそうなのは池上と感じます。やはり彼ら二人が絡むときに右サイドで崩しが始まる回数が多いと思います。そこに眞鍋や石川などのSBが絡むようになると、右からのゴールシーンが見れるのではないかと期待をしてしまいます。

 

15戦で5勝5敗5分けですか。順位も半分の11位。今月は甲府に長崎、山形、横浜FCとつづきます。どのチームも去年ベースで見ればかなりの格上です。それでも上位に行くためにはこの残りの5月の4戦は3月くらいから書いてましたが、難しい連戦になりそうです。そして群馬に岡山も折り返しの21節まで続きます。

一旦は5連戦お疲れ様。リフレッシュしてこの5月シリーズ乗り切ってもらいたいものです。期待をしましょう!

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(文中敬称略)

維新で2連勝!疲れもあるがやることは変わらず! レノファ山口vsFC町田ゼルビア@維新 2022年5月4日

確かに町田の勝ちゲームだったかもしれない。前半20分までで0-3でもおかしくなかった。でもこんな試合を勝ちにできたのは大きい!!試合後インタビューを聞いたあとの感想です。

ポポヴィッチ監督も

山口さんは決めたシーン以外でチャンスはありましたか?

とおっしゃってましたが、チャンスは町田のほうが明らか多かったと思います。

ただ、決定的な失点に直結するミスはどちらが多かったか?そのミスをしっかりついたレノファが今節は勝ち点3をとることができた。と考えます。そしてそのミスは町田さんだけが原因か?いえいえレノファもしっかりやるべきことをやっていたと思います。

でも、町田さんやっぱり強かったですね。

では今節は下記になります。

1)最終ラインが出ていくレノファ、待つ町田。

2)この2試合で身についた?したたかさ。

 

1)

解説中島さんがおっしゃっていたようにこの試合序盤からあたかも試合がすでに終盤になったかのように、お互いの布陣が間延びをしていた試合だったと思います。

レノファも町田も前からいくことは5連戦の4戦目だろうと変わりません。ただ、やはりボール非保持時にレノファが寄せないといけないところで、町田のうまさもあり、寄せきれない展開が序盤から見られました。

町田が単純に裏に蹴ってくるだけなら対応する手立てはあったかと思いますが、そうは簡単にはしてこなかったですね。町田がレノファに対して突いてきたのは、

a)サイドチェンジで逆サイドのSB裏を狙う

b)一旦アンカー佐藤謙の裏や脇で受けることでCB6渡部、RSB4眞鍋を引き出してからその裏を突く。

1失点目は裏抜けをしようとした太田に、高江の左足のキックフェイントのタイミングで付いて行きすぎてしまった橋本のミスかなとも思います。(監督はデュエルだとのことでしたが)これで最終ラインが崩れてしまいました。ヘナン、渡部がフォローに入る距離感ではなかったですね。

このシーンは正直簡単にやられてしまった場面でしたが、基本レノファはハイラインを設定し、相手のスペースを圧縮しボールを奪う、もしくは相手をレノファの誘った場所へ蹴らせることでボールの奪還を狙います。その際にCBの渡部、ヘナンも自分の位置を放棄して相手を捕まえに行きます。うまくいく際はこれで相手をシャットアウトできるのですが、今節の町田戦では残念ながらこの積極的な姿勢を逆手に取られてしまうシーンがこれまでの試合よりもありました。

前節の栃木も山口のこのプレスでずれたところに人を送り込んで裏抜けを狙っていました。特に両SBがあがったり、ジャンプし高い位置をとった際にそこへ人を送り込んできていました。

町田はちょっとアプローチが違っており、ずれたところを狙うのは同じですが、町田はもっと能動的にそのずれを作ろうとしていました。

ツートップの役割は割と分業しているところがあるのかな?という感じですが、30中島が最前線に張り、奥行きをとります。相方の19山口はどちらかというと下がり目でうけます。

それが上に書いたアンカー佐藤謙の脇や裏。ここに立つことで主に6渡部が山口を捕まえるために前に出てきます。するとここを起点にLSH10平戸CF30中島が裏を狙います。じゃあそこを捕まえることを放棄すればいいじゃん?というとそうなると、今度は相手の余裕を与えることになり、ボランチの6佐野、8高江も加わり、厚みのある攻撃を仕掛けてきてしまいます。

後半になっても中二日の町田は選手交代を早めにし、フィニッシャーの役割も担えるヴィニシウスを山口にかえ、起点になる動きができる長谷川アーリアジャスールを入れ、ボールを動かせる平戸を入れより攻撃的なシフトにしてきました。町田の色がよく出た面白い交代だなと思いました。

では、レノファはずっと受け身だったのか?というとそうではなかった。劣勢ではあったものの、琉球戦のようにサンドバッグ状態にならなかったことで得点機会を生むことができたと思います。

ではどのようにかというと、町田の守り方をよく見れていたように思います。

レノファと違い町田の最終ラインはそこまで2列目との距離感を詰めていなかったと思います。(画面であまり見えてませんが)

そのためレノファはライン間を飛ばすタテパス、ミドルサードファイナルサードのハーフスペースへの侵入を意識していたと思います。町田は4-4-2で守ることもあり、割とハーフスペースが空き気味、というか若干そこに侵入する相手に飛び込むよりも最終ラインは崩さず後ろに構えることが多かったように思います。

