レノファを青黒の眼で東京から見るblog

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『維新は勝つ場所』(再) もうひと越え。次こそ勝利を。 レノファ山口vsファジアーノ岡山@維新 2021年3月22日

サクラが東京も咲いてきてます。維新はもう葉桜になりかけている頃でしょうか。

 

今節は本当に惜しかった。勝ちたかった試合でした。内容は良いという段階はそろそろ卒業して結果を得ることができたかと思いました。また今節は内容がそこまで良いか、というと前半の入りはよかったのですが、交代選手で試合を動かすというところができなかったなという印象を受けました。

では下記3点思ったことを述べていきたいと思います。

1)岡山のプレス回避はできていた?

2)『きるパス』の後はどうしていくか。『箱』の使い方。

3)さあもうあとは勝つだけだ。

 

スタメンと交代選手はこちら。

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80m 18齊藤→15山本  90m 14上門→25野口

序盤から両チームともビルドアップに対して制限をかけていきます。

フォーメーションの組み合わせもガチっとはまりやすく、岡山の守備時は4-4-2の形になり、18齊藤 10宮崎が山口の両CB6渡部 13楠本につきます。山口の8佐藤がDFラインに落ちてビルドアップに加われば、7白井らが付いてきます。

これを逆手にうまく破ったシーンが20分。21関→29田中へ。DFラインに付いてきた岡山3人のファーストラインを呆気なく突破します。田中からワンタッチで44石川へ。タテにボールをつけ7高木がペナ横を取りクロス。31草野に惜しくも合わず。

岡山もかなり軽く対応してきていたので、これは仕留めたかったです。この日はというか今年はというか、クロスがなかなか合わないですね。惜しいのではなく単純に合ってないのがもったいないです。合えば1点というシーンもあまりなく、この辺は伸びしろと考えたいと思います。

返す刀の21分。今度はうまく岡山にGKを混ぜてのビルドアップで山口の右サイドに引き込まれたところ、右にうまく逃がされてしまいます。一進一退。どっちもどっち。なかなか決め手に欠けます。またこの時間あたりから岡山が前から積極的に来なくなった印象です。後半の飲水タイムあけあたりまでわりと割り切っていたのかなって思います。体力的な問題でフルタイムは難しいのでこのあたりから一旦体力温存だったのかもしれないです。8佐藤には付きすぎないようにして、4-1-3-2のような形にしていました。

33分などはうまくパスコースを消されていしまい、8佐藤はロングボールを蹴らされてしまっていました。岡山のプレスを回避できるときはできていましたが、ロングボールは多かったのはピッチの問題があったとはいえもったいなかったかなと。

 

2)ピッチのぬかるみからあまりショートパスができなかったのか、ロングボールが多くなっている中、42分8佐藤から右サイドで幅を取る44石川へ切るパス。石川からゴール前に走りこんでいた46高井への惜しい場面でした。ただ、この切るパスのあとが今後の山口の課題かなと思います。特に前半単純に石川から7高木へつけるパスが割合として多く、反対に高木から石川というケースでもほぼその後はボールを奪われるか、攻撃のやり直しになります。

試合後インタビューで渡邉監督がおっしゃっていた『箱』このあたりをうまく使いたいですね。解説の安永さんなどはバイタルボックスって言い方もされてますね。

この42分の場面では31草野がこの箱の中のところに入っていました。

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42分のシーン

このシーンですが、高井選手の良い抜け出しがあったので、このプレーはとてもよかったと思います。ただ、別のやり方もあったのではないか、ということでお読みいただければと思います。
相手のSB41、CB5、SH14、DH7の間、「箱」の位置にに31草野がポジショニングをしていました。そしてハーフレーンにいた7高木がレーンをまっすぐ走ることで、SB徳元、CB井上が引っ張られます。すると31草野の前にはより大きなスペースがあき、並走する18小松、前の位置どる46高井と併せて3-3、あわよくば3-2のシチュエーションを生み出せていた可能性もあります。

