大事な6ポイントマッチを三度落としてしまった後の相性最悪の長崎戦。
メンタル面を鑑みてもかなり難しいと思っていましたが、やはり、という流れとなってしまいました。
前回対戦時は16節、アウェイでした。この前の15節で完敗と感じれたものはヴェルディ戦くらいの印象で、この16節は今レノファが狙われているWB裏をかなり具体的に攻略されてしまった試合だったと思います。
ヘナンがプレスに併せて前に出かけたところ、その裏に出されたり、そこから大外に振られるなど後手に回ることがおおく、最後はズバッと真ん中をロングボールで破られるといったショッキングな敗戦であったと感じました。
では、今節は。。。なかなかまたショックなものでしたが、考えていきたいと思います。
1)魔の時間の前半15分
2)最後のゴールは次につながるのか?
1)魔の時間の前半15分
群馬戦 15分 進に被弾
栃木戦 4分 豊田に被弾
相模原戦 13分 平松に被弾
長崎戦 15分 エジガルに被弾
この約1か月、7戦のうち4試合で前半15分までに先制点を食らってしまっています。前の3試合で言えば栃木戦は一時同点に追いつきましたが、割と入りからそもそも悪かった試合でした。
この長崎戦で言えば10分まではよかったと思います。31草野・38河野がシュートまでにあと一歩まで迫るシーンもできていました。
しかし、徐々に対応されていくうちに攻撃のところで引っかかりはじめ、自分たちでリズムを崩してしまった感があります。
現象として一例を。49:15あたりのボール保持の場面です。
右から28LCB眞鍋へボールが渡り、41LWB桑原→11LSH島屋へとボールが渡ったシーンです。長崎は特に顕著ではありましたが、山口のWBに対してはSBが迷いなく前へでて、その後にボールを受けに来るSHにはCBが思い切って出てきていました。
このシーンで言うと41LWB桑原に対しては16RSB毎熊が、11LSH島屋に対しては25RCB新里が出てきていました。長崎DHも締めてくるため局地的数的有利な状況を作り続けていました。実況の八谷さんも局面の人数についての言及を後半よくされていたかと思います。
また、そこからバックパスができてサイドチェンジを眞鍋や渡部が試みていましたが、23RSB米田がうまくスライドをし7高木に対応をしていました。(ただ1本惜しいコントロールありましたね、良いプレーでした)
受けとったシャドウからボランチへ落として、そこから逆サイドへ行くルートもありましたが、ここをかっさらわれて失点してしまったのが、58:55の38河野と29田中陸のところでした。このシーンは渡邉監督も頭抱えていましたね。
この試合に限らず山口がうまくいかない時はほぼこのあたりで詰まってしまい、ショートカウンターを受けてしまい、なかなかチャレンジをすることに対して消極的になってしまい、なかなか攻めにも守りにも良い循環ができなくなってしまっている印象です。
そしてその悪い現象が早々に失点という形であらわれてしまい、常に不利な状態で試合を進めなければならない状態になっていました。
2)次につながるのか?
では良い雰囲気であった中断前はどんな感じだったかな~と考えると、やはり今に比べると攻撃をやり切っていたと思います。
アタッキングサードについては、非保持時のプレス、保持時のクロスの質について試合前インタビューで言及がありました。
ただクロスに行くまでのシーンでつっかかったり、そもそも外回りが前提となってしまうのは守る方も簡単になってしまいます。
ですので、この場面では何かできたかな、と考えたいと思います。
うまくgifができているか自信がないのですが、
桑原から島屋に入ったところで31草野がタテへ裏抜けをすることで24LCB江川を吊り中を空けることができれば、38河野が中で23LSB米田と中で1vs1の場面がつくれます。大外では7RWB高木も待っているので中に絞れば、、、と色々できることはありますが、そのためには島屋のボールを受ける向き、中にいる二人の連動など矢印を合わせる準備が必要です。ただ、このような3人目の動きやタテへの意識が今回の池上の試合後コメントにつながっているかと思います。
<最後のところのチャレンジする縦パスだったり、クロスだったり、それに対して飛び込んでいく勢いのある選手をもっと増やさないと、相手にとって怖いシーンは出てこないと思います>
https://www.renofa.com/archives/result2021/nagasaki-31-2021/
そしてその意識が出たのが最後の得点シーンだったかと思います。試合終了間際ということもあったと思いますが、相手が中途半端に前に出てきたところを11島屋がクロス。43大槻に入るところで10池上がRSBとRCBの空いたスペースへの走り込みを行いました。島屋へ出した田中陸のプレー含め、最後までポジションを考えたそれぞれのゴールだったのではないでしょうか。
渡邉監督の相模原戦後に「やり方は変えないこと」を選手にも伝えたとのことなので、今のやり方を昇華していくことをチームとして確認したのだと思います。あくまでチームの目標はJ1昇格。J3に落ちることを考えずに前を向くという姿勢は、推していきたいと思います。
負けるのは悔しいうえに、下が気になり始めました。ただ、池上の90分+5分のゴールが底辺と思い応援あるのみです。
さあ、次も維新です。勝つところを見せてもらいましょう。