そのため、20分あたりからはミドルゾーンに運べた際は佐藤謙がボールを持つと、高江または佐野がマークに来ましたが、その空いた町田のボランチのスペースに山瀬や田中が位置どることでボールを前進させました。30分過ぎくらいがミドルゾーンでも19山口がより佐藤を見るようになり、ボランチを引き出すのが難しくなりましたが、そこからはライン間を飛ばすようにボランチの後ろで受けるプレーが多くなったと思います。このプレーについては後半に入っても同じように狙いとして持っていたと思います。

33山瀬、20田中、14橋本などはこの位置を狙うことをしっかりしていたと思います。受け身になり過ぎずに自分たちのペースへも戻すことができたと思います。

1得点目のところは岸田がやはりその位置に降りてきて、その裏へしっかり沼田がいちどりました。ここではうまく沼田のターンから山瀬へつないだ場面。町田の2列目はあまり間に合っていませんでしたし、狙っていた形の一つが実ったと思います。

 

2)

また、個人的には2点目のシーンが印象的です。

レノファに対して町田が押し込んでいたのもあったかと思いますが、あきらか町田が前残りしすぎていました。その布陣を確認した20田中渉が猛チェック。19沼田も呼応し奥山を消します。画面に映ってませんが、太田に対しても14橋本が付くように佐藤謙が指示をしているのが画面端に見られました。

ここでしっかりボールを奪う、そして決めてしまう田中渉のスーパープレーではありましたが、ただ彼がひとりでやり切ったわけではなく、しっかり周りも奪う場面、シュートの場面で呼応したナイスプレーでした。

もともと奥山が高い位置をとっていたと思いますが、明らかに深津が悪い意味で浮いた状態になっていました。もともと深津の左側、高橋のサポートがあるほうへボールを置けば違ったかもしれませんが、やはりこの場面取り返そうとチーム全体がなっていたと思います。前向きになった町田が深津を浮かせてしまい、深津も右サイドへの展開をまず狙い、その町田の姿勢を田中が見逃さずとらえることができ、レノファとしては相手のミスをしっかり付けた展開でした。同じくミス絡みといえば3点目。

81分くらいですかね、兒玉がアクシデントで傷んだ時に高木がずっと審判へアピールをしていたんですが、しっかり佐野を消そうとしていたのですが、一旦背中で消したかと思いましたが、その後すぐに外してしまいました。そして地味に決定機に。。。というまでに個人的にはやばいちょっと試合から審判へ意識が、、、という印象でした。

ただ、ここは流石プロだなと。ヘナンのフィードに対して先に17高橋に触られるのが高木には分かっていたのでしょう。ボールへのタッチ際に体を寄せてそのままキーパーへと1対1へ持ち込みました。この場面も町田が同点にするための意識が強かったと思います。セーフティーに考えれば高橋は外へボールを出すことが選択肢としてあったと思います。ただ、やはり高橋は同点にする意識でつなごうとしてしまった。2点目の深津と同じような心理状態だったかと思います。そこを突くことを狙ったような追い方を高木はしていた。とても冷静だったと思います。(たぶん)

この連戦ではじめの2戦は内容的にもネガティブになりそうなものではありましたが、ホームのこの2戦で彼らが見せてくれた姿は頼もしく僕には映りました。

 

最後に、19沼田について。この試合、町田のRSB奥山にほぼデュエル敗北だったかと思います。ただ、得点シーンにおいては1得点目は裏抜けをしアシスト、2得点目は動きで田中渉をサポートしてました。とても悔しい試合になったかと思いますが、奥山を出し抜けたシーンは得点につながったことは彼の功績ですし、チームとしても収穫だったと思います。今後も兒玉と切磋琢磨して高めあっていってほしいものです。

 

さて、ちょっと急ぎ足のようなブログになってしまいました。もう明日は金沢戦!連戦最後です!去年はちょっと怖いヤンツーさんのインタビューが繰り広げられましたが、今年はいかに?!

もちろん勝利ですね。多少内弁慶な今シーズンですが3連勝を期待しましょう!

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(文中敬称略)

連敗ストップ!&初のヤマグチ一番 レノファ山口vs栃木SC @維新 2022年4月30日

維新は勝つ場所!しっかり体現してくれましたね(だいぶヒヤヒヤしましたが)!

出張利用して帰省がてら、久しぶりの維新に。

お恥ずかしいことにホーム、アウェイ関わらず初めてのやまぐち一番を聞けました。よくある、自分行くと負けるジンクス?!なんて多少思うこともありました。笑

2018年のアウェイ大宮も今節のようにロスタイムの失点だったので、またかー?なんて思っていました。

しかし!失点はよろしくないですが、残り時間諦めることなく勝ち取った得点と勝ち点3。今日は下記について書いていきます。

 

1)栃木のWBをジャンプさせない。SBをフリーに。

2)兒玉の献身性

3)劇的ではあるが。。。


栃木手強かったですね。前節よりも人を入れ替えた布陣。選手をフレッシュにしたことでプレスも誰ひとりサボることなくかけてきました。

レノファのボール保持時の栃木は5-2-3のような形に。CFの32宮崎が渡部をマークし、LSH17山本がアンカーの佐藤謙介、RSH13松岡がCBのヘナンとLSB橋本のどちらにも対応できそうな位置取りに。割とヘナンにボールを回そうとするような、最近どのチームもやってくるような形に。

そして栃木の両WBはスタート位置はレノファの両WGに対応するような位置にいるのですが、パスがレノファのSBに出そうとなると約20~30mくらいは一気に奪取して詰めてきます。序盤に何度か橋本が栃木RWB3黒崎につかまって低い位置でボールを奪われるシーンもありました。

