レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

初得点!ツートップのコンビプレイも徐々に。敗戦も前向きに。3/6 FC琉球 vs レノファ山口 @タピスタ

3月になり卒業のシーズンですが、Jリーグは始まったばかり。

もちろん渡邉レノファもこれからチームとして歩みを進めていきます。

さて、第2節。沖縄です。すでに気温は20℃を超えています。あまり関係ないですが。

 

スタメンはこちらの通り。

f:id:cross_reno:20210311001655p:plain

第2節スタメン

レノファは前節負傷した島屋に代わり、池上がスタメンに。ほぼ変わらぬ陣容でスタート。

琉球は第1節磐田戦と同じスタメンでスタートしました。

そして即ゴール。磐田戦と同じじゃないですか。。。

では今日この2点を書いていきたいと思います。

1)失点シーンは良い見本

2)点とる形は増えていくはず。

 

1)さて、いきなり失点を喫してしまいましたが、山口は立ち上がり多少ふわっとしていましたかね。警戒をしていたと試合後のインタビューでは監督がおっしゃってましたが、琉球が狙いを持って入ってきたのを受けきれませんでした。

f:id:cross_reno:20210311002923p:plain

37s 失点シーン前

レノファの守備ですが、基本的にボールサイドに人を寄せた陣形を取ります。前節解説の山形さんが「反対サイドは捨てている」といったような形容の仕方をしていらっしゃったような覚えがあるのですが、そのような形です。

ボールに思いっきり寄せる時は、この時間のようにコートの約1/4にレノファの選手がほぼ入ってしまうくらいに寄せてます。ですので松本山雅も同様にサイドチェンジをして5前や3田中を走らせていましたが、多少精度を欠いて1vs1を作れてはいましたが、そこまで危ないような状況にはなかったです。一度5渡部がまた抜きされたくらいだったかなと。

ただ、このシーンでは16阿部から右足アウトサイドの右に曲がるボールが逆サイドの8風間矢に展開されます。44石川の奥の大きく空いたサイドへ。石川もとれるかと思いましたが、うまくボールが曲がり風間矢に。そこに矢のような速さでyoutuberが駆け上がります。タイミング抜群でした。7田中。レノファの7高木が上述の通り真ん中、しかも割と高い位置にいたためこの場面、風間矢・田中と石川の2vs1の構図ができます。そして、石川は上がってきた田中をケアするために、ポジションを後ろにとります。遅くなりましたが高木も戻ってきましたが、ボールからは3m位離れて中を切ります。ほぼフリーと変わらぬ風間矢からアーリークロス

今度もレノファの右SB澤井の奥の16阿部へピンポイントのボールで、失点してしまいました。SBの奥はあくことはわかっていたのでそこをうまく突かれた形となりました。

 

27分の失点についても25分50秒のスローインから約1分間で17本?のパスをつながれ、左⇒右⇒左⇒右⇒左と上下の動きも織り交ぜられてDF陣が振られてしまいます。そして、15知念から左サイド13清武にボールが出た際はフリーの状態。14沼田がハーフスペースへランニングし、澤井をピン留めします。持ち上がるにつれ、沼田はSB澤井・CB楠本の間にFWのような立ち位置で二人を引っ張り、空いたスペースにCFの阿部が走り込みシュート。関が良くはじくもここでも風のように田中が走りこんできました。ファーに打てばこぼれる。おそらくすべて狙い通りに行ってしまったかと思います。
最後の場面がどうというよりも、スローイン琉球のビルドアップでかなり陣形が振られてしまっていたこと、その際に琉球の選手がポジションを細かに変えて後手を踏まされていたことが失点につながってしまったと思います。

ん?これってレノファやりたいことだよね?と。かなりきれいにやられてしまいました。良い勉強にしないといけないかなと思います。

特に風間矢はしたたかでしたね。嫌な位置にも顔を出しキックの質もよい。デビュー戦の初々しい等々力での姿からは見違えてました。

 

2)待望の初得点にも触れなくてはいけません。

56分の14沼田から16阿部への失点を覚悟した後のGKから。DAZNでは56分38秒からすでにビルドアップが開始しておりました。8佐藤謙が左SBの位置に落ちて、両SBが高い位置を取っています。そこから右左とボールを回し琉球の陣形がずれるのを待ちます。そして、右サイドに貼っていた後半からRSHに入っていた46高井⇒6渡部⇒8佐藤謙、佐藤からいわゆる「きるパス」が7高木に出ます。「きる」は渡邉監督の著書を参照ください。セカンドラインを突破した高木の目の前には、琉球に2失点目にやられてしまったような形で、44石川が琉球SB田中CB岡崎の間でボールを受けられる位置取りをしていました。石川の右足にだしてそのままドリブルで抜け出すようなことを石川は描いてましたが、7田中が多少それを警戒した動きをしたので、すぐに裏抜けに変更。高木もその動きを待っていたかのように、ニアゾーンに侵入しフリーでクロス。後半から入った梅木がニアサイドで空いてCBを釣り、フリーの31草野が流し込みました。レノファ今シーズン初得点!いいじゃないですか!この形!

個人的によかったなと思ったのは、ちゃんと梅木が空いてCBをひきつけていたこと。松本山雅戦は正直ツートップ関わらなすぎではないか?と心配してましたが、ここではうまくお互いの動きが見えていたと思います。

63分には相手の速攻をすぐに消し、間延びしていたところを見逃さず、21関⇒6渡部⇒ボランチに移った10池上でファーストラインを突破。ボランチの後ろにポジションを取った梅木。石川のインナーラップの動きに惑わされた風間希が門を開いてしまいます。すかさず池上が梅木へ。これでセカンドライン突破。梅木⇒石川⇒高木。そして高木のクロスに梅木。琉球の隙を逃さず攻撃ができていました。

 

敗戦は悔しいですが、松本山雅戦よりも攻撃については形ができてきました。相手の守り方の違いもありますが、後ろで動かして、スライドが間に合わない、ずれたところをスバっと射貫くパスも出せるようになっていました。監督のリクエストにこたえられるのなら、前半からそれがはまれば勝利も見えてくる!そう信じて次節の維新での勝利を期待したいと思います。

次節は新潟ですね。本間選手が残りヤン君も移籍、手ごわい敵がつづくなという印象です。でもトレーニングマッチで浮田選手が点を取ってましたし、まだまだレノファも伸びしろ沢山です!期待しましょう!