レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

勝て勝て勝て勝てホ(略 レノファ山口vs愛媛FC @維新 2021年6月5日

霜田さん、大宮ですか。

3年前だったか。Nack5スタジアムで激しく指示をし、選手たちを鼓舞し、結束を感じるような仕草を見てから、スタジアム観戦で気になる時間は監督の素振りも見るようになったことを思い出します。

ただ、難しい状況には変わりはないかと思います。ライターの河路さんがサッカーの羅針盤で出されていたツイートに僕も概ね意見は同じです。さあどうなることやら。
https://twitter.com/kawaji_watch/status/1401731319147552772?s=20

6月末維新か。。。移動はやめておいて、アウェイ11月の試合を楽しみにしておきたいと思います。

 

さて、我らがレノファ。なかなか難しかったですね。勝ち点1をどう見るか。試合が終わった後は1点はもぎ取ったという内容でしたが、やはり勝たないといけない試合でした。

個人的にはスタメン発表時に16浮田がFWに入るようなスタメン発表で前節の裏をとる動きやシュートに期待をしましたが、なかなか前線での仕事ができず、ビルドアップの出口になることはできましたが、守備時などではまだまだ課題を残してしまった印象です。

では今節は下記について書いていきたいと思います。

 

1)こちらは背後をとるが、あちらにはとらせない。前節からの宿題は?

2)愛媛は左サイドのやり方を変えた?

3)草野はそろそろ?

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【レノファ】HT新保⇒澤井 58分浮田⇒小松 78分石川⇒梅木 神垣⇒佐藤 川井⇒高木

【愛媛】62分小暮⇒吉田 75分藤本⇒田中 85分山瀬⇒浦田             

1)ちょっと見なおしてもなかなか答えがわからなかったのですが、

山口の守備の局面でボールがミドルゾーンまである際は解説の中島さんがおっしゃっていたように4-4-2のような形で守っていたかと思います。ただ、ファイナルサードまで来ると、川井が最終ラインまで降りて5バックのような形にも見えました。15RWB川井が愛媛19LWG忽那の位置に合わせていただけ??

時折ハーフスペースへのボールには44石川が出ていく場面もあったり、このあたりの形がちょっとわからなかったです。

ただ、4-4-2のようにすることで、前節のような相手SBに持たれた際も2列目の両翼、左は10池上、右は15川井が捕まえるわかりやすい形になりました。また、空いて3トップについても両ウイングには左48新保右46石川がつき、中央を6渡部・3ヘナンが二人で見る形となり、愛媛の布陣に合わせて守るような形に見えました。この効果もあり前節の裏を取られ続けてしまった現象はほぼなくなっていました。

ただ、前半問題を抱えてしまっていたのが、まずポジティブトランジションのところだったと思います。

4-4-2で守っているなかで10池上もポジションが低くなるため、21関からの攻撃がスタートになる時点で、かなり重心は重く、池上がそこで受けてしまうと前に見えるのはFWの2人のみ。もちろんそこは愛媛は消しますので、次の選択肢は急いで上がる川井やボランチになりますが、まだそこには愛媛の選手はいますし、15RWB川井のところは愛媛5LSB前野などが蓋をして袋小路状態になっていました。

そして近いところを諦めてロングボールを蹴るにしても、FWとMFの間が遠いためセカンドボールを納められない、オフサイドにひっかかるような展開となってしまいました。単発の裏抜けについては牽制する意味合いも含めてよいかと思いますが、16分のようないつもの10池上、15川井、44石川のトライアングルでの崩しの場面などが増えていたらよかったですが、前半は愛媛のプレスにはめられてしまっていました。

そして後方のビルドアップに触れたいと思いますが、前節同様渡部のパスがまだ本調子ではない様子で、パスの精度や一旦マーカーを外して展開などやりずらそうにしているように見えました。長崎戦はデータをしっかり確認したら、パス成功率83%といつもと変わらずでしたが、この試合は76%と直近の数試合の中で金沢戦の81%よりも低い成功率でした。