いつものざっくり布陣。

 

もちろん対するレノファも8分と12分に所のように、池上がSBを高い位置に上げてたり、SBより低い位置に来た場合はWGとSBに間に下りたりと栃木の狙いを外すような試みをしつつ前進していこうとしていました。序盤の決定機として15分。栃木のパスミスからミドルゾーンから組み立てはじめ、佐藤⇒ヘナン⇒橋本へ。そこに黒崎のプレスのスイッチが入り猛然とプレスが来ます。ここで橋本はフェイクで黒崎の矢印を外し、同時に池上が栃木の両ボランチの裏を取ります。そこへ栃木のRCB小野寺が池上へ付きますが、ワンタッチでLWG30兒玉へ。右サイドの二人を釣ったことで兒玉がドフリーに。余裕をもって20田中の要求通りのボールを送りますが、これは残念ながら枠の外。

その他にも橋本が佐藤謙の横に行くような位置を取ったり、田中渉がその位置に下りたりと何かと工夫をしていきますが、なかなか前進することができずロングボールを蹴ってカットされたり、引っかかる場面が増えていきます。そうすると、攻撃をするためにバランスを崩して攻めに行くレノファを逆手に栃木は時崎監督がアライバルインタビューでおっしゃっていた「相手の攻撃をうまく活用する」という言葉の通り、SB裏へボールを送り込んできました。

なかなかうまくいかない場面が続き、ジェフ戦のようなただただ時間が過ぎるという言い方を恐れなければ、退屈な時間が流れていきました。そのなかで個人的にターニングポイントというか、試合の流れがちょっと変わったなと思ったのが、34:45付近のヘナンの場面。これはちょうど前半40分過ぎあたりにもツイートしたのですが、急に空いているところをつけるようになったと思います。

https://twitter.com/cross_reno/status/1520278434961756160?s=20&t=8JwoA2Lu2rFTvP6QBXNHDw

ゴールキックからの流れでヘナンがゆっくり持ち運びます。この場面栃木の前線の3人はほぼ準備完了。というような立ち位置でした。ただ、RWB黒崎がなぜかこの場面、14橋本にジャンプしてマークに来ませんでした。もしかしたらその数分前に高木の決定機のところ。関の兒玉へのフィードに対して22RCB小野寺が競ります。そのこぼれ球ですが、14橋本に黒崎は付いて行ってしまったため、20田中渉に拾われ高木の決定機へ繋がりました。このような兒玉へのフィードを嫌がったためか、(もしかしたら足のケガ?)黒崎は34:45では橋本につきませんでした。そのため13松岡は橋本もケアしながらの対応に。そのため32宮崎が渡部側から、外誘導させようとプレスに行きますが、ヘナンが浮き球で回避。ここで栃木的には自分たちの右へ誘導させようとしていましたが、急遽左へ。レノファはすかさずサイドに張り続けている高木は栃木LWB福森をピン留め。眞鍋が高い位置をとることで佐藤謙についていた17山本がすかさず戻りますが、佐藤はフリー。5-2-3で守る栃木はこの位置へ運ばれると人数が足りなくなり、後手を踏みます。

37分もやはり最終ラインで左右に振ることでレノファのSBが空きます。カメラでは映ってませんでしたが、最後14橋本へは3黒崎は一度行きかけましたが、やめてリトリートを選んでいました。40分くらいのところで解説の中島さんがおっしゃるとおり栃木の中の部分は大きく崩れてはいませんでしたが、①栃木のWBが上がることで栃木の組織がコンパクトになっていたが、それを回避できていた。②RWB黒崎が出れないことでレノファの強みであるLSH橋本が空きはじめたこと。③栃木のシャドーとWBが前半のはじめに比べ明らかにどうしようかというコミュニケーションを取り始めていたので、あのようなツイートをしました。

後半に入ってから山口のペースに、リズムが良くなったという実況もありましたが、個人的には上記の35分あたりからすでに流れは変わっていたと思います。

 

2)

では栃木のWBがなぜ出てこれなかったか。いつもの通りではありますが、レノファのWGがじれずにサイド深い位置で張り続けていたことと思います。

バックスタンドにいたので、後半は30兒玉がよく見える位置に座っていました。おそらく後半に栃木3黒崎が交代になる、もしくはもっと橋本へ寄せることを徹底されるだろうという予測をハーフタイム中にレノファ陣営としては立てていたと思います。

そのため、前半よりも内側に入ってみる。替わって入った35鈴木が橋本につけばその裏のスペースへ落ちてくるなど動き直しは結構しているな~というのが印象でした。

1点目のシーンも一度中でもらおうとしましたが、クリアされサイドレノファボール。しっかりサイドへ開いてボールをもらいます。田中渉が代わりにサイドへ張ったので、空いた箱の位置へ侵入。池上の落としをもらえる位置に。(橋本と被ったな・・・と最初は思いましたが。笑)そして橋本へのアシストにつながりました。

59分も佐藤、田中と渡るなか、辛抱強くラインを見てのクロス。高木の「ごめんレオト!」とあったように辛抱強く黙々と自分の仕事をこなしていたなと思いました。MVPは高木ですが、隠れたMVPは兒玉だったかと思います。

https://twitter.com/cross_reno/status/1520297372894457856?s=20&t=8JwoA2Lu2rFTvP6QBXNHDw

