レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

やる続けるのであれば、やり通していこう。 モンテディオ山形vsレノファ山口 @NDソフト 2021年6月13日

1-6節  1勝2分3敗

7-12節   2勝1分3敗

13-18節 2勝2分2敗

この13-18節最初出だしがよかっただけにイーブンはもったいなかった。ただイーブンにできるまでの力はあった。色々見方はあるかと思います。

この3試合。自分たちの形は出せたのか?2得点7失点の現状、このままでいいのか?と思ってしまいます。

半分の折り返し地点の21節までは残り3節。山梨、大宮、水戸が残っています。山梨は守備が堅そう、大宮は霜田レノファっぽいなんて聞こえてきます、水戸はしぶとくつないできそうです。

では、レノファはどうする??引きこもってまず失点しないことを第1にしよう。

なんてことはありません。指揮官が【目がそろってきた。やり方は変えない】であるならばそれを信じるほかありません。ただ、やり続けるならば改善をしないと勝利にはたどり着けません。

 

1)前で奪うこと。やりきること。

2)佐藤謙介と離脱してから武器にした流動性

 

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【山形】60分藤嶋⇒ビクトル 67分林⇒木戸 中原⇒加藤 84分國分⇒ルリーニャ 南⇒岡崎

【山口】HT神垣⇒小松 67分澤井⇒石川 梅木⇒高井 76分楠本⇒浮田 田中⇒佐藤健

この試合もレノファは守備時に4-4-2になる形。ただ前回の愛媛戦のようにスライドする際のほころびなどはなかったかと思います。その代わり山形の抜け目ないタテへのスピードとポジショニングにやられてしまったかと思います。

試合後の2得点目の17加藤の言葉にもありましたが、試合前からあそこは空く。空くこと(川井が上がった背後)は仕方ないですしレノファ側も織り込み済みです。いかにそこまでに運ばせないこと運ばれても崩れないことが大事だったと思います。

ただ、残念ながら山形は14山田康が落ちてきたり、LSB山田拓が内に入ってきたりと巧みに翻弄させてきていました。

a)14分山口の田中陸のクロスを藤嶋がキャッチ。そこからまず山口の左サイドへ一度展開し、一度全体を寄せておいて、右サイドで張っていたLSH41中原へ。川井は戻ることはできていましたが、川井・楠本と中原・山田拓の2-2が作られており、マーカーを川井から楠本へ変えようとしたタイミングで厭らしいところへクロス。結果は2次攻撃がオフサイドではありましたが、中を崩されかけました。

b)52分やはり山口の左サイドから、右サイドへ不運な形で41LSH中原へ。そこから25RSH國分へサイドチェンジのボールがわたり、シュートまで持って行きます。

この場面は楠本が14山田康へ敵陣迄付いて行っており後ろは手薄になっていました。

c)53分

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このシーンは一旦ボールを奪われてからですが、奪われた位置がハーフウェイライン付近ということもあってか、前は奪いに行こうとしますが、後ろはおそらくリトリートをしたかと思います。山形CB山崎がボールを保持。一旦下げると見せかけて、前線に上がった31RSB半田へ。山口LWB14澤井は、山形RSH國分の落ちるプレーに付いて行ってしまい、ヘナンが対応をしますが、中へのルートがガラ空きになってしまい、前がかりになっていたのでバイタルがスカスカに。14山田康に2度危ないシーンを作られてしまいました。

 

失点シーンではありませんが、この3場面。まずbであれば、やはり楠本は14山田康を捕まえに行くならファウルするくらいで行ききった方がよかったかなと。6渡部が前から行く場合はほぼ取るかファウルでやり切ります。

cは行く行かないのメリハリ、ハーフタイムコメントでもありましたが、こういうところであったかと思います。前と後ろの意思統一も含めてズレてしまうと、この様な相手には美味しいスペースを与えてしまいます。

