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10節終わり!降格圏?チームは途上。まだまだこれからよ。レノファ山口vs京都サンガFC@維新 2021年4月25日

第10節が終わって2勝3分5敗、20位。降格圏。

よくはない。ただ、悲観することでもない。点は取れてはいないが、自分たちのやりたいことはできている。それを昇華させるのみ。

今の僕の率直な考えです。去年の終盤は正直「もう今年は見ない・・・」と投げやりになっていましたが、今年は1から渡邉色にしていることもあってか、やれていることを探すなど、まだまだ上に行けると前を向けています。(まだ32節ある!って側面はありますが)

今節は3バックスタートでしたね。群馬戦のブログで触りましたが、渡邉監督の最終ライン3で回しているなら、最初から3にしちゃえ、が出た形ですかね。違かもしれないでですが、またお目にかかる日もありそうです。

では、下記について思ったこと書いていきたいと思います。

 

1)石川どこいった?

2)【うまくいかない時に崩れない】(チョウ監督) 

3)【本気で悔しがれ】(渡邉監督)

 

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【山口】58分梅木⇒小松 澤井⇒川井 72分河野⇒島屋 高木⇒浮田 77分佐藤⇒田中

【京都】57分福岡⇒三沢 74分宮吉⇒荒木 荻原⇒長居 87分ウタカ⇒李 川崎⇒森脇

44石川が3バックの右。なるほど。菊池・渡部・ヘナンの3人に比べ、石川・渡部・眞鍋の3人ですが、守備はちょっと緩くなりましたがタテへの推進力は出たし、走り負けない3人だったかなと思いました。結果論ですが、9ウタカに入れ替わられた(びくともしなかった?)石川、宮吉を見失ってしまっていた眞鍋とも言えてしまいます。ただ、京都を迎えるにあたって、2人を選んだ理由も見えたかなとも思います。

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前回に続きすごく簡単に配置をさせてしまっていますが、山口と京都のフォーメーションはこのような感じでばちっとはまる形になっておりました。

山口が守備の場面。前からプレスに行った際は、京都が後ろで回していても、それぞれの選手がしっかりマークにつけているため、近くの選手に渡せず、苦し紛れのロングボールはしっかりとケアができておりました。攻め込まれた場面でも7高木14澤井が落ちて5バック気味にして守ることで京都の立ち位置に対応します。

また山口の攻撃時ですが、多少ウタカが守備をあまりしないため、両WG13宮吉4松田、両IH16武田31福岡が前半は前から嵌めに来ておりました。北九州はSB含めたこのプレスにやられてしまいました。しかし、山口は26神垣が最終ラインに落ちて44石川が上がり幅を取ったり、14澤井が幅を取っている際はボランチのような振る舞いをします。

反対サイドの28眞鍋も左に張りだし、幅を取ったり、時には上がって行ったりしていきます。このポジションのスライドが3菊池、5ヘナンに比べると早いこともありスタメン起用をされたのではないかなと思います。(けが人などもあったかもしれませんが)

44石川は流石本職SBだけあって、53分30秒あたりの神垣からのボールも10池上が京都RSB17荻原をつり出して、その裏のスペースを石川が取ったシーンなどはイキイキとしていました。

また、山口のWB7高木、14澤井が幅を取った際に、ここにマークにつくのが京都の両SBの41白井17荻原のため、山口のWBの位置まで来てくれれば、空いた裏を池上、河野がつきます。その他にも、澤井、池上、佐藤あたりでパスの交換をしていると、徐々に相手のSBが距離を詰めてくるので、迂闊に出てきたところで裏を取るなどが序盤はできておりました。

この時点では渡邉監督の策がうまくはまっていたと思います。ただ、飲水タイム後に京都がちょっと変えたかなと思いました。※失点シーンは割愛します。

 

2)前から嵌めに来るのを多少辞めました。4-5-1のような形でまず構えておき、行けそうなときに勢いをもってプレスに来るようになったと思います。まずはミドルゾーンまで引く。あまり来てくれなくなったため、京都のセカンドラインが安定し、山口の立ち位置で混乱してマークがずれることが減り、ビルドアップが遅くなってしまいました。33:50では関までもどしてやり直しましたが、26神垣が出しどころを探している間に24川崎が一気に詰めてきます。一連の流れ後のスローインでは京都はまた山口への前からのプレスを開始、といった形でうまく修正をしてきた印象です。後半はもっと整理をされていた感じでした。(ごめんなさい、このなぜ?がわからずじまいでした)

チョウ監督の試合後のインタビューの【うまくいかない時に崩れない】というのはこういう時の対応なのかな~と思いました。

 

3)で、【本気で悔しがれ】です。この修正をされても、変わらず一人飛ばしてもう一つ先の選手にパスを送ること。京都のMF-DFの間でボールを引き出すことなども回数は減りつつもやり続けることができておりました。23バイスの前で河野はよくボールを捌けていました。

では何ができなかったか。やはりこれも今年ずっとですが、クロスが合わない。磐田の時だったかも書きましたが、ホントに決まる形はあるのですが、入るか大外れかという形でこぼれ球を押し込むとか、折り返したところをシュートした、などなる可能性が低いのが気になります。クロス前にトラップをミスするなどもたつく場面も。。。
また焦ってしまっているときはペナルティエリア内の動きはまだ工夫できそうが気がします。クロスが上がる時に結構中の人たちが同じような動きでゴールに向かって動くのですが、風間語録ですが「動くな」。勝手に相手が吊られて動いてくれるので、ペナルティアークやスポットのあたりにいればフリーになりそうだな、こぼれてくるようになったらセカンドチャンスになりそうだなというシーンも見られます。

例でいうと、14分の澤井のクロスシーン河野と梅木はゴール前へ。7高木はペナルティスポットあたりがスペースをうかがえそうであったり、
61分の高木がボールを持って4人がゴール前に走りこむところですが、18小松、10池上、38河野全員がゴールにそのまま走っていきますが、これも池上あたりは速度落とせば、小松が4人をそのまま引っ張ってフリーで受けれたのでは、などまだまだ改善できそうな気もします。

77分のような島屋が神垣からボールを受けた「箱」でのプレーも草野欠場後から減っているプレーなので増やしてほしいところです。

 

右からのクロスが増えるのなら、左のワイドは浮田、高井あたりがいいのかな~。島屋の最適ポジションどこだろう。池上以外にあのトップ下のタスクができそうなのっているのかな、色々前線は最適解が見えなくモヤモヤですが、これも伸びしろと前を向きたいと思います。確かに降格圏なので、まずいということは監督・選手が一番感じているはずです。今回の負けを糧にまず中位へと上がっていってもらいたいです。

 

セルビア戦がまさかの無観客になってしまい楽しみが減ってしまいましたが、気を取り直して溜め込んでしまっているサッカーの本読んで僕自身もブラッシュアップしていきたいと思います。

読んでいただきありがとうございます。

(文中敬称略 すみません)