そんな思いもありこのようなツイートになりました。もちろん62分のところのようにもっと早く岸田へシンプルに出せなかった??などもありますが、今節はとてもチームに貢献してくれたので、次節はより一層の活躍に期待したいと思います。

 

3)

ホント劇的でしたね。吉岡が入ってきた時に兒玉かな~と思いましたが、CFに高木。これが当たったというのでしょうか。決勝点を呼びました。

水戸戦のブログにも書きましたが、CFがいないなら前3人を足が速い選手を並べて奥行きを取るのもあり、と思っていました。どうなるかな~と思ってましたが割と終盤という事もありアバウトに蹴るような場面が多かったので、高木は大変そうでしたね。

で、失点シーンですがあの団子のような状態のところでファウルなり止めておかないといけなかったですね。足の速い五十嵐と90分フルで出ている橋本を競争させても勝てるわけがなく、点と点であわされてしまいました。エリアないので矢野の動きも見事でした。

しかし、ここでよかったのは単にあきらめなかった、という言葉ではなく、しっかりサイドを起点にした自分たちの形を貫いたことかと思います。キックオフ直後は田中渉は安直に高木を走らせるようパスを出してしまいましたが、そのあとは吉岡を起点にし眞鍋も苦しい時間帯ですが、上下運動をし、それぞれが中間ポジションを取っていた結果が最終的にはほぼブザービーターを呼んだのかなと思います。(キックオフ直後に吹くならさっさと終わらせてもいいんじゃない?って思うのは僕だけでしょうか。点取られた側もなんかあとワンプレー!っておもっているでしょうし)

 

ただ、まあ失点はいらなかったですよね。笑 94分あたりのボールボーイもCKを早く始めようとせず足を放って座ってましたが、ふてくされてたんですね。得点シーンは立ち上がって拍手してました。失点がその後の得点の喜びを倍増はさせてくれましたが、今後はしっかり勝ち切ることもしっかりと求めたいと思います。

 

さて、明日は町田戦ですね。僕は2日普通に出勤だったので東京に戻ってきているのですが、維新には気持ちを残してきたつもりなので、連勝を期待したいと思います。

勝ちましょう!

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(文中敬称略)

何かチーム全体で焦っていた? ジェフ千葉VSレノファ山口 @フクアリ 2022年4月27日

なかなか5連戦の山は険しそうですね。

連戦や気候を考えればターンオーバーするのは当然の選択でした。

怪我人が出ているCFのやりくりに苦労するのも想定内だったと思います。

ただ、そのターンオーバーをした布陣でどこを中心に攻めていくのか?相手のどこを崩していくのか?正直ここが見えないまま90分終わってしまったと思われます。

ということで今節は下記2点について考えたいと思います。

 

1)千葉のどの選手を動かすのか?目がそろわない。

2)出てこい新戦力。

 

 

前節なかなか厳しい試合をしてしまったレノファ。

今節は前節のモヤモヤをしっかり払しょくすることを期待したい試合でした。

ところが、、、でしたね。

 

メンバーが代わってもやろうとしているサッカーでは、同じ絵を描こうとしています

 

試合後の名塚監督のコメントです。監督が志向する形として理想形はそうだと思います。

今期キーマンとなる選手。関、渡部、橋本、佐藤謙。また特徴として、アンカーの佐藤謙やIHの池上を交えつつ、橋本ー沼田ー田中の三角形で左サイドを攻略することがあげられるかと思います。

そのなかで佐藤謙、橋本、田中をスタメンから外すことでどうなるのか?というのが、まず今節のスタメンを見て思うことだったかと思います。(ゼロトップ?などツイートを見ましたが、名塚さんの性格上やはりそれはなかったですね)

前半の中盤あたりまででしょうか、レノファのボール保持時にジェフが割と中途半端に

前から来てくれたこともあり、沼田のところから突破をするシーンができていました。沼田もこの数試合スタメンから外れていたので、期するものもあったのかと思います。積極的にタテへ勝負をしていた印象です。あまり組んでいないスカッドではありましたが、ファイナルサードへの侵入はできていました。

ただ、この試合終始感じていたのが、なんか攻め急ぎすぎていないか?というところです。ワンタッチで相手をいなして前進していくことなどは良いかと思います。問題はその後。【クロスの質】などわかりやすく、う~んとなるものもあります。その他では、実際ライン間にパスを出してもあまり相手は動いてないないように見えました。

実際にRWG18高木が落ちて、ジェフ25LWB末吉を釣って、その裏にRSB4眞鍋が走り込み、ジェフLCB13鈴木を引き出す動きもありました。26神垣のパスが通らなかったこともありましたが、じゃあ鈴木をおびき出した後はどうするの?というのは実際にあったかと思います。

本来なら、その位置にもう一人入り込んでニアゾーンをとる、この試合であの時間ですと田中渉だったでしょうか、そこまで組み込んではじめて【崩した】ということになるかと思います。

ライン間に人が入ってもワンタッチではたくことでまだジェフが寄せてくる前にボールをはなしているので、特に崩れてもなくそのボールの行く先で相手に寄せられてしまい、ミスを誘発されてしまいます。水戸の時は明らかにプレスを正面で受けてしまいミスが誘発されてしまいましたが、ジェフではかなり自滅に近かった印象です。

ダイジェストでシュートまで行けたシーンは崩したというよりも、中に選手がしっかりそろっている状態でクロスを上げて、中の選手が何とかした(高木のヘディングなど)。エリアの中に選手を増やすという目的は達成してますが、ジェフ自体はまだ崩れていないのでチャンスにはならない。ヴェルディ戦のような効率の良さがあれば良いですが、あの流れを呼び込んだあのハードワークはこの5連戦ではなかなかできないでしょうし、質と目を合わせる作業をしていく必要があるのだと思います。

