レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

ここまでの14節の集大成 いわきFCvsレノファ山口 2024年5月12日

今までの試合の教訓をすべて生かしてこの試合にぶつけよう。勝ち点3取りましょう。

 

レノファの公式に上がっていたINSIDE MATCHで流れていた志垣監督の言葉ですね。まさにこの言葉を体現するような勝利であったように思えます。

今季初の連勝。下記の通り振り返っていきたいと思います。

 

1)柔軟に対応できたハイプレス

2)勝ち点1から勝ち点3へ

 

【得点者】
いわき        山口

23分 谷村      7分 河野

           65分 山本

 

1)柔軟に対応できたハイプレス

第3節の岡山戦、高い位置を取る岡山のWBであったり、後ろ3枚でボールを回す相手に対してなかなかうまくプレスを掛けることができず、ズルズル後ろに重くなってしまい、そのまま勢いで押し切られるように敗戦を喫してしまいました。

今節の対戦相手のいわきもフィジカルが特徴で有る上、ある程度しっかりボールを握ってくるようなチーム。ハイプレスをかけるか、ミドルゾーンで構えてからボールを奪いに行くのか。ズルズル下がればいわきの勢いに飲まれてしまうため、そうならないようボール非保持時でも矢印を前に向けて対応していけるかが求められていたと思います。

結果がアウェイで1-2の勝利。そして内容もハイプレスでいわきにビルドアップの形を思うように出させずに勝ちきったように思います。キーになったのはハイプレス。

いろいろな戦い方がある中で、相手の強み、弱みを把握してやる必要もある。プレッシャーが強かったかは選手にしか分からないですが、ボールを受けて判断が遅いと思う場面は散見された(引用元:Jリーグ公式

といわきの田村監督とコメントを残していました。試合後インタビューでも「今季最低の内容だった」といった旨の言葉も発されていたました。

その要因としてはやはりいわきの思うようなビルドアップをさせなかったことが挙げられると思います。

 

そんないわきに対してレノファが相手の3バックに対して敷く方法として、ツートップの2人+SHを1列上げて対応。この日も主にレノファからみて右サイドから左サイドに相手がボールを回したところで河野が勢いをもってプレスを掛けることで守備のスイッチを入れていました。この守備のスイッチを入れたところからのレノファの守備の連動がこの試合うまくハマっていたように思えます。

簡単に書くと河野がいわきのRCB五十嵐に出たところで勢いを持って寄せていきます。ここでツートップの2人は相手をサイドに圧縮(追い込む)するために中央部のCBとアンカーをそれぞれが抑えます。(※相手に戻すコースを消す)

序盤いわきのRIH西川は割と高い位置にいたので、五十嵐が出すコースとしてはRWB加藤か、長いボールを前線に送る以外ないような状況でした。この場合RWB加藤には相田が中盤から出ていって対応をしていきました。前線に蹴られても最終ラインの4人は揃っているのでしっかり回収することができていました。(例:28分)

そしていわきがマイナーチェンジ。RIH西川がアンカー脇まで降りてきます。この動きをすることで相田は西川に着くので、加藤にはいけません。ただ、今度はここに新保が前に出て対応。新保が出ることで新保がいたところが空きますがここはヘナンやボムヨンなどがある程度スライドして対応します。

新保の加藤への寄せも、河野のプレスや相田の西川への対応をみて、しっかり合わせることができていたこともあり、試合を通してハイプレスが機能し、いわきへ思ったような形をださせないようになっていました。


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やはりハイプレスが機能すれば相手陣内での時間は増えますし、いわきのストロングポイントを消すことにもなります。

同点にはされましたが、総じて前半は自分たちの時間を作れており、梅木の抜け出しての1対1を作ったかと思えば、41分のようにロングボールに対していわきが梅木周辺を固めてセカンドボール対策をしてきたところでは、新保から相田を飛ばして池上を使い、そこから右サイドからチャンスを作りました。

ロングボールを蹴るのではなく、つなぐことで相手のプレスをおびき出しておいて相手が空けてくれたスペースを突くことなど、違う形も出すことができていました。

これができれば繋いでくることもある、という頭が相手に生まれますし、そうすればうめき周辺がまた空くこともあるでしょうし、引き出しが増えたこともポジティブに考えられるかなと思います。

試合前にボールを持って前をみたら、相手を外せ、というような言葉も残されていますし、ロングボールだけでなくいろいろな運び方は今後出てくるのかもしれません。


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2)勝ち点1から勝ち点3へ

今季例年よりも調子のよいレノファ。ただ、先制点を取った後に追いつかれた場合、開幕節の横浜FC戦以外、熊本、水戸、仙台と逆転負けをしてしまっているような状況でした。

そのためこの追いつかれてしまった状況は実は今年は再度突き放すことができておらず、チームとしての課題の一つであったように思えます。

そんな状況でゴールを奪えたのがセットプレー。昨年の志垣監督が率いていたFC戦大阪のゴールの内訳の約半分がセットプレーからでした。

振り返れば仙台、山形も、そして1点目もセットプレーの流れであり、この山本の2点目もセットプレーからとなりました。

志垣監督の目指す形が叶えられているということも考えられますし、チームの武器が増えていることにもなっているかと思います。

4試合無失点が続いて強みが出ていた中で、慢心が出てしまったのかもしれない。スキを見せたらやられることを今日体感した。セットプレーのマークとかリスタートの準備を狙われた。

といわきの山口も残しているように、相手の隙をつくしたたかさも出せていたかと思います。

いわきはファーサイドに位置した梅木とヘナンにはマンツーマンで付いて、その他はゾーンで対応していました。そのため新保、前、吉岡、池上と多少キッカーのところに多くの選手を割き、4対1のような人数であり、いわきにクロッサーを絞らせないことである程度満足にクロスをあげることができました。このクロスについては練習でよくやっていたようで、山本も中でしっかりと合わせることができました。

INSIDE MATCHで梅木によく相手を惹きつけてくれたというような言葉もかけていたので、狙い通りに決められたのかなと思います。


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今季好調ないわきのホームに乗り込んでの初の連勝。

十分チームが乗ってくることができる勝利であったと思います。ただ、いわきの山口がいうように「好事魔多し」。今節で初の連勝であったように勝った試合多少グダるのが今季のレノファでもあります。(負けた後はしっかり修正できるという良い面もありますが)

ホームで藤枝を迎えての第16節。去年は大敗を喫していますし、相手は4連勝と一切油断ができないチームであります。

ただ、ここを勝てれば2019年以来の3連勝とより折り返し前に上り調子に乗っていきそうな雰囲気になるでしょう。是非、気持ちよく維新での勝利を収めてもらいたいものです。

僕は東京PVから声を届けたいと思います。勝ちましょう!

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(※文中敬称略)

[お写真:トリバンさんよりいただきました @jtki2004]

 

今節のあとがきは山本選手です。

今季カップ戦含めてすべての試合にでているのが山本選手。新保選手や河野選手、関選手はリーグ戦はでていますが、ルヴァンカップはでていないということもあり、山本選手がスタメンこそ多くないかもしれませんが、すべての試合に起用されている選手になります。

スタメンでフル出場を続けている関選手、新保選手のような鉄人もいますが、山本選手も常に試合の準備をして途中から入ることが多いですが、いろいろなシチュエーションで試合に望んでいると思います。

今節のように得点を求められている試合であったり、鹿児島戦のように試合をクローズするためになど様々かと思います。それに対応できる選手だからこそ毎試合ベンチに入り試合に絡んでいるのでしょう。去年も矢島さん、吉岡さんに比べれば出場時間こそ少なかったものの、五十嵐くんは同じ34試合出場と多くの試合に絡んでいました。

山本選手にはもちろんスタメンは常に狙っているかと思いますが、鉄板の交代カードとして今期を支えていってもらいたいなと思います。

守備も頑張ってくれますし、体も貼ってくれるし、左足でも蹴ることができるなど彼ならではの特色もあります。

今後も山口県出身選手の一人としてチームを引っ張っていってもらいたいなと思います。


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今回は以上になります。

ピッチ不良だろうと。 レノファ山口vsモンテディオ山形@維新 2024年5月6日

第2回1万人プロジェクト、またも雨でしたが2連勝!

ピッチに水たまりがある状態では水戸戦を入れると1分2敗とホームアドバンテージがないような状況でしたが、ピッチの状態関係なく相手最終ライン裏を狙うことなどチームの狙いをしっかり出せたことで、勝ち取った勝ち点3であったように思います。

では、今回は下記について考えていきたいと思います。

 

1)ピッチ関係なしに狙う事とピッチに合わせる事。

2)30mライン侵入回数とPA侵入回数

 

【得点者】
山口           山形

33分 新保

39分 若月

 

1)ピッチ関係なしに狙う事とピッチに合わせる事。

多少ピッチ中央部分は乾いているところがあったようですが、今節もほぼ田んぼサッカー。山形の渡邉監督が試合後に仰っていましたが、ある程度山口対策で考えていたものもピッチの状態もあり出せなかったと仰っていました。

確かに山形はしっかりビルドアップをしてくるチームですし、前節岡山戦ではそのビルドアップに対して相手がプレスに来たところで、ウイングを深い位置へ走らせるようなロングボールでひっくり返すようなプレーもあったようで、それを狙いたかったというコメントも残されてました。

ただ、同様に雨用のものも用意していたようでしたが、それを出していったら山口の土俵に上がってしまう形になっていってしまったかもしれない。とのことでした。

(参照:山形公式 渡邉監督コメント

 

山形らしさというものはこのピッチのために出しにくかったかもしれません。

そしてそんな山形と比べてレノファの狙いはこのピッチでの影響はそこまで受けなかったという考え方はできるかと思います。(ホームアドバンテージとは思いませんが)

では、その狙いとは

・DF背後を狙う。

・セカンドボールを回収し、相手陣へ押し込み、相手陣でのボールの奪還を狙って、相手陣内で4局面を回す。

・守備についてはミドルゾーンで構え、山形のロングボールに対してのセカンドボールをしっかり回収。

・4-4ブロックしっかり組むことでエリア内では隙を作らない

といった感じで、いつもよく書いていることが並ぶのですが、今節アクセントになっていたのはSHの2人であったと思います。まずこの試合のレノファで良かった点としてしっかりとDFライン裏へのボールの送り込みがあったと思います。

ピッチの問題で相手がロングボールを回収してもバックパスをすればボールが止まるリスクが有るために基本安全第一でサイドラインにボールを蹴り出してスローインになります。