ちょっと話それますが、久々の楠本。前半序盤は5分10秒。思い切って山形FW14山田康へ付いて行き、前に出ていきさらっと交わされるところから、30秒後サクッと裏を取られる場面など、いきなりひやひやでした。ただ、15:30付近では同じように山田康へ付いて行きボールをカットするシーンもありました。試合通して対人のところでもっとこんなシーンが出てくるとよかったかなと思います。この場面ほんとに再現できたらと思います。キーマン潰してカウンター。相手に与えるダメージも大きいです。その後の渡邉監督の仕草が物語っています。

 

2)でaの場面です。

この場面は攻撃自体は悪くなかったと思います。奪われかけたものを奪い返してサイドを変えての攻撃。ランニングで裏をとった29田中陸のクロス。ただこれをキャッチされてしまいます。

川井の位置にも関係しますが、やはりここの精度にこだわらないと相手のカウンターを簡単に許してしまいます。『ただクロスを上げるだけでは、、、』というフレーズは今シーズンとてもよく聞いているかと思います。

ただ、開幕当初はクロスを上げても中に草野と小松しかいない、などありましたが、このシーンはニアに梅木、真ん中池上、ファーに澤井、ペナルティアークあたりに神垣と人数をかけられるようになっています。もう一つ運ぶことやニアゾーンももう少し中目をとること、ランニングをおとりにしてアーリーをあげてみるなどまだやれることは増やせると思います。期待したいです。

それで後半に入りだいぶゴールへ迫るシーンが減りましたが、個人的な印象では原因は神垣がいなくなったからと思いました。ペナルティエリア内の迫力を出すために小松を入れたかと思いますが、『水を運ぶ』という表現があっているでしょうか。8佐藤謙不在時、アタッキングサードまでうまく運べる時は田中陸、神垣がCBとGKのビルドアップのサポートをし、時には彼らに相手が食いつけばFW高井などがライン間を超えるパスを受けたりもしていました。セカンドボールについても彼らが拾えばリズムが生まれていました。

佐藤謙が入った今節でも15:50、ヘナンからボールを受けた神垣。一旦21GK関へ戻します。関から8佐藤謙、そしてまた神垣。さらっとプレス回避に成功。そのまままたボランチ裏の29田中陸へ。

20分も川井⇒神垣⇒SB裏の田中陸。27分も楠本⇒神垣⇒田中⇒川井。

田中陸が変わらぬ運動量を発揮し、前節までの池上のようなSB裏への裏抜け。佐藤謙がどっしり渡部と後方で舵取り。神垣がそれをリンクさせるようなイメージを受けました。外に寄せておいて中をつく形で相手のプレスも突破しているため陣形を崩すかともできていました。

 

後半は神垣が交代となり、8佐藤謙の運動量も落ち、田中陸が落ちることも多くなり、後ろ重心になってしまいました。ボランチ裏やSB裏でもらおうとする池上までボールが渡らなくなりました。

またボールは外回りばかりになり、既にセットをされている山形を崩さないといけない状態ばかりとなってしまったように思えます。

前節までのトップ下の仕事は池上にしかできなく代役がいないか、と思っていましたがこのスリーセンターでも形は作れそうなので、今後も渡邉監督のいう化学変化を期待したいと思います。

 

そうは言っても降格圏がまた近くなってきました。今節も完敗の状況です。それでもアウェイの上位食いを発揮して山梨から勝ち点3を奪ってきてほしいですね。隣県だから行きたいな、、、ただ移動となると、、、など自分が行くことに迷っていますが、チームは迷いなくスタイルの確立をしていってもらいものです。やはり勝つことが自信につながりますし、山梨の次の大宮は愛媛同様叩かないといけない一戦ですので取りこぼせません。山梨でまず弾みをつけてもらいたいですね。

ユーロが始まりまた眠れない日々ですね、ハンガリーポルトガルが始まりました。日テレ仕様ではない都並さんのマニアック解説が世間の皆さんに広まるといいな~。SBの体の向きとか語らせたら、、、
早朝はフランス-ドイツ。いつ見ようか、、、週末まで楽しみは尽きず。。。

あと、アド、ハットトリックおめでとう!

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(文中敬称略)