それこそ攻撃でちぐはぐになっていると、守備にも影響し、ライン間へのパス以外にも縦に早く展開、エリアには少しでも人数をかける、となってしまえば後ろが空きやすくもなりますので、そこは被カウンターのリスクが高まることにもつながります。

なかなか噛み合わせは難しいですね。

 

2)

あまりネガティブなことを書きたくないのですが、5連戦2戦目だというのにコンディションがあまりよくなさそうなのも気になります。反対に「動けてるな」という選手もあまりいないのも。

今までの使われ方を考えるとスタメン組以外の底上げは難しいかと思いますが、そろそろ岸田が大槻の穴を埋めてくれたように、違う選手の台頭が期待されるかと思います。

 

さて、中二日、ある意味きつい!(自分の都合)

出張がてら山口に帰ってきましたが、やはり実家は落ち着きますね。(ほとんど住んだことはないんですが)かなりやっつけのようなブログになってしまい、ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます&ごめんなさい。

明日は栃木戦。久しぶりに維新で応援したいと思います。勝ちましょう!維新派勝つ場所!

 

 

 

ミスはあるもの。それよりも繰り返してしまった方が。水戸ホーリーホックvsレノファ山口@K's 2022年4月23日

いや~。秋葉監督は吉田監督くらいインタビューが好きなんですが、負けた試合で「this  is football」を言われると、ちっ!!って思ってしまいますね。。。(笑)

「This is 水戸ホーリーホック」という形でおっしゃってましたが、まさに水戸のやりたいサッカーで負かされた試合になってしまいました。

ただただくやしいですね。前半リードはしていましたが、試合は90分。力負けでしたね。では今回は下記について書いていきたいと思います。

 

1)持たされた支配率50%。

2)外せない水戸の矢印

3)さ、切り替え切り替え。

 

 

前半は多少山口ペース。後半は圧倒的に水戸ペース。どなたもこんな認識かなと思います。

前半水戸のツートップはアンカーの8佐藤謙を片方が捕まえ、もう片方が前に出ていく。水戸のサイドハーフはそれぞれレノファのSBを捕まえるような立ち位置をしていたように見えました。

山口としては多少苦しむものの、GK21関、8佐藤謙、20田中などを経由しつつ14橋本にボールを届けることができていたと思います。

また、3ヘナンから10池上への2ラインを突破するようなパスも3本ほど通っていました。

受けた池上の位置は水戸の2列目の後ろで受けていたので、アタッキングサードに侵入することはできていました。

先制点後もエリア内でのプレーも増え、2点目もうかがえるのではないか、という展開でした。

ただ、ここで切れないのが秋葉さんのチームというのでしょうか。水戸のトランジションは最後まで落ちることなく、最後まで強度高いプレーをしておりました。そのため前半でも大きく崩れることがありませんでした。

なので、もう1点が入る展開だったかというとこれは難しい。おそらく1点リードということもあり、ギアを上げて2点目を取りに行くという雰囲気もレノファにはなかったため、前半35分あたりからあやしい雰囲気が流れ、後半に進んでいきました。

後半は水戸がより人を捕まえるような勢いで入ってきていました。仙台戦に受けたプレスのように水戸のSHがより露骨に外切りでSBへのコースを切るようにCBへプレスをかけてきました。

なかなかパスコースを見つけることができず、CBとGKへ持たされるような形になってしまったかと思います。特にヘナン側の左サイドを狙われてしまいました。

そして、そうなると出る場所は縦のみ、という具合でボランチの平塚や土肥がIHの田中や池上を捕まえつつ佐藤謙まで出られるようなポジションをとり、前半逃げところになっていた水戸のボランチ裏も水戸のCBとSBがより圧縮することでスペースを埋められてしまっていたのだと思います。(画面では見えてないんで推測ですが、、、)

また右サイドで石川が高井の切る外レーンではなく、内のレーンへポジションをとっても、LSB大崎がそこまでジャンプしてきて止めるシーンなどもあったのが前半は逃げれそうなところでしたが、後半は捕まってしまっていました。

試合後のスタッツで支配率50%と50%とありましたが、正直見てるときは水戸にボールをかっさらわれていた印象の方が強く、ボールも持ててないイメージ。あーこんなに持たされてたのか、という感想でした。

ボールを持たされてしまうことやロングパスも跳ね返されてしまい、各駅停車になるパスが多くなり、水戸の人を捕まえる動きがより効果的になってしまい、悪夢のような後半となってしまいました。

 

2)

前半は各駅停車のパスでも外せていたところはありましたが、上述した水戸がより勢いを出したことや最終ラインが強気でラインを上げることで、レノファのショートパスはことごとくハーフウェイラインを超える前に取られてしまう、パスミスを誘発されてしまうという状態でした。

取られる位置・状態がことごとくショートカウンターを食らうような形になってしまい、それを嫌がりバックパスをしても、解説の清水さんもおっしゃっていた通り、水戸のプレスが二度追いをしてくるので、そのような状態ではキックミスや水戸のCBが回収するような状態になってしまいました。

 