しっかりと敵陣深くでのスローインにするためにはまずボールを送り込み、このボールに対して前線の4人でプレスをかければ深い位置でのスローイン獲得。

また、こぼれ球の回収についてもトップは相田ではありましたが、SHのふたりもインサイドに位置を取ることでレノファボールへの回収にも寄与していました。

そしていざボール保持になればサイドを積極的に駆け上がり、レノファの推進力を担っていました。

1得点目のところで言えば結果的に田邉のDFライン裏へのボールからのスローインですが、この田邉のプレーの前にあったのが山形にボールが渡ってからの末永のディフェンスがありました。ここで末永がワンテンポ遅らせたところで田邉がもう一度構え直すことができたのですぐにボールへ反応ができたように思えます。

ピッチの状態は関係なしで、しっかりと相手陣内でのプレスを行うことで高い位置での即時奪還は叶わなかったものの、その次のプレーで回収ができたことが得点につながりました。

 

また、あくまで自分の考えですがこの日の山本と梅木のCFはおそらく試合当初のプランで45分と45分での役割であったように思えます。

山本は梅木に比べて空中戦についての勝率はないかもしれませんが、しっかり裏へのランニングであったり、もちろん空中戦などもサボらないことで、相手のCBに対してしっかり自分の仕事をしていたように思います。そして後半満を持して梅木が入り、ある程度山本が摩耗させていてる相手に対してしっかりと空中戦を制して山形のペースに持って行かせないようにしていたと思います。

最終盤こそ山形の圧力がありましたが、結果的にはボールの保持率はレノファのほうが高く、それは前半の山本やSHの奮闘であったり、後半に梅木を中心としたいつものレノファのペースが保たれていたからこその数字であったように思えます。

やはりピッチは重いですし、いつもと違うプレーを求められます。そしていつもよりも違うプレーを強いられたのは山形の方だったでしょうし、得点を取るためにより足で山形の最終ラインを揺さぶることが守備のほころびを生むでしょうし、そこからの攻撃へ移る精度も下げることもできていたように思えます。

あまりうれしくはないですが、これまでに3試合こなしたピッチの慣れがあったのかなとも感じました。

 

 

2)30mライン侵入回数とPA侵入回数

そして抑えて置きたいのはこの数字。

以前Xスペース「なんクロ」で葛西部長が来られた時におっしゃられていた数字の一つである30m侵入とペナルティエリア侵入の数です。まず数字を出しますと

 

愛媛戦:30m侵入:28回  PA侵入:11回(チャンス構築率:11.5%)

熊本戦:30m侵入:19回  PA侵入:11回(チャンス構築率:14.8%)

山形戦:30m侵入:24回  PA侵入:19回(チャンス構築率:9.4%)

こちらピッチが悪条件時のスタッツ。水戸戦は相手が退場してしまったりしているので、この試合の数字は除外。

現在のレノファの1試合あたりの平均値は30mライン侵入回数は31.1回で全体の13位。ペナルティエリア侵入回数は11.7回で7位です。

これを見ると山形戦でのペナルティエリア侵入回数が多かったです。また30m侵入回数との比率を見ても、通常であればだいたい3回に1回はペナルティエリアに侵入しているところ、今節は5回に4回侵入することができていました。

もちろんこれはピッチコンディションもあるので、そういう戦い方なので通常期と比べるのはナンセンスかもしれませんが、他の2試合と比べてもかなり効率がよかったです。また、対戦相手の山形は30mライン侵入は27回に対して、PA侵入は12回なのでレノファがいかにペナルティエリアに入ることができていたかがわかると思います。チャンス構築率については他の2試合に比べて低い数値となっておりますが、山形の6.8%に比べると高く山口ペースで試合が進んでいったことがわかります。

 

では、どんなプレーでエリア内で入れていたか、でいうと通常のときよりもペナルティエリア内のポケットであったり、ハーフスペースのところで受けることができていたように思えます。

その中でもハーフスペースのところは特に前半多かったかなと思います。

例えば21分の敵陣に深いところからの左サイドでのスローイン。相田のロングスローと見せかけて、右サイドからの流れてきた野寄とのコンビネーションで田邉が左の奥をとったところで多少トラップが大きくなったところ。

また、26分にも新保が持ち上がったところから末永からワンタッチで若月につける場面もありました。

 

この3人が関わってハーフスペースでボールを受ける動きはこれまでに何度かでているプレーです。今節のプレーでは若月がここからシュートを撃ちましたが、何戦だったかは忘れましたが、ここから中にパスを送って、池上であったり前がミドルシュートを狙うシーンがありました。

キャストが変わっても同じプレーを出すことができるのはある程度パターンとして持っているものと思いますが、精度が徐々に上がっているようにも思えます。

そして、この形とは違いますが、2点目の前のPKを取ったところも新保と若月でポケットを取ったところでもあるので、この試合のペナルティエリアの侵入回数が実ったものだと思います。

セットプレーでの得点ではありましたが、その前までにしっかりストーリー(意図したプレー)ができていたのは、ピッチ関係なしにポジティブになっていいものかなと思います。

 

本来は晴れた天気のもと迎えたかった試合かと思います。1万人プロジェクトもありましたしね。必ずしも良いわけではないですが、負けた後にその試合に出た課題をしっかり返却するような試合が続いており、負けても引きずらない試合ができているように思います。

だからこそ連勝できれば乗っていけるようにも思えるので、いわき戦は連勝を期待したいと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

※文中敬称略

 

 

さて、今回のあとがきは今季新加入の板倉選手について。

前回のなんクロでMVPに挙げていらした方もいるくらいどんどん最近は試合に絡んで、好プレーを出しているように思えます。

 

-右サイドバックで起用した板倉洸選手のプレーはどうだったか?

板倉には私自身も口酸っぱく直さなければいけないところ、強みになるところを伝えるようにしています。J2のレベルにも慣れてきて、少したくましくなってきたと感じています。状況に応じたプレーができよるようになってきました。

 

-板倉選手は八戸でもサイドバックをしていたと思うが、どういうところで成長を感じるか?

一番は周りを引っ張ろうとする姿勢が出てきたことです。今までは周りに頼っていた部分がありましたが、声掛けの部分、自分がやらないといけないという気持ちを前面に押し出した部分というのが出てきたと思います。ただ、相手のセンターバックの跳ね返しの距離と、板倉の飛距離では差があります。中盤を超える

だけでも流れは変わってきますので、そういう部分はもっと期待したいと思います。(引用元:レノファ公式

と志垣監督も課題を述べつつも期待の言葉も並べています。

徳島戦のインサイドマッチで当初は試合に絡めなかったが、とても刺激になって充実な時間になっていると板倉選手自身も仰っていました。

ただ、そこから選手の離脱などもあり出番が回ってきてCBやSBで結果を出し続けており、徳島戦のあとに話していたことはホント彼の経験値になっていたのかなと感慨深いような気持ちになります。

板倉選手を見ているとどこか去年の五十嵐くんを見ているようで、試合を減るごとにやれることが増えるというか、精度が上がって試合で活躍の場を増やしているようにも見えるんですよね。

そしてそんな板倉選手を見ているともう一人顔がちらつくのが高橋くん。ようやく手術も終わって退院をしたようですね。インサイドでも五十嵐くんの後ろにもいてスタジアムにもこの前いたんだなと。

写真を見る限り筋肉量も結構落ちているようにも見えました。リリースから半年のなのでこれから暑くなってくる時期ですが、暑さが終わったあたりに復帰になりそうなので、とてもメンタル的にまだまだ難しい時期が続くのかなと思います。

前選手のレッドカードで今節板倉選手に回ってきた右サイドバック。本来であれば自分が!という気持ちも高橋くんにはあったと思いますし、板倉選手がしっかり勤め上げていた姿を見て、チームメイトとして嬉しさもあり焦りもきっとあるんだろうなと。

スタメンにからめていなかったメンバーが今節はスタメンとしてチームを勝利に導いてくれました。こういう循環はチームのベースを上げてくれますし1年戦っていくなからな必要なことなので歓迎したいところ。

五十嵐くんも最近はまたベンチ外もでてきてしまっていますし、高橋くんもまだ復帰は先です。でも難しい時間かもしれませんが、板倉選手が言っていたような貴重な時間に昇華して、今季中に推しの2人がまたレノファを盛り上げてくれるシーンが訪れることを密かに願っております。

 

今節は以上になります。

ベースを上げないと残れないのがプレーオフ圏内 ベガルタ仙台vsレノファ山口@ユアスタ 2024年5月3日

ん〜なかなか連勝できませんな〜。

ジャッジについてはあとがきのところで書いておきますが、それがなくても1−1。アウェイ仙台で勝ち点1というのは悪くない結果ではありますが、「連勝をする」という目標をもって挑んだ今節。まだまだ精度を上げていかないと連勝も上位にはいられないよ、と仙台さんに教えられたようにも思いました。

今節は下記について考えていきます。

 

1)自分たちのやるべきことが整理されたからこその精度。

2)後半の失速は選手交代か?疲れか?

