レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

今期の振り返り。1年間お疲れ様でした!

22位チームのうち15位フィニッシュ!

2年でJ1昇格を目標に掲げていたチームとしては物足りない数字であったかと思いますが、前年の最下位を考えればJ2残留という結果は悪くない結果であったと思います。

中でも、渡部・関をはじめとしたディフェンス陣の奮闘は頼もしく映りましたね。

さて、今年の〆のブログになりますが、下記について考えていこうと思います。

1)キャプテン本当にお疲れ様でした。

2)きっかけはいつもレフティー。

3)ちらっと来期のお話

4)レノファらしいとは

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1)

2021シーズン渡部と同じく42試合に出場した、キャプテン10池上。僕のシーズンMVPは彼です。

フォーメーション変更、戦術変更、選手交代でのポジション変更、様々な状況変更にも柔軟に対応し全試合出場をしました。

もちろんキャプテンとしての責任・重圧などもかなりあったようにも思います。琉球戦の試合後などは特に安堵感があったような顔をしていたと思います。

チームには渡部・関・菊地・佐藤健&佐藤謙のようなベテラン選手がいるので、支えてもらうところはあったかと思いますが、今期は新たな監督の下でのスタートということもあり、最下位から這い上がる1年をキャプテン務めていただきありがとうございました。という思いでいっぱいです。そしてまたシーズン終了後の光速契約更新。本当にうれしいですね。

 

2)

では、今期のレノファの歩みを見ていきたいと思います。

第1節~10節

岸田の神の手ゴール未遂から始まった今季の出だしは2勝3分け5敗。というスタートでした。序盤にスタートダッシュを決めた新潟や琉球に力負けをするも、第5節には最終的には優勝をする磐田から今季初勝利をあげました。

18小松連、31草野の裏抜けや44石川の攻め上がりなど、昨季と違った面々の動きに今期への期待を抱いておりました。

ただ、初勝利をあげたもののほぼ勝ちゲームであった栃木戦にセットプレーの流れからの一発に沈められた一戦から多少渡邉前監督の迷いが生まれたのかな、と思います。

やはりビルドアップの構築に苦戦をしていたのかなと思います。そこで出てきたのが第1のレフティー「ヘナン」です。

ヘナンはこの群馬戦の第8節が最初の出場でした。ヘナンをLSBに起用し、RSB15川井が高い位置を取り3バックのような形でのビルドアップをボランチをあまり落とさないような形にしました。その際に仙台の時はそのまま3バックにしたと渡邉前監督が本に書かれていたので、どうなるかな~と書きましたが、

https://blog.hatena.ne.jp/cross_reno/cross-reno.hatenadiary.com/edit?entry=26006613718462203

そのまま3バックにしたのが、10節の京都戦でした。

その際のブログにも書きましたが、「本気で悔しがれ!」と渡邉さんが言えば曺監督は「うまくいかない時に崩れない」といったように、間違いなく試合の内容や陣容に手ごたえを感じ始めていたのがこのあたりでは無かったかなと思います。

 

そして第11~20節。ここのスタートはとてもよかったかと思います。

千葉には割としょっぱい試合をしてしまいましたが、15節の秋田戦までに3勝1分1敗と良い数字が残せました。ただ、ここからが苦難でした。

16節の長崎戦は今期最も力負けを感じた試合でした。安定し始めていたヘナンの裏を徹底的に突かれる。また、人を捕まえにいくのではなく、ある程度スペースを埋めつつ相手に詰めていくプレスについても、こちらがアクションを始める前に蹴られてしまうなど試合を通して対処が間に合わなかったような試合でした。

ここから0勝2分け3敗。20節の大宮戦の負けなど試合内容もこの5試合はかなりサポーターも我慢を強いられるような試合が続いていました。このあたりで渡邉前監督が使っていたのが、「目がそろってきた。やり方は変えない」でした。やり通すという強い意志を言葉に載せて発信していました。甲府戦のような惜しい試合もあったからでしょう。

 

そして21~30節。ここも序盤はよかったですね。

水戸戦では「この試合が我々の最低限」という試合後のインタビューがあった通り、0-0とはいえ守備の安定が生まれたと思います。磐田に最後追い付かれますが、秋田にも勝ち内容も伴ってきておりました。ここでまさかのリーグ中断。

そして中断空けこんなに内容が悪くなるのか?というような試合が続きました。山形や金沢に勝つものその次の試合の6ポイントマッチの栃木や相模原との試合を落とすということが続いてしまいました。

 

そして31節ですね。まあここの長崎も完敗でした。天敵というのはここまでチームを壊してくれるのでしょうか。

このあたりの節では最初の15分くらいで失点を繰り返してしまうことが多かったのと、ショートカウンターを食らうシーンが多かったです。

ではまた次のレフティーに登場してもらいましょう。20田中渉ですね。8佐藤謙の離脱以後27節より1試合を除きスタメンを張り続けてくれました。

彼は渡邉前監督のオーダーであったと思います。26神垣・29田中陸の働き蜂タイプの他に捌けるタイプがやはりほしかったのかなと思います。渡邉前監督の誤算としてはやはり31草野の離脱のほか、8佐藤謙の離脱があったのかと思います。

なので、何とかこのつなぎの部分で違いを作れる選手。状況を打開してくれる選手を求めたのかなと考えます。ただ、残念ながらここで渡邉前監督は退任という幕切れとなりました。

8勝8分15敗。27得点40失点。(平均勝ち点1.03 1試合平均0.87得点 1.29失点)まだまだいけるでしょ、と思いましたが、確かにチームとして悲壮感は漂い始めていたのかもしれません。

 

