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あと1つ!来期につなげるために1つでも上へ 大宮アルディージャvsレノファ山口 @Nack5 2021年11月7日

大事な6ポイントマッチ初戦を勝利!

率直に言って、ジャッジに今節も助けられた感はありましたが、選手はよく最後勝ち切ってくれたと思います。ディフレクションがあったとはいえ、流れの中からも得点が奪えたことも今後を考えると良かった点かと思います。

ただしまだ残留は決まってません!それに残留がゴールでもないので、もっとレノファのサッカーはこれなんだ!という姿を見せてもらいたいので、今節は下記について書いてみたいと思います。

1)開始直後の悪癖とそのリカバリー。

2)オープンな展開は避けたい。

 

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さて、開始早々から大宮がインテンシティ高く試合に入ってきました。セカンドボールを納められず、押し込まれる展開から失点をしてしまいました。

最初プレーで決定機を作られたことでそのまま浮足立ってしまった感がありましたね。

入りがよくないのは好ましくないのですが、いつものことだから、といったように8分くらいを過ぎたあたりには、大宮が強度を緩めたようにも見えましたが、プレス回避をすることができていました。

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大宮のWGが外を切る形でプレスに来ていました。

山口のビルドアップが割と外回りになるので、そこを高い位置から取るのが大宮の狙いだったのか、割と中へ誘導されますがこれはむしろ好都合。20田中渉、5佐藤健が相手の位置をよく見ており、はずすことができていました。

解説の幸谷さんもおっしゃっていましたが、31草野、両WB7高木41桑原で最終ラインをピン留めしているので、大宮の最終ラインがあまり前線と連動して高い位置をとることができず、山口のシャドウが空きます。特に高井が試合を通して浮き気味でした。

11島屋は割と運動量を生かしてフリーになるのですが、高井はタイミングが良いのか、周りを使うのが上手なのかあまり動いてなくてもよくフリーになっていますね。

後半高井にしっかりと大宮がつくようになったのも頷ける展開でした。ただ、しっかりつかれてしまってから、ボールロストが増えてしまったのはレノファにとって痛いところではありました。後述。

 

ボール保持時に敵陣に押し込んでいる状態の時には、相手が中を締めている状況でも何回かあいてのセカンドラインのゲートを通し、箱の位置で受けることにも成功していました。琉球の時のように誰かを動かすという事もそうですが、箱の位置に入った選手が時間を作ることで、エリア内に複数の選手が入り込むこともでき始めているように思えます。

相手の出方を見てから調整する力はJ2中位~下位に対しては発揮できるようになってきているな、とシーズンも終盤になりましたが、手ごたえがあるところではないでしょうか。

手ごたえといえば、ハイプレスについても徐々にタイミングがあって来ているかと思います。

東京V⇒まだまだ成熟しておらず。

新潟⇒奇襲ある程度奏功。

水戸⇒前と後ろはまだ分断され気味。

京都⇒厳しい結果。

千葉⇒かなり固い展開に持ち込むことはできた。

琉球⇒嵌め込んでから、シュートまで持ち込めた。

大宮⇒同じく持ち込めて2次攻撃からゴールを奪えた。

相手があってのことなので、手放しで賞賛はできませんが、名塚監督の試合後インタビューの通り手ごたえはつかみ始めているのではないでしょうか。

https://www.renofa.com/archives/result2021/omiya-38-2021/

 

2)

ただ、後半に入ってからはまだ改善点が見えてきたかとおもいます。

J2 第38節 大宮 vs 山口 時間帯別パスネットワーク図 | SPORTERIA

 

リンク先のSPORTERIAさんのデータを見させていただいたところ、やはり前半に比べて、選手間の距離やボールのタッチ場所が後ろになっているのがわかります。

レノファが大宮のファーストプレスを突破しても、上述した46高井を捕まえることで、レノファの前進を大宮が食い止めることに成功し始めたことが一つ。

大宮のSBに対してレノファのWBが押し込めなくなってきてしまい、反対に押し込まれてしまったこと。また、大宮が前線の選手を入れ替えることでプレスの強度を下げなかったことが挙げられるかと思います。

大宮のRSB8馬渡のボールのタッチ位置がどんどん前に来ており、それにつれてチャンスを作られる機会も増えていってしまいました。

 

ロングボールの蹴りあいだったり、攻守の入れ替わりが多くなってしまうと、如何せん選手個々の力が物を言ってきてしまい、この劣勢になってしまう展開にはお付き合いはしたくなかったなというのが率直の感想です。

試合後の霜田監督が激怒状態でしたが、後半は手ごたえがあったでしょうし、関神がいなければ失点は時間の問題だったとも思います。しかしながら、水戸戦もそうでしたが、セットプレーを確実にモノにできたのは最後まで集中力が切れずにプレーできていた証左ともおもいます。

高井のコメントにもありましたが、ここで一発決めようと3人とも思っていたと思います。」ホントその通りに実現してくれました。

僕は前回のブログで書いたように、引き分けOKで行くかなって思っていたので、選手・スタッフの皆さんにとりあえず心の中で謝りました。

 

さて、もう北九州戦前日です。

ここで残留決めてもらいましょう。願わくば前半のような戦い方で危なげなく勝つ、というところを見せてもらいたいですね。

大宮戦は実はヘニキが前半妙に高い位置にいるな(9分・16分など)、結構サイドチェンジ増えているな、など色々思うことはあったのですが、どうも単発感もあったので何とも書きづらいな~と思っていました。

もしかしたら何か新しい引き出しを作ろうとしているのか、、、まずは勝利期待したいと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(文中敬称略)