レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

モヤっとするも初勝利!立ち位置で迷わせた?! ジュビロ磐田vsレノファ山口@エコパ 2021年3月27日

勝った!!磐田に勝った!アルゼンチンに勝った!!

久しぶりの代表ウィークでしたね。DAZNがW杯欧州予選やったり、WOWOWU-21欧州選手権やったりと見るものが溢れていますね。

その中でもレノファの勝利と圧巻の田中碧がこの数日の個人的なトピックでした。

田中碧と板倉のボランチコンビは素晴らしかったですね。組むのは初めてとのことでしたが、しっかり仕事をこなしてましたね。

さて、レノファのボランチコンビも個人的には連携や役割など固まってきているかなっ思いました。今の二人が現在の最適解なのかなと思います。

では、そんな磐田戦を振り返りたいと思います。

 

1)草野の立ち位置

2)セカンドボールの行方

3)後半の戦い方をどう見たらよいのかわからなかった。

 

スタメンはこちら。

f:id:cross_reno:20210330232653p:plain

1)前半の入りは磐田がとても勢いよく前から追ってくる。取ったらタテにつける、背後を狙いに来る。など試合後の監督コメントにあった「腰の引けた」形になってしまったレノファ。磐田のネガティブトランジションも結構あたりも強く取り返しに来ていたので、そのあたりで接触を嫌がっているような感じもありました。

ただ、レノファもそこでひるまず、前から来るのなら幅を取って打開することを試み反撃の機会を伺います。

いつものように8佐藤謙がDFラインの右あたりに落ち、両SBを上げます。

磐田のDF3-4-3。相手のLWB14松本がレノファRSB14澤井、RWB17鈴木がLSB44石川のところまで、プレスに来ます。そうすると、松本戦と同じで磐田WBの後ろがあきます。

また相手WBとダブルボランチの脇の中間ポジションに、山口のSHが立つとそこには磐田のボランチかサイドのCBが捕まえに来ます。裏空きそうだな~中も空きそうだな~という展開に。

そんななか7分10秒あたりからGK含めたビルドアップでRSB14澤井まで渡し、一度相手を山口右サイドに誘導。その間にLCB6渡部がずれた磐田のシャドーの10山田、RWB17鈴木両選手が捕まえにくいところにポジショニング。見事に吊ります。

鈴木の後ろを取っている44石川へパス。そこから、箱の中に位置する草野とワンツーで前進。ここは一旦やり直しになりますが、食いつく磐田のディフェンス陣の間を草野はうまく位置取りしています。そして迎えた12分5秒先制点が生まれました。

f:id:cross_reno:20210330235314p:plain

相手のクリアボールを回収した29田中→13楠本→14澤井へ。ワンフェイントでマーカーの磐田LWBの14松本を外します。※ハイライト1分7秒あたりです。

そして澤井が前を向いたところで、まず18小松がレーンをタテに走り、CB2今野をひきつけ、31草野は澤井のほうへボールを受けようとし、38山本義をひきつけます。

あとは前節も惜しい形ありましたね、46高井が中へ侵入したころへピンポイントのパスが入りゴール!両FWがしっかり立ち位置でCBをつり出した形でした。

磐田は前線もそうですが、CBも結構食いつきます。2点目は19分33秒の時にやはり18小松が裏に抜けるような動きをし、まず磐田CB15伊藤をの位置を後ろにずらします。空けたスペースに31草野がボールを受けようと落ちてきます。ここにCB2今野が出てきます。ボールホルダーであった8佐藤謙の洗濯は左で幅を取っていた8高井へ。

結果論ではあるのですが、17鈴木が触れなかった、GK1八田が飛び出したのに触れなかった、というのもあるのですが、31草野に食いついた分、2今野はこの高井のクロスに間に合わず。見事に草野が翻弄していました。

個人的には惜しいなと思ったのが、45分52秒から46分10秒。

f:id:cross_reno:20210331001104p:plain

FKの流れから磐田RWB19鈴木を44高井がボールキープし吊りだし、その裏を44石川がねらい、6渡部がフィード。今期よく狙っているこの形でしたが惜しくもパスがずれ磐田ボールに。しかし、18小松のプレスから相手にボールを蹴らせてそれを回収。

6渡部→44高井→8佐藤謙に渡ったところです。このシーン草野はまず44高井が持ったところで、箱の中で受けようと一度動き、8佐藤謙に渡ったところで、磐田CB38鈴木義が18小松に寄せるために2歩ほど前にでたところ、その鈴木の背後に走ります。佐藤謙のパスの意図はゴール方向であったため失敗になりますが、うまく2今野の脇あたりで受けられたら、シュート打てたのではないかなと思いました。第1節に比べるとだいぶ31草野の前線のかかわり方も単に裏抜けだけではなく、バリエーションが増えてきた印象です。

 

2)磐田の前線は前から行くのですが、一度はがされたりミドルゾーンに山口が侵入した場合割とジョギング状態であまり寄せてこなかった感じです。セカンドボールについては29田中陸、8佐藤謙が回収できていたと思います。磐田の攻撃時ではあまりというかほぼサイドチェンジをせず、同サイドの大外レーンの選手かハーフスペースに落ちてきた選手にパスを出すのですが、そこも体を張って止めていたり、CBが対峙した場合はそのこぼれ球の回収など気の利く作業を遂行。

自陣ビルドアップ時には8佐藤謙が最終ラインに落ちれば一つ前の真ん中に29田中陸が一度ったり、敵陣に入った際は8佐藤謙が前目にでて、29田中陸が上がったスペースを埋める。など互換性よく仕事ができていたと思います。

今後の試合も疲れなどがない場合はしばらくこの2人がファーストチョイスなるのではないかと思います。田中陸はどれくらい1試合走っているんですかね。ロングボールの蹴りあいになるとうまくバランスをとったり、後半からはショートコーナーで3人目を使う磐田の選手に対応する役を担ったりと沢山タスクがありそうです。前半は3/4ショートコーナーで3本目に3人目を使われて失点したので、後半同じことにならないようにしっかり対応してくれました。

 

3)そんな二人が大変そうだな、と思ったのが、後半あまりボールが45分間落ち着かなかったかなと。磐田のタテにタテにというペースを嫌ってか、山口もロングボールというか、磐田が出てくるのなら裏を狙おうという割り切った形になってました。

アクチュアルプレーイングタイムも結構短かったんじゃないかなと。

21関が試合後インタビューで言っていた通り、「オプションが増えた」と思うようにしたいと思います。ちょっとモヤモヤ。

 

ただ、試合後ほっとしたような顔をした選手たちを見るとやはり勝利ができてよかったと思えた試合でした。次の栃木は勝ち点1差ですし、ホームで勝っておきたいところです。しっかりと田坂プレスをかわしてゴールを陥れてもらいたいですね。

高井のアクシデントでの選手交代、川井の初出場、河野・ヘナンがベンチ入り。次節も選手の入れ替わりはあるでしょうが、維新で初勝利!願いたいと思います。

 

www.youtube.com