3)ただし・・

 

【得点者】

仙台         山口

45+2分 中島     20分 池上

90+4分 中山

 

1)自分たちのやるべきことが整理されたからこその精度。

まずはボールの非保持のところ。

前節鹿児島戦のような4-3-1-2のように相田を多少上がり目に配置したところで仙台のビルドアップに対応していきます。

序盤、SBへボールを逃されSHまで届けられてしまっていましたが、最終ラインはコンパクトにしている他、中盤も併せて帰陣をしていることもあり、外誘導のまま仙台のプレーを終わらせることができており、中央での仕事はさせないようにできていました。

ただ、ここである程度対応できていたことでこの守備局面で反撃開始。

15:30で相田が3度追いをしてGKまでプレッシャーをかけます。GK林⇒RSB高田⇒RCH松井とでたところで、河野が松井へのボールをカット。ショートカウンターを出します。このあたりから相手陣地内で4局面を回せるようになっていきます。

やはり相手陣内で4局面を回す要素になっているのが梅木のロングボールの競り合いのところ。先制点が入ったということもあったかと思いますが、この15分以降から徐々に形がでていっていました。

先制点も始まりは梅木が相手陣でファウルをもらい、そのFKのところからでした。

相手陣で背後を狙う、幅を取った選手を使いながら、サイドでは2,3人が関わるなど仙台に対して揺さぶりをかけてのところでした。

池上のフリックのようなゴールでしたが、ゴールした池上は揺さぶりのところでサイドを変えながら、ボール保持者に対して何度も顔を出し、後ろで構えていた前貴之にしても、最後の局面では中央部から右サイドでオーバーラップをかけることで、吉岡のカット、インを促すオーバーラップでのアシストをしておりました。

得点後はほぼレノファペースで25分後が過ぎていったと思います。前節のように田邉が相田の出ていったところを埋めていたり、29分のような梅木⇒河野がロングボールの対応をしている中、DFラインの裏を伺うようなプレーをしたと思えば、34分のように、池上、吉岡、相田で右サイドを圧縮してボールを取りに行ったところでは中央部分を埋めると同時に、奪ったボールに対してボールの逃げ道のようになることで、このシーンでは新保までボールを届ける役割を担っていました。河野がLSHのレギュラーで使われている際には攻守において多くの役割を任されていますが、田邉もこれを鹿児島線同様にチームの潤滑剤のように担っていたかと思います。

 

またボール非保持のところに戻りますが、水戸戦辺りからレノファの4−4ブロックに対して揺さぶりをかけるために、鹿児島同様にミドルゾーンで仙台に逆サイドへのサイドチェンジのボールを出されるプレーがありましたが、レノファのこれに対するスライドは間に合っているので、ボールはカットできないにせよ、決定機までは作らせることもなく、レノファペースで推移していったように思えます。

前節からの相田を1列上げて受けられるメリット(前線のファーストディフェンスの設定)、デメリット(出ていったところのアンバランスさ)についてはある程度担保ができていたようには思えました。

ただ、38分あたりで実況の方から、吉岡の縦へのボールが仙台のGKへ行ったところで、「志垣監督から最終ラインへ、上げが遅い!」という声が上がったと中継内で言及がありました。

 

先制できたことは非常に良かったですが、先制できたからといって前半の内容が良かったかといえばそうではなく、一人ひとりの立ち位置、ポジション取りの遅さが目立ったゲームでした。前半を1-0で戻ってきたら、ハーフタイムでそういうところを引き締めようという話をしようとしていた矢先に前半の最後で失点しました。一人ひとりに隙、甘さがありました。(引用元:レノファ公式)

と志垣監督が仰っているように、ところどころでほころびがあったとのこと。

1失点目で言えば確かに本来であればアシストをした長澤のところへは4−4ブロックの前でボールを受けていることもあり、CFのどちらかが埋めているポジションではありましたし、得点をした中島が

相手のラインコントロールができていないときに背後を狙っていた中で、(長澤)和輝から良いボールが来ました。難しかったのですが、決められて良かったです。(引用元:Jリーグ公式)

と残しているように、RSHオナイウが上がり目になっていた前半、新保が低い位置を取る機会が多く、この場面では最終ラインに段差ができてしまっており、ボムヨンの頭の上を越されたところで中島に合わされましたが、新保が残っている状況であったためオンサイド。

最終ラインのミスももちろんですが、やはり長澤へほぼプレスがかけれていなかったのは前線のミスであったと思います。

 

水戸での敗戦を受けて、攻撃面では鹿児島、仙台とまずDFライン裏を狙うことや梅木の高さを活かすことが徹底されていたように思えます。

鹿児島では右サイドを中心にコンビネーションで崩し、左サイドは反対に田邉や新保がシンプルに裏を狙っていましたが、今節の仙台戦では反対に左サイドに人数をかけつつ、右サイドへサイドを変えるなど、相手にあわせて柔軟に形を変えて攻め込めることができていたように思えます。

守備時も4-3-1-2の形で相手のビルドアップを制限していく。外誘導を促して中は締める。そして高い位置でボールを奪えれば相手陣で4局面を回していく。『アウェイ仙台でもやれる』という一定の成果はあったように思えます。

 

ただ、志垣監督の指摘するようにポジション取りの遅さが目立っていた、など自分たちの精度を落とすと、仙台クラスの相手だと見逃してもらえないなと。

また前半の終わりあたりから目立ち始めていたのは被カウンターの多さのあったと思います。起因しているのはセカンドボールを収めたその後のところ。結局そのセカンドボールに対してのアクションの遅さもあったかもしれません。失点前の40分も河野が奪われた後に割と決定的なカウンターを浴びてしまっていました。

数えてはいませんが、被カウンターの数で言えばこの仙台戦は今季の中で多い部類であったように思えます。

4局面を相手陣で回すにはここでのボールを取られるのはご法度。自分たちのストロングがリスクにかわってしまうのはもったいないので、ここのチーム全体の精度も求められるかと思います。

 

 

2)後半の失速は選手交代か?疲れか?

そして追いつかれた後の45分、後半はというと正直出力を上げられなかったなと思います。追いつかれてしまったからこそ、勝ちを求めた試合で出力が上がらなければ得点は生まれませんし、勝ち点を得ることも難しいです。

例えば吉岡に替え野寄を後半の頭から投入しました。

この交代の意図を考えると徳島戦のように左からのクロスに対して中で仕事をしてほしい。右サイドを吉岡は左利きなので、一度持ち直してのクロスやシュートになりますが、右足が利き足なので、縦に早くということが考えられたかなと思います。もちろん連戦のために吉岡の披露を考慮してのものかもしれません。

ただ、結果としては右サイドからの攻撃がほぼなくなり左サイドがほとんど0となってしまっていたかと思います。とりあえず偏ってもチャンスになれば話は変わると思いますが、それはチャンスにならず。

下記footballlabさんのこの試合のスタッツですが、クロスの数自体は今季平均17.8に対して22と多いものの、クロスのチャンスビルディングとして、今季平均2.31に対して0.54とクロスを試みてもチャンスにはつながっていないという結果となってしまっていました。

クロスの項目でいうと、レノファは今節含めてJ2の中で2位とかなり上位に付けています。上位に付けているというよりも、レノファにとっては他のクラブと比較して得点機会を生んでいる生命線に近いものと言えると思います。

ハイプレスをかけていることもあり、終盤多少体力的にきついところもあるかもしれませんが、どこかで出力をあげなければならなかった後半、野寄、山本と攻撃的な選手を投入していったものの、それが打開策にならずに停滞を生んでしまったことは、交代選手当人の問題だけにあらず、後退を決断している監督含めてチーム全体で考えなければならないことなのかなと思います。

 

3)ただし・・

後半仙台はロングボールの供給元のCBやGKへの対応を修正したと森山監督が仰っていました。ただ、それよりも前半はレノファの外誘導に対してそのまま外誘導をしていましたが、後半インサイドをかなり意識をしていたように思えます。レノファの「4−4」ブロックが下がり気味であればボックスよりも多少外のところでボール保持をしていたり、そこでボールを持てればCB裏を意識したボール配給があったように思えます。

また、鹿児島同様に「4−4」の大外はやはり意識はしていたような形もあり、何度も相楽⇒オナイウといったように大きくサイドを変えるような展開がありました。

やはりこれは対レノファとして今後もどこも当たり前のようにやってくるのかなと思います。

ただ別の考え方をすればレノファがこれまでやってきたものについて成果がでている証左でもあると思います。

反省点ではありますが、前半・後半共に終了間際の失点などはそもそもやってはいけない失点です。それでもアウェイ仙台の地で自分たちがやらないといけないものを遂行する。精度が足りず失点をしてしまいましたが、それを克服すれば見える世界が変わるということにもつながるかと思います。

「しっかり喋っていこう!」。周南公立大学とのシーズン前のTMでも声がけされていましたし、もっともっと要求して、精度を高めて行ければ今のレノファならより高いところへ行けるはずです。

何度もくりかえしになりますが、1.6万人がおしかけたアウェイ仙台の地でも自分たちの色を出して、あわよくばというところまで行けました。正直今節は1vs1ドローの試合だったともいますが、これを勝ち点3に変えられたとき、プレーオフ圏内などが見えてくるのかなと思います。

まだまだ道半ば。すぐにはすべてが良い方向には変われないと思いますが、変わっていっている方向性はきっと間違っていないと思います。

その向かう道を信じて今後も後押しをしていきたいなと、今節試合後思いました。

いつか岡山でもそうでしたが、アウェイの地で大観衆を黙らせる志垣レノファを見たいなと思います。(まあ今年は割とアウェイの成績良いんですが。笑)

ここまで読んでいただきありがとうございます。

※文中敬称略

 

 

 

で、今節のあとがき。今回はだいぶ愚痴っぽくなりますよ。笑

鹿児島戦ではちょっとジャッジに救われたようなところがありましたが、今回は逆でした。個人的にはPKを与えてしまったところはファウルではあると思います。バックチャージっぽくあったかなと。ただ場所は外であって、なんでPKなの?という思いがあります。

前ちゃんのところも流石にイエローカード2枚での退場は妥当。でも一発レッド?まだ仙台の陣内で板倉が10m後方にいたら別ですが、そこまで決定機ですか?というところ。まじでありえん。ゴールまで50m手前でDOGSO適用されるの?

そもそも後半の2分?田邉がシュートを決めた時に河野のファウルを取ってましたが、だいぶ前方にあったボールに林がチャレンジしてミスっただけですよね?確かに河野もバックステップを踏んでますが、河野はGKへアタックはしていませんし、そうしたような判断してましたが、河野も林のチャレンジで傷んでますよね?結構イーブンなボールへのアプローチですよね??なんなら仙台のDFも林が傷んだ先に2人ほどいましたが??キーパーチャージは今ありませんよ?