上述した通り前半は右サイドは割とタテに急いでいた気がします。理由としてSB石川,SH高木ボールが入った際に、選択肢がタテ方向しかない、もしくはそこしか見てないような印象です。17分には高木にボールが入った際に石川がやはりレーンをタテに走り抜けます。岡山のSH14上門がきれいに付いて行っていたので、中のシャドーの位置にいた18小松はフリーだったため、いたよ~!と手をあげてます。チームとしてちょっと中途半端になっていたかもしれないです。

 

ただ、後半に入り48分。相手のスローインを13楠本がカットし、7高木へ。31草野がタテに走っていますが高木の視線は箱の中に位置取りしている46高井に。多少パスがずれてしまいましたが、単純にタテに出すよりも一度高井を経由することで相手が分散し草野の周りは41徳元くらいになってました。その後ファウルをもらって惜しい場面になるFKを獲得。

79分渡邉→箱の中の梅木(!)→おとして7高木のシュート。交代で入った池上は割と幅を取るのは橋本に任せて箱の中に入るのを意識していたように見えました。この辺りは改善できていたかと思います。

惜しい場面として、57分にはこの試合一番のチャンスでしたかね。6渡部のインターセプトから、18小松へ。右サイドでためを作って中へ。結構ずれましたが、結果的に29田中から42橋本。カウンターですし、スカスカでしたが箱のところ、中継点によく走りこんでくれていました。この場面では31草野はダイアゴナルに走り岡山5井上をひきつけ、7高木がフリー。

結果的にファーストタッチが大きくなり、5井上が戻ってきてしまいシュートブロックに。決めたかったですね。31草野も井上がシュートブロックに行ったのでフリーでしたし、パスかファーに強いシュートが打ててればこぼれていたかもしれなかったです。

岡山はこの時間帯MFがディフェンスラインに入り込んでいたり4-4ブロックではなかったです。ロングボールに対して跳ね返してもセカンドボールが山口に行ったりとこの時間はうまく行ってなかったので、ホントにここでとっておきたかったです。この時間帯の有馬監督の声がもっと拾えていたらほんとに勉強になった気がします。。。「じゅんきポジション取らせろ!」(58分)「下がるな!」(69分)だけ聞き取れました。維新のマイクはもっと監督に近づけてもらえないだろうか。。。渡邉監督何言っているか聞きたいです。

その後山口は24梅木や10池上を入れて攻勢を強めていきたいところでしたが、5井上を中心として岡山の守備陣を最後まで崩せず。代わって入った選手がそこまで攻勢を強めていけたかというと。。。今後の課題かなと思います。

それと一応触れないとなって場面の60分のハンド。これは手の位置が不自然なところにありましたしハンドと思います。。ただ、カウンターで46歳の野田主審に若いアスリートと同じ速さで付いて行くのは難しかったかなと思います。審判に体力基準がどのようなものかはわかりませんが、おそらく20mは後方にいらしたと思います。主審の方もアスリートですがなかなかやりきれないところはあると思います。

また、山口の31草野、岡山6喜山、16河野、もしかしたら14上門も間にいたかもしれません。メインスタンド側の副審にしても18小松、5濱田が重なっていたのかもしれません。(4審みえてなかったかな~。協議してる感じもなかったのも残念)忘れよう!仕方ない!です。

 

3)勝ちたかった!ほんとに勝ちたかった試合でした。

今日youtubeにあがってましたが橋本選手のプレーはやはり可能性を感じさせますよね。55分のインターセプトもちゃんとマーカーの17ココナッツ関戸がまだ上がりきっていない、来る予感がして残っていた、など若いのにクレバーだなと思います。慶応大学ソッカー部はもう始まるのかもしれませんが、もう少しレノファで試合に出てほしいなと期待を感じました。

またこのような前がかりになってしまう時は6渡部21関の存在は大きいです。慌てない。ボールを下手に捨てないでつなぐ。13楠本に「落ち着け、こうやれば大丈夫」とプレーで教えている感じです。楠本頑張れ!

さあ、もう勝つしかないですね。今後は高井選手はSH起用のままなのか?FWでいく選択肢はあるのか?外国籍選手はからんでくるのか?攻守分断ロングボール状態時で前と後ろを支えた田中選手のガス欠はないのか?まだまだ心配・期待、未知のものがたくさんですが、次節磐田戦での勝利を心待ちにしたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。

(選手の敬称略 すみません)