また相手陣に入ることができないため、2点目を返すまではなかなか前から行くことも位置的にできず、全体的にずるずるラインが下がっってしまいました。そして2列目が必要以上に下がることで裏抜けをされるようなパスを水戸にだされてもコース限定もできずにいました。何回か高井が外してくれましたが、2点目はヘナンの負傷?で、レノファの動きが止まってしまったこともあり、完全に人が後ろにいるだけ状態になってしまいました。

 

またこれは3失点目もそうでしたが、水戸のSBを捕まえることにかなり苦労をしていました。

水戸のSHが中に入り、SBのスペースを作り出す動き。特に珍しい動きではないのですが、タイミングの問題なのか、吉岡と兒玉がかなり深い位置まで戻らされる上に、これがなかなか止められない。多少水戸SBの粗さもありましたが、走力では上まわれてしまったこともあり、特に右サイドでは形を作ることがなかなかできませんでした。

3失点目の場面も梅田?のスペースを開ける動きは見事でしたが、その他に眞鍋を釣る動きとしてはLSB3大崎があの時間でもかなりスピードで大外を駆け上がっていました。残念ながら兒玉はこれに付いて行けず、眞鍋も大崎がみえていたでしょうから、7曾根田のシュートへの対応が遅れているように見えました。

 

全体的に足が止まっているところが特に後半はありました。それはうちの悪い部分で、ポジションだけを取って動き出しがない。

 

名塚監督の試合後インタビューですね。また河路さんの有料記事で橋本ももう少し遠くを見る意識について述べていましたが、やはりパスが各駅停車になってしまい、それをずっと繰り返してしまったことが直接的な敗因につながってしまったかと思います。

1失点目もそうですが、ミスは起きてしまいますし、それが起因してこのような失点も今後はするでしょう。そのため今節はずるずると引きづってしまいましたが、渡部が言うような「起きた問題に対してはどれだけ試合中に修正できるか」。引っ張るベテランはいますが、まだ若手もいるレノファにはこの課題が今後も起きてくるのかもしれません。

その中で、岸田は外せなかったとは思いますが、ベンチワークとして岸田に替えて沼田を入れることで「前3人を後ろへ走らせて、相手の最終ラインを押し下げろ!」や、佐藤謙介と神垣を並べることで相手のダブルボランチを食いつかせて、その裏へ岸田へ蹴り、競ってもらったところのこぼれ球を池上などが回収するなどのメッセージをつけたような交代はあってもよかったのではないか、とも感じます。
中の選手だけでは切り替えれていないのは画面越しにも見えていたので、ベンチからの1手があってもよかったのではないかと感じます。(今回も疲れた選手を替えるという交代にも見えたので。)
とにかく水戸の矢印を見事に受けてしまったのが何とも悔しいところです。

 

ただ、2点目はキックオフの流れから橋本がフェイントで椿を交わし、池上へ逃がしたところ。フリーキックの流れで渡部からのサイドチェンジ。橋本⇒佐藤⇒沼田のクロスからの兒玉。

矢印を向けさせなければ水戸もほころびを見せるシーンもありましたので、(高井がさぼってましたね。笑)この成功体験がもう少し早い段階で出来ていれば、、、

 

3)

まあ、終わったことは仕方ないです。全42試合のうち11試合。25%消化しました。勝ち点14 得点14失点12。順位は12位。勝ち点が僅差で団子状態ですし、まだなんで下位にいるの?ってチームがちらほらありますが、悪くないところにはいると思います。(琉球戦以外)もちろん上位に行っては欲しいですが、まずは目先の1勝を確実にとっていくチームになっていってもらいたいものです。

今のレノファにも頼もしいベテランがいるというのは他のチームに誇れるところと思いますし、さて、今回の5連戦は負けからのスタートでしたがどのように挽回していくか楽しみいしたいと思います。

さ、明日は千葉戦ですね。アウェイが続きますがここは悪い流れをたちきってもらいたいです。勝利を期待しましょう。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(文中敬称略)

じれずに得点機を効率よく。勝ち点3! レノファ山口VS東京ヴェルディ @維新 2022年4月17日

2位だったヴェルディからの勝利!

いや~勝ちっていいですね。勝ったから外食したわけではないのですが、たまたま友人のお店に行く予定にしており、のどぐろコース。本当においしかった(笑)

いいね、してくれた人ありがとうございます。

 

さて、今節のヴェルディ戦。なかなか攻撃の形は作れなかったものの、ヴェルディにも作らせることはせず、チャンスらしいチャンスではなかったかもしれませんが、しっかり得点機をものにして勝ち点3を奪えたと思います。

2位のチームからホームとはいえ勝ち点3をとれたこと、ムードメーカーの高木大輔に得点がうまれたことなど、今後にむけてポジティブに捉えたい試合だったかと思います。

では、今日は下記について考えてみたいと思います。

1)ずるずるひかない。自分たちからのアクションで守備。

2)ただやはり消耗度は高い。

 

 

1)

今節は強気に守備をし続けられたな。と思う試合でした。

試合後の選手たちの表情からはやり切ったという顔が見られたように感じました。ハードワーク、球際、気持ち。こんな風に並べてしまうとそれぞれの言葉が中身が薄そうな印象を持ってしまいますが、結局はどんなことを体現するのかという覚悟や意思をみせることで、チームとして90分戦っていくことを共有できた試合だったのではないかと思います。

高木の試合後インタビューにあるように「課題の方が多いと思います」とあるように攻撃の部分など自分たちの色は出せませんでしたただ、今節はなにか<気持ち>とか<姿勢>とか、名塚監督に対して、あまり僕自身「いつもインタビューそれだな、、、」とこのブログでも多少毒づいてしまっていたところが、チームの一体感を生み勝ちにつながったのだと思うことを先に綴らせてください。毒づいてしまいすみませんでした。