 

ここまでは本音。

 

で、理性をちゃんと持ったところでいうと、結局こういうのも試合の一部なんですよね。こういうことが起きてしまうのはサッカーであり、審判はそのサッカーの一部分であり、Jリーグというエンターテイメントの仲間であること。

単に敵対関係になりやすいだけであって。

じゃあどうすればいいのか。

やはりこの2失点目で言えば田中のファウルがそもそも悪い。何度も志垣さんがこれまでの試合の中で不要な自陣でのファウルのことを話していましたし、遡れば前半9分に田邉が先にジャンプしたところで、下に入った仙台がファウルと思ったら、田邉のファウル。仙台の一部の選手も自分たちのファウルと思って後退していたようなところで、主審は田邉に割と強めに危ないから!と多少ナイーブな姿勢で注意を促していましたし、セットプレーのところもセンシティブに笛を吹いていました。そもそも立ち上がりから首をかしげるような笛はあったわけです。

昨年までJ3の担当で4月からJ2の担当へになった松澤主審。

選手もミスもしますし、センシティブなプレーもします。そりゃ主審だってします。ベテランの主審だってミスをします。

だったら、やはり試合開始直後からちょっとやばいなって笛を吹かれているなら、あのファウルは駄目。レフェリングに即してプレーするのもプロとして必要なのかなって思います。レフェリーも経験を積み重ねてJ2の笛を吹かれているプロフェッショナル。奇しくもレノファの11失点のうち3失点がPKでそのPKが今年からJ2を担当している審判。すごく思うことはありますが、アジャストしないといけないのはこちら側かなと思います。

これからできるようになっていけばいいんです。なりましょう。なることできっと強くなれますから。そもそもVARだって正直ミスってますから。笑

人間が下す判断に絶対はありえないです。 それ含めてエンターテイメントなんですから。

 

Xでも投稿しましたが、前半40分の板倉の良い守備に対して、新保がすぐにそれについてハイタッチを行うシーンなどもありました。こういうシーンもっと盛り上げていっていいと思います、審判と戦わず自分たちに矢印を向けていいプレーには惜しみない拍手、選手も鼓舞をしてレノファが盛り上がっていければいいのかなと思います。

現京都の監督のチョウ・キジェ監督もJリーグ公式のYoutubeで強いチームは守備のナイスプレーに対して盛り上がれる的なことを言っていました。

守備で魅せられるようになった志垣レノファ。ジャッジの1つや2つ跳ね返していきましょう。それができる土壌もできているのかなと思います。まだまだ成長途中。そんなレノファも含めて(敗戦を切り替えて)楽しんでいければよいのかなと思います。

今回は以上になります。

水戸戦の宿題返却 鹿児島UFCvsレノファ山口 @白波S 2024年4月28日

公式からも発表されていた「引きずらなければいけない敗戦」であった水戸戦。INSIDE MATCHでもこちらに伝わるくらいチームの中でも多く考えることがあったと思われます。

29日に行わせていただいた通称なんでも氏と僕のXスペース「なんクロ」に小山会長と葛西部長に参加をいただきましたが、水戸戦でチーム内で実際どういった反省があったのか、ということをお聞きしました。

 

もう少し押し込みたかったという気持ちがあった。それが悪い方にでてしまった。自分たちの出した最大限の力をだした結果が、今でている結果(負け)であることを認めなければならない。そして、それに対してできないこともあることも認めなければならない。

勝てるだろう、もう少しこうしたかったという欲求は必要ではあるが、やるべきことはなんなのかは整理しましょう。という話をしました。

 

と葛西さんからいただきました。(ちょっと無理にこのコメントを聞いたこと反省してます。。。)

チームで狙っているもの(背後を取る。DFラインを高くして高い位置でボールを奪う)やれることやれないこと(ロングボールを使う。ビルドアップで剥がしていく。ミドルゾーンで構える。ハイプレスをかける)、色々とあるかと思います。

今回の鹿児島戦については、シンプルに背後を使うこと、セカンドボールを拾って2次攻撃につなげること、高い位置でボールを奪ってショートカウンターを打つこと、など水戸戦で出せなかったものが見られたと思います。

今回は下記について考えていきたいと思います。

 

1)4-3-相田-2システム

2)1-0から2-0、1-0と1-1

 

【得点者】

鹿児島       山口

なし        37分 梅木

 

1)4-3-相田-2システム

今節でまず目立ったのが攻守における相田のポジションであったと思います。フォーメーションは4-3-1-2のような形で相田は「1」の部分、「トップ下」のようなポジションで特に前半はプレーしていたと思います。

 

まず鹿児島の並びから確認。4-2-3-1が基本フォーメーション。

比較的つなぐことでボールを持つ時間を増やして主導権を握るようなサッカーを目指しているチームとのことですが、今節の前半はロングボールが主体となっていました。

試合前の分析の中で、CBが前に釣り出てきて裏が空くというのがあったので、僕の持ち味であるキックでチャンスにつなげられたのは良かったが、そこから得点まではいかなかった。(引用元: Jリーグ公式

と鹿児島GK泉森が試合後に語っているように、序盤いくつかGK泉森からレノファのCBやLSB新保の裏を狙うようなボールが出ていました。確かに、長崎のエジカルジュニオに対しても平瀬がポジションを離れてロングボールの迎撃に出ていくことがありましたし、このあたりはレノファの空いてしまうことは分かってCBは出しているでしょうし、ライン設定も高くしていると思います。

なぜなら、繋いでくる鹿児島に対して、高い位置でボールを奪う、もしくはこのようなロングボールを回収してマイボールにすることが目的であったからと思います。

 

そんなレノファのボール非保持(守備)の局面では、相手GKがボールを持てばレノファのツートップの梅木と河野はそれぞれ鹿児島のCBを捕まえ、ダブルボランチが最終ラインにおちるなどして可変をさせてきますが、レノファは4-3-1-2のようにすることでアンカーのような形で残る主にCH8藤村を相田が捕まえ、鹿児島のSB(LSB外山や可変させたDH山口)に出れば相田やCFが2度追いするように追い込みます。

それを超えるボールがでてくるなら池上、吉岡、田邉が3CHのような形で待ち構えており、DFラインの奥を狙ったボールについては最終ラインの選手たちが対応していきました。

この試合特にレノファは鹿児島のLSBの位置では多く前半では引っ掛けたり、相手のキックミスを誘うなど敵陣での即時奪回ができていました。下記鹿児島のボールロスト位置ですが、ここでのボールの奪還がレノファの効果的なカウンターを生んでいたように思います。この試合の唯一の得点もこのLSBの位置でボールを受けた山口へのボールを吉岡がカットしたところから攻撃が始まっていました。

 

悪い入りではなかった。狙っていた相手の背後のスペースは的確に狙っていたし、そこをとることもできた。ただ、相手がイヤがるのであれば、そこを徹底的に突いていきたかったが、そこで山口のハイプレスを受けてしまっていたところが、見ている人の目に相手ペースと映ったところなのかもしれない。

Jリーグ公式で大島監督が残しているように、まずは泉森が挙げたような形でOKというふうに捉えていたかもしれません。また、レノファがボールを収めきれないとワンタッチツータッチでレノファのDF裏へ抜ける攻撃がいくつか出されてしまっていました。

ただ、前半については総じてレノファののペースであったと思います。

 

前からのプレッシャーもやれていましたが、その中で思った以上に相手がサイドバックの裏に蹴ってきていました。その回収もうまくやれていたと思います。奪ったボールを効果的に攻撃につなげて、良い形で得点できたのは素晴らしかったです。(引用元:レノファ公式

と志垣監督が試合後コメントされている通り、上述したハイプレスもそうでしたが、相田を上げること、その後ろを3枚にすることで守備が安定したように見えました。

それが相手陣でレノファがボールを失った後のファーストディフェンス(相手のボール保持者に対して最初にプレスに行く、という意味で今回はこの言葉使ってます)の設定が早くできること。

例えば18分のようにロングボールを梅木が競りセカンドボールを田邉が狙いますが、鹿児島ボールになります。ボールを持ったRSB野嶽、そして野嶽からパスを受けたLSB外山へ相田がすかさずプレス&2度追いをすることで、外山がたまらずボールを前線へ蹴りますが、このボールをヘナンが回収することになりました。

相田だけに限った話ではないですがまず相手陣でビルドアップでボールの出所を潰すこと⇒相手陣での良い守備から攻撃へ切り替えることができており、相手陣で4局面を回すことができる展開になっていきました。

29分の梅木の2回目の決定機などはまずファーストディフェンスが梅木と相田で被ってしまいましたが、CH藤村が最終ラインに落ちてボールを受けたところに梅木がプレス、RCB戸根にたいしてはそのまま相田が二度追いすることで、田邉はインサイド入るRSB野嶽を捕まえるほうにシフトし、田中渉へも池上睨みをきかせているので、パスコースは必然的にRSH福田になっており、多少ファウルっぽく見えましたが、新保がここを潰したことでカウンターが生まれました。

上述もしましたが、得点したところも、映像では河野が井林にプレスをしたところからしかでませんでしたが、ここで彼がファーストディフェンダーとしてプレスを強めにかけたことでインサイドにポジションを移したLSB外山へのパスコースはないと判断した吉岡の素晴らしい切り替えでLSB位置にいたCH山口へのボールを奪いました。

 

水戸戦終了後に志垣監督は「プレスのところも半信半疑にプレスに行き、その中でコンパクトになれずにスペースを使われて、下げさせられています。」とコメントされておりましたが、この点についてはこの前半を見る限り監督の「前半はパーフェクトな内容だった」というのは納得のいくものであったかなと思います。

 

 

2)1-0から2-0、1-0と1-1

前節のブログにてショートカウンターが実ったことを良かったこととして挙げさせていただきました。

この試合前半からハマっていたからこそショートカウンターではありませんでしたが、相手陣内でボールを奪うことで先制点をあげることができ、1-0で勝利をすることができました。

さて、1-0で勝つこと。この試合はこの「1-0勝利」に2つの側面が見られるのではないかと思います。

a)前半や後半の頭で追加点をあげて突き放して勝つことができたのではないか?

b)先制点をあげたことで、ある程度鹿児島の負けパターンに持ち込むことができたので、暑さなどもあるので試合のクロージングにリソースを割くことで1-0で勝った

 

まずaから。

梅木がインタビューで残していたように、先制点を上げるまでにいくつかチャンスがあったのは確かであったと思います。

梅木のゴール以外だと約0.85くらいがこの試合の他のゴール期待値であったと思いますし、シュートは打てないけども惜しいシーンというのは後半の吉岡の抜け出した場面などいくつかあったと思います。チャンスはあれど1点差のまま。。。

今年に入ってクリーンシートで勝った試合は今節で4試合になります。今節以外は複数得点をあげてのクリーンシートでした。唯一失点をしての勝利であった徳島戦で言えば1点取って、2点目もとって相手の反撃を1点に抑えての勝利ということもあり、やはりセーフティーリードのために(サポーターの心情を慮るためにも)、複数得点をするというのは大切かなと思います。群馬戦のように相手の心をおるようなこともありますし。

現にいくつかチャンスもあったこともあり、これをちゃんと決めることができればきっと強いチームとして今シーズン戦っていけるのかなと思います。

 

そしてb面。

先日の試合翌日の僕と通称なんでも氏さんでやらせていただいているXのスペース「なんクロ」にて、強化部の葛西部長が出ていただいたときの言葉を冒頭に書かせていただきましたが、実は僕だいぶ緊張しており、2度ほど聞き直しました。

で、『できないこともあることも認めなければならない。」という言葉が引っかかりました。

聞いた2回とも、この言葉を額面通りに受け取らないほうがいいな、と個人的には思いました。

 

できないこともあることも認める⇒できている領域についても確認をしている。

 

では、どこなのか?