32節~42節

そこで名塚監督の登場です。前線では前からしっかり人を捕まえていくようにシフトしていくことを目指していたと思います。

最初の5節は特にこのやり方を変えたチームの難しさがでた試合だったと思います。霜田元監督の時にいた選手が残っていましたが、チームは今シーズンの最初から別のサッカーをやっていたチーム。いきなり変えるにも対応させるまでに時間が必要になります。

選手の起用法にも明確に違いがでます。8佐藤謙の復帰もありましたが、29田中陸・26神垣、15川井などがわかりやすく出番を減らし、30ヘニキ、7高木らが試合に絡み始めました。

上位勢になんとか幸運もあり勝ち点をもぎ取っていくと、琉球・大宮に勝利することでほぼ残留確定までもっていくことができました。

ここらでわかりやすく変わったなと思ったのがLWBでした。またレフティーである41桑原と42橋本についてです。このLWBがわかりやすくほぼ左利きの起用になりました。

今まではもともと48新保くらいしかいなかったこともあり、右利きの44石川14澤井などが起用されてましたが、41桑原の加入もあり名塚政権ではターンオーバーをした琉球戦以外は左利きの起用がされました。

2勝5分4敗。10得点11失点。 (平均勝ち点1 1試合平均0.90得点 1失点)

残留を争うチームとの対戦が多かったので欲を言えば数字の改善は物足りないですが、選手のやることが明確になったという言葉が出ていた通り、しっかり残留に導いてくれました。

15位なので仕方ないとはいえ、結構辛抱をしてましたね(笑)11節~15節。35~38節あたりはちょっといい思いでしたかね。

 

3)

さて、書き直しまくったこの章。ちょっと結局端折って短くなってしまいましたが、今のところ決まっている移籍内容の感想を書きたいと思います。

高井と楠本は残念でした。高井はとにかく華がある。ムラッ気はありますが、ボールのキープ、ドリブルの突破。泥臭いチャンスメーカー(褒めてます)のキャプテンと対照的に華麗なチャンスメーカーだったかと思います。今シーズンはフィニッシュの場面が役割的にも減少していたので、移籍かな~と思いましたが辛い移籍でした。

同じ水戸に移籍する楠本もシーズン終盤ある程度彼からのロングボールをチームとして行っていたこともあり、どんどん良さが出てきていたなと思いました。レノファ生え抜きですし今後も支えていってくれる選手に期待してましたが、水戸がほっといてくれませんでしたね。こればかりは仕方ないです。

その代わり今期屋台骨を支えてくれたセンターライン、関・渡部・佐藤×2・田中・池上の残留が決まったのは大きいですね。

今後どのような選手の加入があるかは期待したいところですが、最低限J2で戦っていく陣容はできてきているかともいます。(ただ、上位に行くかは別問題ですが)

また割と渡邉政権時に試合に出ていた選手が新天地を求めていきました。川井は山口県出身でしたし寂しいですね。違うチームに行ってしまいますが、今期レノファで頑張ってくれた選手の皆さんありがとうございました。

 

4)

最後にこの言葉に触れておきたいと思います。

レノファらしいサッカーが名塚監督就任以降できてきている。

今期の最終戦で社長より出たこの言葉。どう受け止めようか、と考えているうちに年末でした。

昨年末に渡邉前監督の就任が発表された時に、霜田元監督と違った現代サッカーが行われるのか?など色々妄想もしたこともあり、このブログを書きはじめようかと思い立ちました。それくらい、今後どうなっていくのかを楽しみにしていた監督就任でありましたが、結果はシーズン途中での退任。辞任に近いのか解任に近いのか、これについては当事者の方が確か分からないことですが、個人的には辞任ではなかったかと思います。

簡単に言えば、渡邉サッカーに選手・フロントが多少懐疑的になってしまったのではないかと。まあ、いろんな方も言われているので、ここはもう掘り下げません。

 

さて、多少話が脱線するのですが、最後のレフティーに登場してもらいましょう。41大槻です。

おそらく来年は彼が前線の中心になるかと思います。前からチェイスして体も張ってつぶれる役目もしてくれます。

ただ、これは渡邉前監督がオーダーしたのかな?というのが今期終わって感じるところです。最初の数試合はスタメンでしたが、その後は出番が少なくなっていきます。

この後、名塚監督になってからは今度は出番が増え始めます。途中ケガがあり離脱しますが、最後の2節は彼が先発でした。

渡邉前監督としてはワントップに31草野を軸に10池上、46高井、11島屋(38河野18小松)などもっとアジリティのある選手を使いたかったのではないかなと思います。

そのため新しい攻撃陣のコマとしては考えていたが、中心に据えるか?と考えるとそれは違っていたのではないのかなと思いました。このあたりからもしかしたらフロントと渡邉前監督があっていなかったのか、、、と邪推をしております。

 

渡邉さんのサッカーはレノファらしくなくダメだったのか?フロントとして変化を求めたのではないのか?どれが「レノファらしいサッカー」?なのか。社長には正直このあたりの説明をしてほしいと考えます。どうも名塚監督就任当初から言い方がかなり失礼になるのですが、傀儡政権のようにも思えるほどに、今シーズン最後のスピーチ、2人言葉似すぎてませんか?

来年の目標とする順位、どのようなサッカーになるのかなどは何かしらの形で話が来年あると思いますが、コーチ陣の退任ばかりが発表されているので、また来年は現場の方たちもガラッと変わりますし、どのようなチームになるのか注目していきたいなと思います。

 

ここまでとても長くなってしまいまして申し訳ございませんでした。また1年通して読んでいただきましてありがとうございます。

また、来年もペースはどのような感じになるのか仕事などと相談ですが、続けていきますのでお付き合いいただければと思います。

みなさんよいお年をお迎えください。また、来年レノファを一緒に応援していきましょう。

ありがとうございました!

(文中敬称略)