勝てるチャンスはあれど勝ち点3に届かない。なかなかもどかしい状態が長く続いています。
いや~なんなんでしょうかね、パズルがようやくはまりそうなんですがなかなか完成しないような変なもどかしさがあります。藤枝戦もなんかそろそろうまくいくかなと思いましたが、あ~やっぱりだめか、ともやもやしたものが残りました。
ではそんな藤枝戦について下記振り返ってみます。
1)CBが前に出て迎撃はいいが、やはり時と場合は。
2)中盤からの前線の組み合わせをどう考えるか。

【得点者】
藤枝 山口
16分 浅倉 24分 山本(桜)
47分 楠本 45+1分 山本(桜)
1)CBが前に出て迎撃はいいが、やはり時と場合は。
この試合のレノファは出場停止の下堂に代わり松田を起用。右に松田、中央に喜岡、左に磯谷の3CB。WBは岡庭、亀川で変わらず。中盤は輪笠、野寄、田邉の組み合わせでCFには古川が外れ草野と山本(桜)が入りました。
ここまで秋田、札幌、徳島と3戦行いましたが、どうやら目指すところは札幌戦の戦い方だったのかなと。
では、まずはボール非保持のところから。
対戦相手の藤枝は3‐4‐3。最終ラインのサイドのCBは時に4バックのような形をとったりと割とフレキシブルに形を変えてきます。また、WBは割と高めに張らせるものの、前線の3人はボールを受けに落ちたりするなど変則的な形。
そのためレノファの守り方として、まず前線の山本(桜)と草野は最終ラインに対してサイドを限定してプレス。ハイプレスというよりはミドルブロックを敷いてからのミドルプレスの方が多かったかなと。
ボランチやサイドのCBはIHが監視。WBの亀川・岡庭は低い位置を取らせて、藤枝の前線の選手がボールを受けに落ちたりすればレノファの両サイドのCBが主に迎撃。時にはかなり高い位置までつぶしに行くことも辞さず。といったようなものであったかと思います。

WBを低い位置に残らせてサイドのCBが迎撃に出る、というのは札幌戦の状況と似ているように思います。札幌戦ではCBが出ていききれずに、札幌にボールを前進させられレノファがずるずると引いてしまう原因になってしまいました。この試合ではそのあたりは改善されていたように思いますが、正直なところ、出ていく意識は高くなったものの、やはり時と場合はあるよな、というシーンが1失点目であったように思います。
11分のところで松田がセンターサークルあたりで前へアタックするも交わされ裏を使われます。ここは喜岡がカバー。CBも2人残っており、WBも高いながらにいたので、数的にもそこまでまずくはない。これが理想というかチャレンジ&カバーでしっかりできた形。
ただ、失点シーンは事情が違かったかなと。まずこのシーンでは藤枝のRSH浅倉がボールを受けにおちていたのを磯谷が高い位置まで追っていっていました。ただ、そこで出ていくもボールが取れずに藤枝にボールをうまく逃がされ、入れ替わられる状態に。
そして、藤枝は輪笠の脇のあたりからセンターサークル付近に人を配置してレノファのCBが出てくるようなところへボールをさらしていきます。で、ここでどう対応したほうがいいのか?というのがあったかなと思います。
まず、迎撃にでるならばやはり成功してほしかった。なぜならここでは磯谷が前に出ていってしまっていたためカバーの人間が足りておらず出ていくのならば成功することが求められていた場面だったように思います。
もう一つ考えたいのがそもそもこういう場合はチームとして迎撃をしないで全体的にディレイをして相手の攻撃を遅らせることはできなかったか、というのがあったと思います。やはり磯谷は前に出ている。亀川もそれに合わせてポジションを多少前に取っている。そういう状況であるならチームとしては構えることを選んでもよいのではないかと感じます。松田が交わされてしまえば藤枝は当然スピードを上げます。野寄ら中盤の選手は戻り切れずもちろん磯谷もまだ高い位置にいました。そこで多少なりとも時間を遅らせていれば戻ることもできたのではないかなと感じます。
一瞬一瞬で判断が難しいところではあったと思いますが、こういうところをつぶしていかないとなかなか失点も減っていかないのかなと考えます。
2失点目についても何度か攻撃をやり直されたところから最後はポケットを取られていました。人数はいながらもファーストディフェンダーがなかなか設定できず最後はほぼ全員の意識外の大外を使われての失点と、まず最初の対応の設定を間違うと色々とリスクのある守り方をしているため、こういう展開にはなってしまいます。
12分にもやはり松田が前に付きに行ったところで、中盤の選手あたりがそのスペースをカバーをしていないシーンもあり、喜岡もCFを見ていることもあり、ここにはいけず。松田は迎撃に行くもチームとしてそこのケアができていない、と松田が一人頑張っても一人で損をしてしまうようななかなか難しい状況が時々見られました。
レノファは組織的な守備からショートカウンターを狙うのではないのか?組織が多少ほころんでいないか?奪う位置はどこに設定していたのか?