それはハードワークすること、コンパクトに守ること。であったのかなと思います。水戸戦ではこの両方ともできたとは思っていませんが、やはりこの2ターム12節を志垣レノファが戦って来た中で、何が今までとかわりましたか?何を今年の特徴として挙げますか?と聞かれれば僕はこれを挙げるかなと思いました。

そして後半。前半得点をあげた梅木は早々に負傷交代をし、相田も足を吊る。河野も途中交代とファーストディフェンスが決まらなかったり、それに併せて4−4ブロックのMFの「4」のほうが怪しくなっていった印象です。

ただ、5−4−1への切り替えであったり、足をつろうが疲労困憊だろうが体を最後まで張ることなどをし、守りきったレノファのゴールマウス

不格好になってしまったかもしれませんが、水戸戦で失ってしまったものの中の大事なことはこの試合では示せたのかなと思いました。

もちろん2−0にしてればもっと簡単ではあったかなと思います。

ただ、今節は試合開始前にコートチェンジがありました。これはキックオフが鹿児島でありましたので、レノファが要請したものです。風なのか、日差しなのか、前半の相手陣はレノファの応援席が近かったからなのか。真相はわかりませんが、暑さもあったでしょうから前半から仕掛けようという狙いはあったと思いますし、おそらくプラン通りに先制。

田中渉が

前半に失点して、相手に流れを持っていかれた中で、後半は自分たちの流れに持っていけたが、得点できずに敗れた。こういった負けを今季何回も繰り返して、自分たちの負けパターンに今日もなってしまってすごく悔しい。

と述べれば、大島監督も試合後インタビューで「(後半せめれていたが)失点してしまってからでは遅い」と仰っていました。

鹿児島は前節の栃木戦が初めて先制点を取ったということでしたし、千葉や愛媛のような試合はあれど、やはり先制点を取られて試合を難しくする傾向にあるというのはレノファ陣営にはあったことでしょう。しっかり先制点をとる。そしたらちゃんと守る。

アウェイで1−0勝利。去年20位のチームがもう一度足元を固めていくには最低限でありつつも、結果と内容については十分なものであったのではないかなと思います。

12節が終わってまだ試合数よりも失点のほうが少ないレノファ。誰か予想できた方いらっしゃいますか??笑

僕は春の一大事と呼びたいくらいです。でもそれだけレノファ全体の姿勢が変わっていることも感じているので、この一大事が長く続いてもらいたいと願うばかりです。

 

さ、日付がかわって本日は仙台戦ですね。3連戦の2戦目。ちょっと最近は負けがこんでいるようですが、少し前までは最小失点チームでありましたし、油断はできません。

でも、1万人プロジェクト第2弾を5月6日に控えているレノファとしては今季初の連勝をして、ホーム山形戦を迎えたいですね。

難しいスタジアムということもありますが、過去の戦績は関係無しで勝利を勝ち取ってもらいたいものです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(※文中敬称略)

 

 

 

さて、あとがき。いやはや、最近はyoutubeのレノファ公式はすごいですね。
正直水戸戦後のもう少し生々しいやり取りってあったとは思いますが、ギリギリ出せそうなものを出されていた印象です。

先日の「なんクロ」に葛西部長に出ていただきましたが、正直このやりとりを聞きたく、ちょっとなんでも氏には申し訳なかったのですが、一旦たしなめてしまったのですが、僕のほうが結局我慢できず聞いてしまいました。

この映像と併せていかに鹿児島戦へ向かう姿勢をチーム内で共有したのか、勝手に想像するとちゃんと修正したんだろうなという思いになります。

ただ、おそらく名塚さんもエスナイデルさんも、渡邉さん、霜田さん・・・の歴代の監督さんもおそらくこういう志垣さんのような言葉はきって持っていたはず。

名塚さんの選手からの信頼はとてもあついように思えましたし、個人的にはエスナイデルさんの良い意味で選手との距離感を保っていそうな監督さんの言葉も聞いてみたかったなっていうのもあります。

 

こういうSNSで広告していくことが大事になった時代に、自分の言葉を持っている監督がきたことや、広告していくことを積極的に行うようにしているクラブ。最近僕が時々使う言葉ですが、「皆様、試合の解像度が高い」「クラブ、選手への感情移入がしやすくなっている」2024年のレノファ、なんか風が吹いている感じがしますね。

 

それと33分の相手CK。ストーンところでフリックしてファーにボールが流れたところで新保がクリアする場面がありました。

岡山戦以降でファーポストのところに人をおいてファーへの対策をしていました。ここはまさにその対応の賜物というか、その対策が実ったかなって思います。もちろん前の形でもクリアできていたかもですが、一つずつ良くないところを克服していくのは見てて嬉しいですね。

 

今回のあとがきは以上です。

 

準備の大切さ レノファ山口VS水戸ホーリーホック @維新 2024年4月21日

悔しい敗戦。

何度目だよ、という気持ちはあれど、やはり昨年20位のチーム。まだまだ成長段階だよな。と改めて思い知らされた敗戦であったと思います。

ただ、維新は勝つ場所。あんな喜ばれ方をホームではもうされたくないです。

2失点目がフォーカスされるかと思いますが、個人的にはちょっと別のところから考えられるなと思ったので、今回は下記についてです。

1)準備をされた中で、そこに蹴らされては…

2)この試合の先制点の意義と落とし穴

3)10節を経過すると順位が下降傾向。という意味を改めて考える。

 

【得点者】

山口            水戸

11分 野寄         14分 長井

              30分 寺沼

 

1)準備をされた中で、そこに蹴らされては…

今節の対戦相手のレノファと水戸は割とやりたいサッカーや配置する人など似ている点があったかと思います。

ただ、じゃあ何が勝負を分けたのか。それは【準備してきたもの】【その準備に対する手段】の有無であったかと思います。

端的に言えば水戸がこの準備を完遂し、レノファはそれに対する答えを出せない(見失った)ままリードを奪われ試合が終わっていったように思います。

 

まず、レノファの前提として、『準備をしてきたものを出さなくなってしまった』ことはあったかと思います。

スリッピーなピッチで何が起こるか分からない中で、自陣の低い位置では少し省略し、一つ高い位置でボールを保持しようと(という話をしていた)。梅木翼が空中戦では勝てるという勝算のもと、拾ったボールからしっかりと攻撃を仕掛けていくというところでいくと、2失点目はまさに不必要な失点であったと感じています。(引用元:レノファ公式

と志垣監督が残せば、

もうちょっとボールを持ちたいという意欲から、今日は自陣からのビルドアップの回数が今までと比べて多かったし、ボールをロストしている回数が多かったのにそれを修正できなかった。やっている選手がそれを感じてプレーの選択を変えなきゃいけないし、ベンチも含めてコミュニケーションをもっと取らなければいけないと思う。(引用元:Jリーグ公式

前貴之も言っているように、予め準備していたものに対して、別のアプローチをしてしまって、そこから修正をすることができなかったことを挙げています。


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とりあえず前提のところで誤った選択をし、修正できずに負けた⇒<自滅>  

ただ、この試合の前半でいうとこの自滅以外にも、水戸がレノファ対策をしてきた中でそれについての回答を出せなかった。そんな側面もあるかと思います。

この試合水戸はある程度レノファの対策としていくつか用意していたと思います。

ゴールキックでのロングボールに対して45寺沼が低い位置まで下がっての対応

・Wボランチ長井と前田ら中盤のプレスに呼応するか、セカンドボール対策に備えるかの選択のメリハリ

・サイドチェンジへの早いスライドの徹底

 

他にもあるのでしょうけど、このようなところも挙げられるのかなと思います。

まず1つ目は1:50のところで関のキックに対して梅木が競った相手が寺沼でした。特に前半目立っていましたが、空中戦勝利数がトップである梅木に対して水戸はチームで空中戦勝利数トップの寺沼を、ゴールキックなどリスタート時にマークにつけてきました。

寺沼が競ることで、梅木に負けないというのもありますが、その後ろの選手たちの多くがセカンドボールに準備することができます。

2つ目のところにも共通をするのですが、この試合の水戸の中盤はとても運動量多く守備を遂行していたと思います。まず水戸は前からボールを奪いに来るというやり方はありましたが、ダブルボランチまたはボランチの1角とSHの1人はロングボールのセカンドボール要員として、DFラインとの距離をかなり縮めていました。

相手のボランチを引き出せばよりFWのところにスペースができてくると思います。FWと相手のセンターバックが同数の場面では、もっとシンプルに(梅木)翼を使えば良かったと思います。僕と池上(丈二)選手のところでバックラインと距離感を近くし、うまく相手のボランチを引き出すということは意識してやっていました。前に蹴った時のプッシュアップはもっと行ければ良かったと思います。

相田が言うように、ロングボールを蹴るにしてもセカンドボールを取るために、競る場所の周りに数的有利を作られないために下準備が必要です。

この10節やってきた方法で挙げるなら、相手SBを引き出してその裏で勝負する、SBやWBに対して数的同数くらい人に人を配置して勝率の良い競り合いをする、などがあったかと思います。

 

ただ、先に挙げたように水戸はこのあたりをしっかり対策しており、レノファの選んだ方法がどうであったかという問題はここではおいておきますが、

レノファがつなごうとすれば16:50のように河野へのボールを長井が後ろからチェックしショートカウンターであったり、24:10の池上から河野も同じようにボールの出所を潰していました。

そして1例ではありますが、36分のように新保へボールが渡ったところで新保が前線へロングボール。この時水戸の両ボランチの長井と前田はすでにセカンドボール対策で落下地点の近くで構えており、レノファの選手よりも水戸の選手のほうがこのボールに対しての準備が整っていました。

ここで志垣監督の言葉ですが、

低い位置でボールを奪っても、背後のないまま、距離感の悪いまま、最終的にボールを蹴ってしまう。

と、そもそもつなごうとしていることもあってか、受けてのロングボールの準備ができていないまま蹴ってしまう。しかも受けての準備ができてないためか低く早い弾道のためそこで受け手が受けるか受けられないかというセカンドボールに頼るようなボールでもないということもありました。そして主審とのフィーリングも合わずことごとく先制点以降前線で形を作ることができませんでした。

相田も「プッシュアップにもっと行ければ」と残しているように前線と中盤が離れて間延びしており、セカンドボールを拾えない。また、そのやり直しの動きもポジションの取り直しが遅く選択肢が増えない。またミドルサードまで進んでもやり直しをしてサイドを替えるようなプレーも、水戸のスライドが間に合ってしまっており、これも有効打になることもありませんでした。これについても水戸が準備していたこともありましたが、ハードワークが足りていなかったという言葉にいきつくかなとも思います。

