レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

強い新潟と今当たれたのはラッキーだと思うことにしよう。 レノファ山口vsアルビレックス新潟 @維新 2021年3月13日

皆さん、観戦時間足りてますか??僕はすっかり寝不足です。

J3JFLも始まりより一層「あれも見たい!これも見たい!」となっているかと思います。UCLもこれから佳境ですし寝不足ですね。

さて、今節も土曜開催のレノファ。ホーム2戦目でしたが・・・新潟強かった!今回はこちらの3本です。

1)鈴木と高木はどこ行った??

2)前に行けども空いてしまう。

3)来い!梅木!

 

ではスタメンです。

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1)10池上、5佐藤の裏や脇です。そしてCBの13楠本、6渡部が付いて行きにくい位置です。データサイトのSPORTELIAさんのページでも確認しましたが、鈴木選手この試合オフサイドもありましたが、ペナルティエリア内でのボールタッチ1回のようです。

参照元https://sporteria.jp/data/2021031310
0トップとは言いませんが、山口の両CBの前から消え、ビルドアップの手伝いに入ります。ヒートマップではハーフウェイライン付近のハーフスペースやサイドの高い位置で基点を作っていました。これはトップ下の33高木にも言えることで、DAZN前半のヒートマップはきれいに触る位置が3カ所に分かれておりました。

新潟の両CBの持ちあがりからのフィードも秀逸ではありますが、新潟は組織として連動していて見事でした。

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6分25秒のシーン

6分のシーン。攻撃を奪われ新潟のビルドアップを奪おうと、山口は7高木、9岸田、31草野、46高井で追います。しかし、うまくいなされ、一度5舞行龍へ46高井が強くプレスをするも25藤原へ。2度追いをする高井ですがもう一度5舞行龍へ。「え、誰も行ってないじゃん」というそぶりが見えます。そして島田に預けられ左に行くふりをしもう一度舞行龍へボールが戻ります。そしてもちあがります。。

10池上は33高木へのコースを背中で消した位置取りをします。この状況で31草野-35千葉、44高井-25藤原、9岸田-8高、とそれぞれがマークしてましたが、舞行龍には誰も行けてません。そして余裕をもって池上、佐藤のいなかった位置に降りてきた9鈴木へ。そして24ロメロフランクへ展開。ここは44石川がタッチへ逃げることができましたが、19星?が猛然とCFと位置に舞行龍のフィードのタイミングからダッシュしてます。誰もついていけていない状況で6渡部も後ろから掴んでいるような状態でした。かなり危なかったように思えました。
前で奪う意識で前のめりになりますが、DF4人はどこまで新潟の選手を捕まえればよいか測りかねている状況が続きます。

 

2)新潟は両CBで組み立てることもあれば、20島田8高が落ちてきて組み立てることもある。島田が落ちてきたところに25堀米が入り込めば、19星がSB位置に落ちるなど形を変えて攻め上がります。この19星、9鈴木あたりが落ちたところに付いて行かないと、そこがビルドアップの出口になっていたのが前半の印象です。14澤井あたりはだいぶまよってそうな感じでした。またボランチを見ていた9岸田も同様です。完全につられてました。

中途半端に付いて行ってしまうと、2失点目のような形になります。

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37分10秒

この場面始まりは35分38秒の新潟のスローインからです。このスローインも相手のプレスに10池上がつかまりファウルはもらったものの、そのフリーキックで前線へ蹴るもラグビーのタッチキックのような状態になってしまいました。うまく行かない流れは守備にも伝播してしまいます。

このスローインから約90秒、32本のパスをほぼ新潟陣内で回されます。琉球戦同様に上下左右振られていったところで、37分7秒に25LSB藤原からおそらく24ロメロフランクに向けてのパス指示がでてます。この時山口の前6人(FW&MF)と後ろ4人(DF)の間に10m強のスペースが空いていました。このシーンでは9鈴木は山口の両CBをピン留め。GKの21阿部のキックはスライスして指示した25藤原のもとへ。46高井がかろうじて触れない何ともいやらしいボールに。ワンタッチで内へ侵入した藤原は新潟の左サイドへパス。しかしこれもミスになり、戻ってきた10池上の足に当たりますが、まさかのワンツーのようになり、これまた44石川がこぼれ球の対応に詰めることになり、24ロメロフランクがドフリーに。あとは丁寧に高木に決められるだけでした。

ボールがネットに収まった時に新潟のFPは6人、山口は4人とGK関のみでした。1失点目の自陣でボールを失いそのまま失点したしシーンもそうですが、新潟の選手たちはいつ力を入れるかが共有されており、組織としても強いなと思いました。間延びさせてその場所を突くなどきれいにやっておりました。

でも、やられっぱなしはよくないです。さあ後半。

 

3)梅木選手。この2試合彼のビルドアップの出口になる動きがすごく好きです。新潟の9鈴木もやっていたプレーですが、CBやGKからのパスをハーフウェイライン付近やペナ前あたりのハーフスペースで彼はよく受けるんです。47分には6渡部、49分には13楠本からそれぞれ受けます。

新潟のように前からプレスをかけてくる相手にこのパスが通ると、ファーストラインのみならずセカンドラインも突破できます。そうそうできるプレーではないですが、かれはこの2試合で少なく数えて5回成功させてます。

もったいなかったのが64分です。13楠本⇒10池上⇒29田中※後半より交代でボランチに⇒24梅木とつながります。このシーンRSBにまわった44石川も交えて右サイドの突破を図りますが、惜しくも止められてしまいます。すでに草野や高井が待ち構えていただけに、、、
前半はボランチの2人が捕まってしまっていたので、SB裏へのロングボールを蹴りますが、ほぼ繋がりません。ただ、このシーンのように、ワンタッチパスを織り交ぜることで、しっかり逃げ道を作ってあげられればチャンスは作れます。梅木以外にも高井や石川も受け出せるようになってました。

また相手がこの動きを嫌がって、間を詰めてくれば今度は後ろがあきます。何度かアバウトに裏に蹴って7高木や31草野が走りこむ形も出てきました。
24梅木の真価は点をとってなんぼだと思います。試合後半は消えてしまいました。同じく交代をした16浮田が点を取っていましたし、梅木にも期待したいと思います。

 

最後に。今節は26神垣、42橋本、16浮田の3選手が初出場でした。大学の兼ね合いもありますが、橋本は今後も出番があるきがします。44石川が右サイドでも問題なくプレーできそうです。浮田はどこで使われるかが今後楽しみです。今節のようにFWか。また8佐藤謙がけがなどであれば神垣の起用は増えるでしょうしその際は佐藤健が外れる形か。などなど今後の選手起用にあれこれ考えるのも楽しくなります。

確かに3戦勝ち無しです。でもまだまだ伸びしろがありますし、前向いて進んでいってもらいたいです。それに今この強い新潟を見れたので、アウェイでどこまで差が縮まっているかも楽しみにしたいです。岡山も上門、イヨンジェなど攻撃に特徴のある選手がいますので、気は抜けません。ただ、その選手たちに行く前にしっかり前からの守備ができれば勝ちへの道筋も拓けると思います。

ではまた週末を楽しみにしましょう!読んでいただきありがとうございます。

(選手の敬称略すみません。)