では、どんなところが良かったのか、と考えてみたいと思います。

今節も9岸田を相手のアンカー6山本へつけて、両ウイングが外切りで最前線からプレスをかけていきます。IHの10池上と20田中は相手のIHをみつつ、相手のSBまでそれぞれが監視します。

そしてCBの6渡部、3ヘナンは27佐藤凌を見ながら、浮いたIHをつかみに積極的に前へ出ていきます。

結果として失点をしたシーンはヴェルディのGK31高木和⇒インサイドに入ったLSB加藤⇒4梶川⇒10新井⇒7森田。それぞれ池上、渡部、石川がついていたもののワンタッチプレーなどではがされてしまい、7森田へ裏へ抜けだされてしまいました。そしてその流れから失点。

かなりきれいに崩されましたし、前線からのプレスでまた裏抜けられたか~と今期の失点パターンだな~と思いましたし、その後ゴール前に運ばれるシーンもありました。

ただ、しっかり2点目をものにしたところ。おそらくゾーンで守るヴェルディがクリアした時のこぼれ球が来る、またそこにヴェルディの人が薄いというスカウティングができていたのかなと思います。池上のキックの直後、高木と石川が同時にポジションをあそこにずらしていました。

話はそれましたがこのゴールの後押しもあってか、また勢いをもって前から行くことができました。最終ラインの4人も強気のハイラインを崩さなかったことで、相手のロングボールのミスなども引き続き誘発することができていました。

3得点目のところはプレスで嵌めた、とかそういうわけではなかったですが、うまく前でボールを回収し、いつも通り佐藤謙からの左へサイドチェンジ。そこで仕留めるという形でした。

あの高木の19小池、16山越の間からバックステップする動きはあまり以前の試合では見なかったなという印象です。前半には吉岡があれをやっていたんですよね。もしかしたら最近はじめたのかな?それとも僕の見逃しか。。。

 

またまた話はそれましたが、ボールへ矢印を向け続けた結果、満足にヴェルディにボールをつながせない、裏抜けさせるようなボールも精度を落とさせることができました。

試合後インタビューの山本理仁の「少し攻め急ぎすぎた」というのもこのあたりがレノファ的に成功していたからこその言葉かなと思います。

(「ワイドに位置取り、引き出してうければ前のところが空く(略)」というのはまあよくやられているパターンではありますが。。。)

 

2)

今節のヒーローになった二人がそろって足がつっていたことに言及していました。

その他にも池上あたりも足がつっての交代。

ヴェルディもハイラインを敷いてきて、お互いつなぐシーンよりも長いボールを蹴りあうような時間もあったため、どの選手もかなり距離よりもスプリントが多かったのではないかなと思います。

やはり試合中の疲労度は結構なものなのかなと感じます。多少テンションを落とす時間もありましたが、これは前回のところにも書きましたが、まずフォーメーションなど並びを変えることをオプションにしてもよいかなと思います。

現在のやり方だと、一つずらされるとそこを補うために全員が全力でスライドをしないといけません。

ヘナンなどはTwitterで「やったぜ!」的な投稿はしてましたが(笑)

ただ、どこかで落ち着く時間帯をもう少し使わないと5連戦は息切れが怖いな、というのがあります。

ただ、そのなかで高木大輔が言っていたいような

 

メンバーに入っていなくても戦っている選手はたくさんいますので、みんなで勝ち取った勝利だと思います

 

この言葉通り、ベンチメンバー、ベンチ外のメンバー、復帰をしてくれるメンバーなどもこの5連戦を支えてくれることを期待したいと思います。

 

さて、先ほども書きましたが5連戦が始まります。

僕自身もようやく今季初レノファ観戦ができそうなので楽しみたいなと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(文中敬称略)

並びを変えることもオプションに。 ベガルタ仙台vsレノファ山口@ユアスタ 2022年4月10日

さてさて徐々に上位陣との対戦が増えてくる4月5月シリーズ。

早くもJ1からの降格組3チーム目との対戦。ルヴァンカップを戦っておりコンディショニングに苦戦してそうな大分、徳島ではなく、仙台とのアウェイ。前節の勝利もあり、今後の試金石となる試合でした。

しかし結果としては1-2の敗戦。内容としても相手の人数が減り、後半やり方を変えてからエンジンがかかりようやく戦うことができ始めました。しかし、追加点を与えてしまい仙台に勇気を持たせてしまう展開の末、悔しい結果となりました。

今節は以下について考えてみたいと思います。

 

1)アンカー対策されたその後と人の動きが被る問題

2)並びを変えて解決

3)吉岡右でクロス?