反対に水戸はSHをインサイドに入れてSBに幅を取らせて、コンパクトな4−4のブロックを敷くレノファの大外を使うなど横に揺さぶるようなプレーをアタッキングサードでも行ってきました。

 

後半に入り、ロングボールに対しての受け手を修正をし多少レノファの時間が増えました。ただ個人的にはこの修正をしてもさあどうだったかなと言うのがやはり前半の出来があったので、疑問符が残ります。

ゴール期待値だけで判断するのは暴論かと思いますが、ようやくチャンスを迎え始めたのは水戸が10人になってから。10人するようなプレーをしたという見方もできるかもしれないですが、個人的には10前田の軽率なプレーであったかなと思うので、正直この試合の水戸の出来に対して、ちょっとレノファは準備だったり、メンタル面だったりで足りていなかったように思えます。

 

 

2)この試合の先制点の意義と落とし穴

この試合の一つのターニングポイントとしてレノファの先制点があったと思います。

まず落とし穴のほうを挙げると、このゴールに至る前に水戸陣内へ進んだ方法がロングボールではなく、短く繋いでのものでした。

上述したようにつなぐことは悪ではなく、この場面では攻撃一旦やり直したところで、前⇒板倉⇒新保とサイドを変えて、新保から梅木⇒河野⇒池上で相手陣へ侵入できたところからでした。

もしかしたら、ここで繋いでいけるという感覚になったのかもしれません。ただ、このときはしっかり相手のスライドは間に合っていませんでしたし、攻略ができているパターンであったと思います。ただ、そこからは、、、という話かなと。


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で、意義の方。

これはやはりショートカウンターで仕留めたという成功体験があったこと。ほぼ相田の個人でのものではあったかと思いますが、おそらく近年でも得点にしたことはあまりなかったかと思います。

この試合11人対11人でなかなかできなかった「相手陣内で4局面をまわす」ためにはハイプレスやミドルプレスで相手陣でボールを奪う必要があり、得点を取れないにしてもこれをやる理由や成果はありました。ただ、やはり欲しかったのはこれを行うことの大きな成果。

しっかりと仕留める力があると自分たちも思えることや、相手に対してもそういう力があるということを知らしめることができたことも良かったかと思います。

だからこそ、志垣監督がおっしゃっていたように、半信半疑でプレスにいくことや間延びをして自分たちのストロングポイントをなくしてしまうことはやはりご法度。徹底をすることがより自分たちの武器になりますが、この試合では迷いながらとのことでしたが、群馬戦同様にSHが出て行った後ろを使われる傾向が出てきているように思います。

練習でその際はどうするという落とし込みなどをして払拭していくしかないのかなと思います。

今節は成功体験を大きな結果として昇華することはできませんでしたが、このあとのシーズンもまた見たい形であります。

 

3)10節を経過すると順位が下降傾向。という意味を改めて考える。

今節の水戸がこの11節のなかで一番しっかりレノファに対して対策をしてきたように個人的には見えました。

以前小山会長が出されていた年間の順位推移でちょうどこの10節を過ぎたあたりから下降傾向になり、ほぼそのままの順位もしくは下降気味で1シーズンが終わるというようになっていました。

docs.google.com

 

10節も過ぎればどのチームも「今年のレノファはこんな感じね」という傾向がつかめてくるので、その対策をされてしまって覆せずにずるずるいってしまうことになるかなと思います。

この11節水戸戦についてはまさにこのパターンになってしまったように思えます。相手はしっかりリスペクトをして臨んできた中で、当のレノファは自滅含めて対策を徹底できず敗戦。開幕戦より勝利のないチームに勝利をプレゼントしてしまいました。

 

ただ、言い換えてみれば、それは逆にレノファもそのように対策ができるということ。梅木が競り勝てるだろうの中にも、このあたりでの競り合いは勝率が高くなる(徳島戦のRSB狙い撃ちのような)であったり、甲府戦のようにミドルブロックをしっかり引いてはめ込むなどその相手用に対策はとれます。


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この敗戦を機に自分たちのやり方をもっと明確にしていかないといけない。先制した優位性を保ちながらゲームを進められるように、あとは相手のやり方も含めてどうやっていくべきかというのをしっかりと考えながらやりたいと思います。

前貴之のこのコメントのとおり、だいぶ手痛い授業料にはなりましたが、10節を過ぎて手ごたえであったり、欲というものが出てくるとは思いますが、もう一度足元見つめなおして再出発をする。この3連戦はそういう修正であったり、原点への立ち戻りなどそんな姿を見せてほしいなと思います。

ただ、原点に戻ってどのような積み上げができるのか、というのがこの10節以降、シーズンを戦っていくうえで必要なこと。「なんクロ」でもよく話に出しますが、昨年の開幕節の五十嵐太陽と最終節の五十嵐太陽では全く違う姿、という個人レベルのものもそうですし、有効であったかどうかは別として最終節に向かうにあたってエスナイデル前監督のエッセンスが出ていたと思います。

「志垣レノファver.10節以降」どのようになるのか、楽しみにしたいと思います。

 

さあ、GWの3連戦がはじまります。アウェイ鹿児島・仙台と続き1万人プロジェクトの山形戦。大事な試合が続きますね。

欲を出しまくって3連勝としていただきたいですね。

ここまで読んでいいただきありがとうございます。

※文中敬称略

[お写真:トリバンさんよりいただきました @jtki2004]

 

今節の後書きは『修正』についてです。

水戸が10人になってから

ジュニーニョ投入で大きな選手を入れる

・後ろ2枚+池上にして、前と相田で水戸の5-3-1の「3」の脇に立たせてピン留め。大外の山本と新保を浮かす。

・山本が割と中に入ってくる傾向にあったので吉岡を入れて幅を吉岡に取らせる。ピン留め訳は相田と池上

・五十嵐と佐藤を入れて、後ろをほぼ2人にして、ピン止め役を相田と五十嵐に。五十嵐はポケットをとるような動きを入れることで右サイドの水戸のマーカーをずらす。


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など、徐々に手を打っていました。最終的にゴールを割ることはできませんでしたが、段階的に手を変え品を変えといった印象を受けました。

修正していったことはよかったかなと思いますが、中だるみの時間はあったのは事実。選手交代をしたところから修正というようなプロセスであったと思います。ベンチの動きとしてはこれが正解であるし限界。

やはりピッチ内でもできるとよいかなと思います。例えば幅をとっていればもう少し水戸のエリア内薄まりそうだなというのもありますし、「3」をピン留めしているなら大外は空く、そこをシンプルに使わずに難しいプレーを選択してしまっていた。中での競り合いは勝てていました。それはやはりクロスをあげる選手がしっかり精度を上げられる状況、簡単に言えばフリーもしくはそれに準ずる形でクロスを上げている場合であったと思います。

去るアジアカップU-23の日本対カタール戦で後半日本が右サイドである程度決まったやり方をやり切っているのを見て、やっぱり下準備をしていたものをしっかりやっていくことは大切だな感じました。(一度中を使って外を浮かせたところで外を使う)

 

シーズンを通していればこういう試合は出てきます。切り替えましょ。ただ、天気で致し方ない試合、自分たちのエゴを押し通してしまった試合。ちょっとシーズン通してこんな試合があるでしょうってケースが11節で割と出てきてしまっているのはちょっと心配ですね。


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『これを最低限にver.2024』 レノファ山口VSザスパ群馬@維新 2024年4月14日

今季初の晴天の中でのホームゲーム。観客こそ昨年のホーム群馬戦を下回ってしまったようですが、内容はとても気持ちの上がる内容・結果であったと思います。

ついに生まれたキャプテン河野のゴール。2節からゴールがなかった梅木、今年のチームになかなか馴染めていなかった五十嵐にもゴールが生まれた上での無失点での勝利と会心の結果であったと思います。

点を取れないことを嘆くようなブログを書いてたので、では今回は得点のところを!とはならず今節は下記について考えていきたいと思います。

 

1)群馬の攻撃への修正

2)ボランチのスタッツ

3)『些細なことなんてないんだよ』

 

【得点者】

山口            群馬

4分  河野

55分  河野

66分  梅木

93分  五十嵐

 

 

1)群馬の攻撃への修正

今節の対戦相手はザスパ群馬、昨季の躍進を基盤に大槻監督も継続してオフには精力的に補強した印象でしたが、今シーズンは降格圏に低迷と難しいシーズンの序盤となっているようで、浮上のためには勝ち点がほしいところ。

対するレノファもホームでは群馬には負けなし。ホームでは1勝1分2敗と結果がなかなかついてきておらず、しっかりと勝ち点3を積み重ねることがマストという位置づけの試合。お互い負けられない、勝ち点を落とせないという姿勢が序盤から見えたように思えます。

 

前節の栃木戦ではCKが12本ありましたが得点につながらずスコアレスドローとなっていたレノファ。しかし、この試合では1本目から結果が出ます。いつものように河野をGK前に一人立たせ、このコーナーキックでは4人がニアサイドへ飛び込ませます。新保の鋭いボールに対してストーンに入った10佐藤のクリアが甘くなりファーポストを直撃。GK前に立っていた河野の目の前にボールがきて、しっかりそれをプッシュし早々に試合を動かすことに成功しました。

栃木戦では『あとは得点のみ』というシチュエーションでしたが、この試合ではすぐにその足かせが取れたことで、相手のプランも崩れたでしょうし、レノファとしても精神的に楽に試合を動かせるようになったと思います。何より開幕からゴールを取れてなかった河野が決めたことでチームに勢いや安定が出たように思えます。


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今節のレノファの4局面を簡単に。

・(攻)レノファボール保持時に前からプレスにくる群馬にたいしてつなぐのではなくタテに早くボールを動かす。相手陣に早くボールを送り込む。

・(攻⇒守)相手陣では即時奪還を狙う。保持はされた場合はミドルゾーンで構えるように陣形を組み

・(守)主にはミドルゾーンで4‐4‐2のコンパクトな陣形を組んで対応。相手の最終ラインの3バックに対してはSHの河野や野寄が1列上がるようにして4‐3‐3のような形に時にはして対応

・(守⇒攻)ボールを落ち着かせる場面とタテに蹴るのが半々くらい?いつもはボールを落ち着かせる方が多かったように思いますが、割と簡単に前線の選手にやっていた印象

 

