レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

光った小松と高井の両CF FC町田ゼルビアvsレノファ山口 @GION 2021年5月2日

勝った試合だったし見に行きたかった!そんな良い試合でしたね。

無観客なのがほんとにもったいなかったです。

序盤は押し込まれたものの、その後はCFの二人を中心に町田を困らせることをし続けられたかと思います。

 

さて、もう千葉戦があと数時間後に迫っていますが、、、、下記で振り返っていきたいと思います。

 

1)エリア内で止まれ。

2)攻守両面で光った両CF

3)ミスを恐れるな 

 

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【町田】56分森下⇒岡田 73分中島⇒ドゥドゥ 吉尾⇒マゾビッチ 84分高橋⇒鄭大世

【山口】66分高木⇒浮田 76分小松⇒梅木 高井⇒河野 87分佐藤⇒神垣 石川⇒菊地

1)前回の記事で、ペナルティエリア内でむしろ「止まる」ことも選択肢としていれてみては、といったことを書いたところ、何人かの方から有難いことに触れていただいました。で、レノファの選手ではなかったのですが、「あ。これこれ」といった場面があったのでまずそこから書いていきたいと思います。

そのシーンは立ち上がりの1:50ピンチの場面。CKで石川のシュート後そのままカウンターのような形で攻め上がられてしまいます。ポジションは多少ずれ気味で戻っています。

で、そのシーンですが、

 

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GK21関の声だったかと思いますが「ニア!ニア!」と町田CF30中島の動きを警戒していますがボールが渡ったのは18長谷川。一瞬クロスを上げた8高尾にカメラが言ってしまいますが、長谷川はエリア侵入後そこから動いておらず勝手にラインを下げてくれるレノファDF陣のマークを外しております。これも関でしょうか。「へいへいへい。そこそこそこ」と。

ぽっかり空いたのではなく、レノファが空けてくれたところにとまっていた長谷川のポジショニングのうまさが出たシーンでした。41:58の中島もこぼれ球狙えるようにやはりアークのあたりで止まっていましたね。

ただ、この日のレノファはあまりニアゾーンまで崩すシーンがあまりなかったので、ちょっとこの話はこれで終わりです。

 

今節は前半は町田ペースで時間が進んでしまいました。レノファの左サイドへ14吉尾3三鬼あたりが山口LWG7高木の脇、大外のレーンに立つことでフリーになります。5バックを敷く物の、30中島が立ち上がりから裏を狙っていたため、あまり3ヘナンとの間をあけたくない7高木。そのためなかなかこの大外レーンに出ていけません。「でろでろ!」など聞こえていたのもそのためです。

ここに入り込んでくる選手を7高木が見るのか、46高井、8佐藤、だれが見るのかなどが定めることができない。またこの後ろ重心のためパスの出どころも抑えることができず押し込まれる時間が増えていたかなと感じました。

 

2)後半からどこが変わったかな~と思うと勇気をもってボールを取りに行っていたことが挙げられるかなと思います。押し込まれた時間がそのまま押しこまれっぱなしでなかなか挽回することができてませんでしたので、しっかりと追うことができていたと思います。

この切り替えで町田のパスミスを取ることもできましたし、町田は前半の良いイメージで前がかりになっていますので、必然的に後ろは薄い状態です。バシッとカウンターがはまりやすくなりました。SB裏を狙うことやボランチ脇に降りてくる46高井や18小松を町田は捕まえることに苦労し始めました。

また10池上がSB裏に抜けだしたり、CFの位置取りをするなどすると、8高江15森下がDFラインに近くなり、セカンドボールが8佐藤29田中あたりで回収できるようにもなりました。後半は明らかにレノファの時間を作り続けられた渡邉監督はじめ選手たちのプラン変更・実行がうまく行っておりました。

 

55分には44石川からハーフスペースでまっすぐロングフィード、両CF小松・高井が町田の両CBを引き連れてこのボールを奪いに行きます。当然ペナルティエリア前はガラガラに。ポジショニングに困っている森下・高江は池上を捕まえておらず、フリーでミドルシュート。(枠には飛ばして!!) 7高木も走りこんでいたので、色々な攻撃ができるよいかたちを作れておりました。

この直後町田は4-1-4-1のような形に変更してきました。山口のダブルボランチを捕まえにきましたが、前の両CFが捕まえ切れていないので、58:30では渡部・池上・小松・佐藤で前進できてます。59:05も田中には18長谷川、佐藤には10平戸が付きますが、空いているところに18小松が降りてきます。

町田CBはこの位置まではあまり付いてこないのが試合を通してわかっていたのでしょう。この50~65分あたりはかなり気持ちよくプレーができておりました。

画面では映っておりませんが、レノファDF陣がボールを持っている際なども両CFがしっかりと受ける準備をしているのだと思います。59:45あたりで渡邉監督から「箱!箱!箱!両方!!!」と指示が飛んでいます。この2人がしっかりとポジショニングをすることで後ろもボールを入れやすくなりますし、相手がずれてくるならその空いたスペースを使えばよいので、今節はこの両CFの働きがうまく行った要因と考えます。

 

そして62:30あたり。2得点目はビルドアップで川井のところで狙われましたが、結果的に2奥山のポジションを空けることができ、そのスペースに入り込んで池上へ渡部からワンタッチでパスが通ります。すぐに前を向き前線へ。渡部のパスから8秒で相手ゴールを陥れました。

 

3)では、大胆に!ミスを恐れるな!とはどんなことだったのでしょうか。一つの場面をあげたいと思います・

22:00あたりですが、6渡部から町田LCH15森下の脇に位置どる10池上へパスが通ります。このシーンは町田両CFの間を抜く良いパスとなりファーストラインとセカンドラインを突破し町田陣内に入り込めました。ボールホルダーが8佐藤になり、大外15川井に10平戸、その脇にいる10池上には町田LSB2奥山が付いたので、狙いのSB裏が空いたので、前節同様44石川がこのスペースへ走りこみます。

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石川から川井へ戻しクロス。結果としてCKとなりました。

22:20渡邉監督の表情です。「大胆に!」とのことであればこれは川井に戻さずにそのまま石川が前を向いてクロスの方がその趣旨に合致していたかと思います。

川井に戻すことで相手も戻ってきてしまいましたし、石川のタイミングであれば中は2vs3で少ない状況でした。浮き球なのでしょりがむずかしいとは思いますが、トライすることというのであれば、うまく抜け出したプレーであったからこそ、もう一つ大胆に行ってもよかったのかなと思いました。

押し込んだ状態での得点に期待したいところです。

 

書いているうちに千葉戦のスタメンが発表されてしまいました!

町田戦に引き続き先発は高井と小松。草野が負傷離脱してしまいましたが今後も期待をしたいコンビになれたかなと思います。この試合はいかに彼ら二人をしっかり生かせるかがキーになりそうです。

駆け足で書いてしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。千葉戦はもっと早く書こうと思います(今回も相変わらず遅いままですが・・・)

 

(文中敬称略 すみません)