(参照:J2 第17節 山口 vs 愛媛のデータ一覧 | SPORTERIA

ただ、特に前半は簡単な技術面のミスはチーム全体で散見されていたので、彼だけに要因があったわけではなかったです。
また、ヘナンがこの試合は同サイド大外ではなく、いつもよりハーフスペースや中へ位置どった浮田・池上らにパスを出す意識が強く思えました。ただ、反対にRWG小暮がヘナンにつくため、新保が浮くのですがなかなかボールが出ず(ヘナンがだそうとしていなかった?)、ボールを受けた場合も明らか彼が欲しいタイミングではないのと周囲からは浮いているので、バックパスが増えてしまったりとなかなかリズムがつかめませんでした。

新保はなかなかリズムがつかめないままでしたので、25:16のシーンでセットプレー後ではありましたが、浮田が裏抜けを試み9前田を引きスペースを空け、6渡部へのルートを作りましたが、感じるのが遅れてしまい、相手が寄せてくる時間ができてしまいました。

43:11のところでは中の高井を見逃さず出せていたり、43:46では浮田に出していたりと徐々に慣れていったところでしたが、多少今後は守備の改善が課題になりそうです。

※43:46は実況は中間ポジションの高井が裏へ指示とありましたが、指の位置がずれていただけで、やはり中の浮田へ出たところで浮田の作ったスペースに間髪おかず動きなおしていたので、狙い通りだったんじゃないかなと思います。

無理やりなまとめですが、守備では一定の成果は出ましたが、攻撃はまだまだ今後も継続課題かと思います。

 

2)前半の愛媛ですが、右サイドRWG小暮のところは新保がまだLWB勉強中のため簡単に裏をとるようなボールが多かったですが、左サイドはどちらかというとオーバーロード状態にして崩していた印象です。

ただ、後半に入り始めのプレーから簡単にサイドに張らせた忽那へボールを入れ始めたように見えました。そしてそうなると川井が背走状態になり、前半は川井が忽那を見ていたところを石川が見るような状態が続きます。また近藤もうまう中間ポジションをとりなかなか手の届かないところへ位置取りをします。

そこで52分、失点シーンの53分とこの山口の右サイドを攻略されてしまいます。2失点目にも入れることなのですが、愛媛のカウンターで向こうが出力を上げたところで付いていけなかったこともマークをしっかり受け渡せなかった要因かと思います。

2失点目後あたりからはボランチももう少しボールサイドに寄せるなど修正は見られましたが、やはり失点シーン前に抑えておきたかったところでした。

また愛媛が得点後にテンションが落ちて山口の時間になったところで、同点⇒逆転と習ったところで、好機を見逃されずこちらも付いて行けずに2失点目を喫したことはこの試合での勝ち点3が難しくなったことも、流れとしては抑えておきたいところでした。

きっかけが敵陣での渡部のタテパスをかっさわれてからのカウンターというもう少しリスクも考えていないといけなかったかと思います(結果論)

 

3)攻撃については何とか梅木のゴールで同点に追いつきました。秋田戦から3発連続セットプレーですが、個人的にはそろそろ流れからのゴールも出てくると思います。

16分の浮田、83分の小松は本人たちが一番悔しいはずですし、次は消えてくれると期待したいと思います。期待というとそろそろ4月末に離脱した草野が戻ってくるかなというのもありますね。今の高井・小松と草野がどう融合するのか、それで得点があがるのではと甘い期待をしたいです。

草野の箱での位置取り、小松のような裏抜けや献身性もありますので前線の競争を活性化させてくれそうです。

 

次節、山形は天皇杯から中3日になりますしコンディショニングもしっかりし、立て直しをしてもらいたいものです。アウェイでは割と強い!勝ちましょう!

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

(文中敬称略 すみません)