このようなレノファに対しての群馬についてまずフォーメーションから。

昨季群馬は4‐4‐2ベースのフォーメーションを敷き、ボール保持時は後ろを3バックに可変させ左肩上がりのようにしておりました。今シーズン序盤も同じような形をとっておりましたが、第5節の横浜FC戦より『はじめからそうしてしまおう』理論ですかね、3-4-2-1をベースにしました。

 

今節は早々にレノファが試合を動かしたからなのか、もともとのプランとして群馬に持たせてタテに早くして仕留めることを想定していたためかはわかりませんが、群馬のボール保持の時間が長い展開に。

レノファとしては『守』の時間が多くなりますが、横浜FC戦にようなミドルゾーンで構え、時にはハイプレスなど防戦一方ではなく、どちらかと言えばボールを持たせるような展開に

 

群馬のキーになったのは和田と田頭のハーフスペースにポジションを取っていた2人であったと思います。

前半はRSH佐藤は右サイドのラインを踏むくらいサイドに張っており、RWB田頭がボランチよりも多少高い位置で、中央部からハーフレーンにポジションを取ります。反対に左サイドはLWB川上が幅をとり、LSH和田はインサイドに入ります。

群馬から見て右サイドの田頭はWBの位置からボランチエリアに入るように河野の動きに合わせてポジションを移しておりました。その一方で左サイドの和田はほぼシャドウの位置そのままに、レノファの野寄、池上、前、ボムヨンの4人の中間ポジションを巧みにとっておりました。LCB36中塩やLCH6天笠がボールを持った際に、和田がここにいることで、特に野寄に対して野寄が川上につくのか和田につくのか?といった具合にマークにつきずらい動きをしておりました。

 

志垣監督の下記コメントであったように

そこから20分は想定していたよりも相手が和田(昌士)選手を使ってきて、そこの部分でズレができていました。20分以降は修正して、前からプレスも掛けることができ、我々の時間も作ることができたと思います。引用元:レノファ公式

おそらくもう少しLWB川上であったり、RSH佐藤を使うなど大外の選手を使って攻めてくることをレノファは想定していたのかなと思いますが、和田や田頭などインサイドの選手を経由することで序盤は群馬に多少ファイナルサードへの侵入を許してしまっていました。

 

また大槻監督も狙いとして下記のようにインタビューを残されていらっしゃっていました。

山口さんは4-4のブロックを組んだところから追い込んでサイドでボールが変わってきた時に河野選手であったり、野寄選手がスイッチを入れるという守備なので、そのスイッチを入れたところに逆にウチが入り込むスペースが出来るのでそこを前半から動かして狙おうとしていました。ただ、入り込んだ後のクオリティであったり選択肢を作るところが一手足りなかったので、そこを作りましょうといった話をしました。そこに関しては表現してくれた部分もあったのですが、その時間を続けることが出来なかったのが残念でした。引用元:ザスパ公式

と話している通り、群馬はビルドアップ時にレノファのSHの裏を狙っていたことを明かしており、それをケアするよう動いた志垣監督。ここが2点目が入るまでの試合の焦点であったように思います。

 

そこ(ボランチ)を逃がすと逆サイドに展開されて相手の攻撃の幅が広がってしまうので、その部分は意識して守備をしていました。引用元:レノファ公式

と梅木が試合後コメントで残しているように、群馬の最終ラインの3人とボランチ2人に対して、レノファのCF梅木、若月はダブルボランチへのパスコースを消すような位置取りをしました。

そして群馬の『3』に対して、レノファは横浜FC戦同様に4‐3‐3のようにするためにSHの河野や野寄が1列上がって対応します。群馬はまさにその彼らが出て行ったスペースを狙ってきていました。

 

そこでレノファはボムヨンの負傷中にこの和田のマークについて調整します。

和田が浮く場面として大きく2つあったと思います。

1つは群馬のビルドアップ時に野寄がRCB中塩へプレスを掛けにいったところ。野寄がでていったところに和田が落ちて、そこでボールを受けます。この群馬陣内でのビルドアップ時の和田の動きに対してレノファはボムヨンを付けます。和田が下りて行けばボムヨンもそれについていくなど、相手陣でポジションを落とすことでフリーになる和田に対してはっきりマークにつくことで、起点をつくらせないようにします。

また、2つ目はレノファ陣で中間ポジションをとる和田に対して。

ここの場面では池上や野寄が和田がいるハーフスペースを意識したようなポジションを取り、群馬に外循環を促します。そうすることで大外の川上に対しては野寄であったり、RSB前が時に対応するなど、インサイドの和田を経由させないことで和田及び川上につく選手をはっきりさせることで守備時の混乱を抑えていきました。

後半に入り野寄に替わり吉岡が入った場合も、インサイドは吉岡・アウトサイドは前と言ったように、ハーフレーンに立つ和田への対応をよりはっきりさせたように感じました。志垣監督は交代の理由として気温の上昇の影響について触れておりましたが、おそらくこのような守備タスクを任せることについて吉岡のほうができると感じ、交代の決断に至ったかなと思います。

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話を前半にもどして、、、

レノファが修正をしたとしても、22分にようにRSB24酒井へ河野、若月が二人で出て行ったしまったところで、田頭に河野の裏を使われ、CH22高橋を捕まえていないので、ここからボールを運ばれてしまいました。

反対に24分は河野が酒井にでていき、CFは高橋を抑えているのもあり、田頭に対しては池上がしっかり捕まえており、ここでインターセプト。と中盤のイニシアティブを握る駆け引きが繰り広げられました。

 

2)ボランチのスタッツ

この鍔迫り合いのような展開でレノファが押し切られなかった要因としてダブルボランチでスタメンで出場した池上と相田の活躍があったと思います。

大槻監督が上で述べていたように、レノファのサイドハーフの裏を突かれても危ない場面を多く作られることはありませんでした。

何度も書いて恐縮なのですが、まずレノファの守備局面で必要なこととしてコンパクトな4‐4‐2のブロックの守備。この試合では上述した和田を相手陣で捕まえるときにボムヨンが自分のポジションを離れる場面はりましたが、自陣ではボムヨン・ヘナン・池上・相田が著しくポジションを空けることなく、しっかり中を固めた状態で群馬の攻撃への対応ができていたと思います。そのため、前半の群馬のゴール期待値は0.1未満であり、試合を通して0.57に抑えることができたと思います。(以後いくつかSPORTERIAさんよりデータ拝借します)

後半佐藤がインサイドや中に入ってくる動きというのは、大槻監督のいう入り込んだところでの選択肢を増やすことやクオリティをあげることであったと思いますが、大事なところをしっかり締めることで試合を通して対応できていたと思います。

 

 

そこでダブルボランチのスタッツについていくつか挙げていきます。この試合良い意味でボランチの分業がされていたように思えます。

まず相田のこの試合のヒートマップから。

 

この試合相田は他の試合に比べてアタッキングサードに出て行く機会がかなり少なかったと思います。出て行くときもプレスに対して呼応するくらいで、攻撃への参加よりも主に上述したようなハーフスペースへの侵入してくる選手への対応をしていたように見えました。

下記がこれまでの相田のヒートマップの一覧になりますが、他の試合よりもアタッキングサードでのボールタッチ数が少ないことが分かるかと思います。

それだけ、まず群馬が狙ってくる前に出たレノファのSH裏のケアであったり、佐藤・川上など突破力のあるサイドアタッカーに対して、SB+1人となるようなフォローを行うなど守備の局面での活躍が目立っていたと思います。

下記footballlabさんのデータですが、ページ中段の下あたりにあるこの試合の攻撃CBP(チャンスビルディングポイント)が低く、奪取Pが他の試合に比べて高いことがわかります。CBPの定義についてはこちら

他の試合ではクロスを上げるシーンであったり、シュートを打つ場面はありましたが、この試合ではシュートの他クロスやラストパスも0と、守備に比重が置かれていたと思います。


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次に池上。

この試合池上は主にボールを左右に散らすというよりもまずプレスに来る群馬に対してボールを保持して出方を見ているように思えました。プレスに来なければまず前を向いて様子をうかがう。彼がボール保持をして前を向くことで、群馬はプレスに行くのではなくリトリートを選択する場面もあるなど、あえてボールを動かさないことで相手を後退させ、レノファの前進を導くような働きもしていました。
また、パスの選択はまず「タテ」。彼がタテにつけることもあれば、パスの受けた選手の次のパスの矢印を前向けさせるようなパスを送っていたように思えます。

パスの方向を見れば一目瞭然ですが、前方へのパスが突出しておりました。
相田が守備のタスクを多く担う一方で、池上はプレスに来る群馬をいなす役割をし、チームの矢印を前に向ける役割を担っていたように思えます。形は違えど2点目、3点目ともに起点としては彼の前へのボールからでした。

特に2点目については秀逸であったと思います。後半に入り群馬はRSH佐藤が逆サイドにも顔を出すようになり、よりレノファの「4‐4」の間を意識したようなプレーを増やし、チームとして出力を上げてレノファゴールへ迫ってきていました。

そんな時間帯に、相手のミスを見逃さなかった若月がワンタッチで池上へつけ、池上は再度若月へ浮き球でボールを届けました。

この場面は若月がボールを池上につけるくらいですでに反対サイドの河野はスプリントを始めていました。また、池上が若月にタテへのパスを出したところで吉岡も自身の矢印を前に向けました。

ここで安易にクリアだったり、ボールを保持して時間を作るプレーをしていればこの得点は生まれなかったでしょう。群馬がミスがらみなこともあり、守備陣形が整っていないのをしっかり見ていた選手たちが、矢印を相手ゴールへ向けたことで、偶然はあったものの隙をしっかりついた得点になったのだと考えます。


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3)『些細なことなんてないんだよ』

この試合のレノファはしたたかに試合を進められたと思います。ボール保持率は38%対62%と大きく差は開けられているものの、ほぼ多くの時間は相手にボールを持たせているような時間であったと思います。

4-4-2のミドルゾーンブロックから、4-3-3への可変。そこを群馬が付いてきても後ろの微調整で修正。後半開始から吉岡の起用で右サイドを再調整。

後半15分過ぎにあたりに前線のプレス強度が落ちてきたところですかさず若月⇒山本で強度を持ち直させ、交代直後に3点目をあげこの試合を決めてみせました。

大槻監督は試合後インタビューで『些細なことなんてないんだよと言った』とおっしゃっていました。

結果論ではありますがまず群馬は2失点目のスローインのミスは前半28分に一度やってしまっており、後半勢いをもって攻撃を仕掛けていた矢先、再び同じミスをしてしまったところで生まれたものでした。大槻監督は「もったいないことをした」「自分たちで手放してしまった」というような言葉を使われていました。