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1)

前半25分までは完封というレベルでやられてしまっていたかと思います。

仙台のFW二人でアンカーの8佐藤謙へのコースを消しながら、CBとGKを牽制。そこからレノファのSBにボールが渡れば、それぞれRSH28名倉、LSH18氣田が猛チェイスをかけてきていました。レノファのWGに逃げても仙台のSBが捕まえてますし、マンツーマンでの仙台の守備をなかなか外すことができませんでした。

また、奪われた後についてもレノファのプレスのスイッチが入る前に、35フォギーニョ、44中島へボールを逃がされてしまい、守備でのペースも握れず苦しい展開に。

仙台は人を捕まえてくる上に選手もスペースに圧縮してくるので、狙われてしまったのが横パス。ハーフタイムコメントの「横パスは早く」はここにはかからないと思いますが、これをかっさらわれて1失点目を喫します。

ただ、試合のアクシデントとしてキムテヒョンが退場となります。すると仙台はディフェンスラインを低く設定。富樫をワントップに4-4-1に。

 

a)この変更で困ったのが裏へのスペースがなくなってしまったこと。

b)相変わらずアンカーを消されている状況は変わらずビルドアップがうまくいかなかった

 

まず、仙台はプレスよりもリトリートを選ぶことで山口の裏へ一本通されることを回避しました。前線の人数が減っているのでそりゃまあそうよね、という展開に。ただ、こうなることで困るのはもともとアタッキングサードでの崩し自体が割と苦手なところが露呈しまったこと。

富樫のワントップになっても3ヘナン、6渡部のところから8佐藤謙が消され、SBに回すパターンは名倉・氣田がつぶしにかかります。5人交代ができることもあって、2度追いすることもさぼりません。

f:id:cross_reno:20220415153833p:plain

また、佐藤謙がボールに触っても裏へのスペースは消されてしまっていますので、必然的に誘導されるのは同サイドの奥か、やり直すこと、サイドチェンジに限られてしまいます。当然サイドチェンジは難易度が高いですし、ウイングに通したとしてもそこは仙台のSB、CB、CHがよりスペースを埋めていますので、突破をすることができない状態になっていました。退場時の空白期間に橋本と沼田と思われる二人でスペースについても話していましたし、見ている僕ら以上にだいぶ窮屈にプレーをさせられていたのではないかと思います。

また、これは開幕節から出てしまっていたこの問題ですが、狙うスペースに人の動きが重なること。相手が引きこもっているからこそ、相手の引き出したり、そのスペースを狙わないといけないのですが、自分たちで同じ動きをしてしまい、チャンスをつぶしてしまうシーンが散見されました。また反対に9岸田へタテパスを通してもそこから岸田が落とすのか、誰かが後ろへ飛び出すのか、など岸田にあてたはいいがその次はどうする?というシーンも見られました。(32:20のあたりなど)

岩手戦同様に数が少なくなった相手を崩しきれないという展開が続きました。判t内に仙台はやることがかなり整理されておりました。名倉や氣田が落ちる場合やアンカー脇に侵入した場合、そこはレノファはSBが付いて行くことをしていました。

そのSBを空けたスペースに富樫が走りこむ。ダブルボランチの一角が入っていくなどそれこそ名塚さんのいうような「シンプル」に組織として攻守4局面で動けていたように思えました。

 

2)

ではどのように解決したのか?4-2-1-3といった方がよかったでしょうか。26神垣を落として、22山瀬をトップ下に配置しました。

これで何ができるようになったかというと、

a)ダブルボランチになることで富樫の立ち位置を難しくした。

b)ボランチサイドバックを押し上げるようにできるようになり、仙台SHの背中をとれるようになった。

c)裏抜けを行う第1候補が山瀬と整理をされた

f:id:cross_reno:20220415155346p:plain

このようなことが変えることができたのではないかと思います。

特に個人的にはSBが高い位置でハーフスペースに侵入できるようになり、山瀬のペナルティエリアへのランニングをするタイミングなどもチームとして整理ができたのではないかと感じました。

その証拠に山瀬はチーム最多の5本のシュート。得点になってもおかしくない状況を作れていました。得点にならなかったのは残念ですが修正をできたことは岩手戦より進歩はできているのではないかと思います。ハーフタイムを挟んではいるので、修正はしやすかったかと思いますので、これが流れの中で出来るようになるといいですね。

中が使えるようになれば、今度は大外も活きてきますし、チームとしてやれることが増やしていけると今後につながるな、と。

 

ただ、やはりリードしていることや前半にうまくカウンターを仕掛けることができていた成功体験を仙台に与えてしまっていたこともあり、仙台が慌てふためくというところまでは至ってなかったかもしれないです。点を取りに行っているのでリスクをはらんではいますが、その結果2点目を取られてしまったことにもつながっているかと思います。

 

3)

さて、13大槻の離脱が発表されてしまいましたね。起用方法をみても今期はエースとしての活躍を期待されていたかと思います。その彼がいなくなるのは厳しいですね。

2月末に離脱が発表された梅木も4週間程度の加療とあったので、まだ試合までの復帰は長いのかもしれません。

池上はそろそろ戻るようなSNSの扱いだったので、なんとかやりくりしてもらいたいですね。

仙台戦もっとも驚いたのは吉岡が2,3本右足でクロスを上げたこと。前回のブログでちらっと書きましたが逆足でクロスを上げる吉岡、順足の高木だと割と右サイドの攻めがかわるな~と。それがスピードに乗った状態からと、アーリークロスっぽいものもあげてた?なんかこれを見せることによって、彼本来の利き足の左も輝くといいですね。

 

さて、ほんとブログを書いた気になっており気づけば週末!
急いで休み時間や移動時間で書きまして、いつも以上に推敲をしていないので、分かりにくいところがあったら申し訳ございません。

最近、返信や引リツ・DMなどいただいておりまして、ありがとうございます!昨年よりも読んでいただいている方が増えており、励みになっております。

また初心に戻って早めの更新や他のブロガーさんのようにもう少し図解をわかりやすくするなど改善していきたいと思っています。今後もよろしくお願いいたします。

 

日曜日は強敵ヴェルディですね。でも維新は勝つ場所!期待しましょう。

 

(文中敬称略)