このSPORTERIAさんの藤枝のボールロストの場所のデータでもそこまでミドルプレスでボールを奪えているわけではありませんでした。自陣でのボール奪回がやはり多く、自分達の形が出せていたかというと難しいものであったように感じます。
しかし、見方というか考え方をちょっと変えてみます。もしかしたらある程度藤枝は人数をかけて攻めてくるので多少引きこもったところでひっくり返すということを考えていたかもしれません。
ボール保持時、序盤こそ直接草野にボールを当てるようなボールなどはありましたが、徐々に前線にアバウトにボールを送るシーンや当てるボールに表と裏に人を配置して、フリックやレイオフでつなげば、藤枝はハイラインを敷いているので破れます。前線の顔ぶれも草野や山本(桜)のように走ることができる面々をそろえていたので、そのような狙いは十分にあったかなと思います。交代で入った河野もこの動きを交代直後から見せていたり、同じく交代で入った末永もこの動きに合わせてパスを数度通しており、ミドルプレスからのショートカウンターよりは手数をかけず相手の背後をボール保持時の手数をかけないでの速い攻撃の方を重視していたかもしれません。
得点自体はセットプレーの流れからだったり、サイドを崩してのものではありましたが、再現性というところでは出てきた藤枝の背後を狙うというものだったように思えます。
2)中盤からの前線の組み合わせをどう考えるか。
河野のプレーにも触れないといけないですね。復帰おめでとうございます。
上述した通り交代直後の59分には磯谷のボールから裏抜けをしインナーラップした末永にボールを出してチャンスメイク。65分には野寄・田邉が左サイドに寄ったところで、野寄の位置まで落ちてボールを引き出す。山本(桜)はこのようなプレーで単独で突破を図りますが、河野はここから人を絡めてボールを運んで全体でラインを上げるような彼らしいプレーも見せくれていました。
特徴的だったのは63分のプレーだったかと思います。やはり野寄が相手のボランチを吊ってるところに河野が落ちてボールを受けて野寄につなぎ、反対サイドの末永まで繋げていきました。
INSIDEのなかで、ハーフタイム中の動画で中山監督から球際戦って逆サイドを意識しよう的な言葉が聞こえました。
このボールを右サイドでボールを捕ったところからある程度上述したような藤枝を引き込んでおいてから逆サイドというのは狙いだったのでしょう。この一連の流れから末永はそのまま単独でボールを運んでシュートまで持ち込んでいました。
そんな狙いを持てればゴールへ迫ることはできますが、難しいなと思ったのは試合終盤のマネジメント。交代選手を使ってどのようにブーストをさせようとしていたのか。
河野と末永の交代ではチームの出力やボールの収めどころができることでレノファに流れを持ってこれました。ちょうど60分過ぎのところからゴール期待値が上がっているところがそれにあたるかと思います。
ただ、終盤の交代については逆に自分たちの時間を作れずに藤枝に押し込まれてしまった印象です。一つあるのがIHなのかなと思います。先発した野寄、田邉がいた場合は後ろの選手がボールを保持しているときに顔を出しボールを引き出していましたが、彼らが交代してからそれが少なくなったように思います。
三沢をアンカーにおいて輪笠がIHに入った際は三沢がボールを触る回数を増やしたい、そこから展開したいという意図は分かるものの、この時間にIHに入った山本(桜)、輪笠を使いながらということはあまりありませんでした。最終ラインや低い位置の三沢からのボールだしは前線との距離が遠いため藤枝のDF陣に引っ掛かりボールを失ってしまいます。
そして宮吉を入れて河野をIHにしたところでは河野が三沢の位置まで下りたりするものの、山本(桜)、フィルミーノ、宮吉との距離は分断したような状態になり、ここもバランスが悪くなったように思いました。なので残るルートはフィルミーノ体はって頑張れ!というものしか残っていませんでした。
DFの裏を使うにしても単純にDFから最前線へ蹴るだけでは単調で相手も対応がしやすくなります。そのため一度中盤の選手に預けて彼ら、もしくはWBのところからボールを送りこむ。こんな形からチャンスを作る機会がありました。これを放棄してしまってからなかなか難しくなったように思います。
そのため今節の交代策については攻撃的な選手を入れる、並べる⇒バランスを崩すといった典型例だったように感じました。最終盤ある程度オープンな展開になってしまう中でも、バランス的なものは最低限確保しておかないといけないのかなと感じます。さて、甲府戦はいかに。
今節の藤枝戦では久しぶりにセットプレーからの得点がでたり、CPの河野の復帰、逆転までもっていくことはできる力などは出せることができました。悪いところばかりではなく、まだまだここから上がっていくために必要なものも出せていたようにも思えます。ただ、シーズンの試合は着々と消化されていっており、残留争いのライバルは勝ち点を積み状況はどちらかというと悪くなっていっています。さあもうそろそろ形にならないと、という本当の瀬戸際になってきているように思います。
「あなたの行動は勝ち点3につながってますか?」
最近聞いた好きな言葉です。応援する身としては信じて後押しするだけしかできませんが、それでも自分でできることはやっていこうと思います。
さあ、甲府戦勝ちましょう!
ここまで読んでいいただきありがとうございます。
(※文中敬称略)