2失点目、3失点目の群馬のネガティブトランジションは、レノファのポジティブトランジションに比べると見劣りのするものであったかなと思います。決して手を抜いているようには見えませんでしたが、一歩目の速さであったり、球際の強度のようなところで、上回ったのがレノファだったように思えます。


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4失点目についてもジュニーニョ、五十嵐がネガティブトランジションでボールを即時奪還し、五十嵐がボールを持ち運んだところから生まれた一連の流れから生まれたセットプレーでの点でした。ボールを失ったところでも切り替えは遅く、試合最終盤で3点差、ある程度気持ちが切れてしまっていたようにも見えました。

 

視点をレノファに戻すと、この群馬のミスであったりアクシデンタルなボールの動きに対してもレノファの選手は強度と精度を落とすことなくプレーできていました。

当たり前のことを当たり前にやる。サッカーに限らず実生活や仕事でも「わかっているけど結局できない」ということは、そこそこあるかと思います。この試合ではこの集中力であったり、志垣監督がよくボードに書いているアラートをきらさないプレーの結果がこの試合の結果になったのかなと思います。

 

前線の選手は数字を残してなんぼですから、献身的にプレーすることはもちろんですが、ゴールに絡め、勝点3を取れる選手になっていってほしい。彼らだけではなく、今日メンバー外になった選手も悪くて外しているわけではなく、18人を選ぶにもスタッフで活発な議論ができるくらい迷います。(引用元:レノファ公式)

とあるように練習から切磋琢磨、ひいてはそれが志垣監督やコーチ陣が求めている強度ということと想像できます。まずこの強度を出せたメンバーが18人の試合のメンバーに入ることができているのかと思います。

このチーム内競争を勝ち取るボーダーラインが、相手チームを上回るラインにもなっており、言ってみればこれが今年のレノファの最低限、スタートライン。このラインを超えているからこそ、相手を上回るプレーをしてくれるし、僕らも「今年のレノファは違うぞ!」と実感するようにもなっているんだなと、教えてもらったような一戦でありました。

 

これで第2タームは勝ち点7となりました。残り2戦でどこまで勝ち点を伸ばせるでしょうか。なんクロでも話してましたが、いい状態で1万人プロジェクト第2弾を迎えたいですね。

もしろん3連勝で第2タームを終えることが一番ですし、それを期待できる内容であったと思います。次節水戸戦は僕は東京PVから声を届けたいと思います。勝ちましょう!!

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(※文中敬称略)

[お写真:トリバンさんよりいただきました @jtki2004]

 

 

さて、今節のトピックスはやはり河野・五十嵐のアベックゴールでしょうか。アベックゴールってなんやねん、って話ではあるんですが、
なかなかゴールを決めれなかった河野孝汰に、ちょっとくすぶってそうだった五十嵐君。

4点目を取ったときの五十嵐君の顔であったりベンチ前で出迎えた孝汰の喜びようなどチームとしても何かまた一つ上にあがって行けそうな雰囲気になったように思えました。

梅木にもゴールが生まれるなど取るべき人が取る、こういうフェーズにシーズン中盤にかけてなっていくのは、例年のようにこのあたりからずるずると順位を下げがちなレノファには好材料に思えます。

ただ、好事魔多しということばもありますし4-0で勝とうがまだ15位までは勝ち点3差ですので、油断せずに水戸・鹿児島を乗り切ってもらいたいですね。


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サイドのCBを動かしたその後 栃木SCvsレノファ山口@カンセキS 2024年4月7日

悔しい敗戦から立ち直れるか?といった今後をちょっと占いそうだったとアウェイ栃木戦。残念ながら勝ち点3は得られず。ほぼ危険な形を作らせなかったものの、最後仕留めきれずという試合であったかと思います。

前節の熊本戦よりコンディションを崩してしまった選手がいるとのことで、平瀬や吉岡などがそうであったのかなと思いました。そのようなコンディションの中で今季3度目のクリーンシートと代わりに入った選手たちは一定の手ごたえなども得られたのではないかと思います。

このような惜しい試合を勝ち点3にいかに結び付けられるか。レノファの永遠の課題ではあるように思いますが、ホーム2連戦にうまく今節の反省をつなげていってもらいたいなと思います。では、今節は下記について考えていきます。

 

1)ロングボールとアンカー脇の攻略

2)得点をする者、その設定は?

 

【得点者】

栃木          レノファ 

なし          なし


1)ロングボールとアンカー脇の攻略

今節の対戦相手の栃木のファーメーションは3-5-2。ただ極端に言えば5-1-2-2のようにも言えたかなと思います。このブログは後者で話を進めさせていただきます。

多少今節は双方が狙いが似ているチームの戦いであったように思います。

・割とロングボールを使って相手のSB(WB)の裏へ。

・ハイプレスを交えて相手陣でのプレーを狙う。

・守備の意識は高め

 

ただ、フォーメーションは4‐4‐2と5-1-2-2のため割と中盤で空く人間が双方に出るような展開でした。

まずレノファの守備局面。

栃木は最終ラインは3バックにしWBは高い位置を取ります。横浜FC戦や岡山戦同様にWBはレノファはSHの選手がつくのか、SBの選手が付くのか、が試されます。

ただ、栃木は岡山などのようにWBが高い位置をとることはないため、ある程度SHの選手が付くことがおおく、その対応である程度うまくいっていました。

例えWBが高い位置に出てもSBが付き、SHの選手がSBの選手がでていくところを埋める形で対応。SBが出た場合CHがその位置を埋めることが今までは多かったですが、栃木がそこまでここを強く狙ってくることはなく、狙ってきていてもIHの単騎で来ることのほうが多かった印象。CFや逆サイドのIHなど岡山のように人数を掛けてくるならある程度レノファも人数を割く必要があったかと思いますが、きほんSHが対応し、CHはCBと共に一番危ないところを締めるところに専念をすることができました。25分のように左サイドでLWB大森が幅をとり野寄、前が間に合わない場所から中央に移動してきたRCF奥田にも冷静に板倉が対応するなど、なかを使われても対応していました。

ある程度セットプレーがらみなど押し込まれるシーンはあったものの、自陣でのコンパクトな形は維持することができており、チャンスらしいチャンスはあまり与えることなく試合を終えることができました。

ディフェンス陣の大黒柱平瀬がコンディション不良なのかこの日は不在。それでも代役の板倉が時折ボムヨンとポジションを入れ替えながら最後のところはやらせず零封に貢献してくれました。


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そして、その板倉ですが攻撃の局面でも特徴を出してくれました。

栃木は前節0-8の敗戦を喫していたこともあり、かなり守備意識は高かったように思います。

レノファの自陣でのビルドアップに対してはミドルプレス~ハイプレスを使用し最終ラインを高く保ちコンパクトに。前線の4人でレノファの前、板倉、ボムヨンの後ろ3人と、板倉・池上のダブルボランチに対して制限をかけていきます。そこにアンカーの神戸も時折加わってきます。五十嵐、野寄のサイドに張る選手に対しては最終ラインのWBが時折ジャンプし前へ出てきました。また、梅木にはRCBラファエル、若月にはLCB西谷がつき、CB平松がそこをカバーするような形をとっていました。

千葉戦では前と後ろのプレスとカバーがあっていなかった、といったような解説の方のコメントがありましたが(私未視聴)、この試合ではそのような場面はあまりなかったように思えます。

時にはゴール前にバスを置くような堅牢さも見せるなどこの試合は失点はしない、というチームの姿勢が見えていたと思います。

 

ただ、レノファが実際にチャンスがなかったのか、といえばそうではなかったと思います。

この日のレノファの狙いもやはりまずは相手最終ラインの裏へボールを送り込み、そこを起点とするやり方。

上述した通り梅木には188cmのラファエルをつけるなど対策をとってきていたので、ここ一辺倒では通じないので、いくつかバリエーションを持たせます。

狙うところはアンカー脇。レノファも4-3-3を採用していた時によく佐藤謙介が主でしたが、彼の脇や裏にはスペースがあります。4-1-2-3の形なので、1人で担当する「1」のところはどうしても空きが生まれてしまいます。

そのためレノファもこのアンカー神戸のところを狙います。栃木は守備時は5バックの形をとるため単純にサイドにボールを放り込んでもWBしかりCBが対処をしてしまいます。横浜FC戦ではRWB中村、RCBンドカの位置を河野、梅木、新保で数的同数や優位を作ったように、人を送り込むやり方はありますが、今回はアンカー脇にCF梅木や若月を入り込ませてそこへボールを送ることで、栃木の両サイドのCBが出てきたところを狙います。

板倉から若月へこのアンカー脇へのボールが何本か出ており、ここから若月がボールを納めてゲインする場面が何回かあったかと思います。

ただ、若月はこのレノファのファーストサードにボールがあった場合以外でもミドルサードまでボールが運ばれても23分のように相田がボールを持ったところで、神戸の脇に落ちてボールをうけます。LCB藤谷がふらふらっとその動きにつられて前に出てき、最終ラインへの戻りが遅いのをみるとロングボールを呼び込みペナルティエリア付近で起点を作っていました。

28分の若月の決定機は梅木が左サイドから右サイドに来て、藤谷とロングボールを競り、そのまま藤谷が空けたところへフリック。若月がそのままゴールまで持ち込んでのものでした。

 

後半の決定機についてもセットプレーのセカンドボール争いから、栃木の最終ラインが乱れているところを梅木と若月が同じ場所を狙っており多少お見合いのようになってしまい、栃木の戻りを許してしまいましたが、最終ラインを動かす・乱れを見つけることでチャンスをうかがうような試合でした。


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2)得点をする者、その設定は?

ただ、結果的にスコアとしては0。決定力を上げてもらうというのが手っ取り早い話ではあります。

スコアレスドローにはなりましたが、個人的にこの試合、若月に得点チャンスが久々訪れたことをプラスに考えたいと思っています。

田んぼサッカーの試合は彼は出場していませんでしたが、どちからというと得点を取った横浜FC戦含めて、シュートチャンスよりもチャンスクリエイトのほうが多かったように思えます。また相方の梅木にしてもダントツの空中戦勝利数がのこるほど前線でロングボールのターゲットとなっております。

CFの献身性などで支えられてチャンスは作っており、平瀬の3試合連続弾は別として、色々な選手がチャンスを迎え得点を取っています。どちらかというCFが作ったチャンスはSHが仕留め気味といった方が近いでしょうか。


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ただ、やはりCFの最大の役割は点をとること。チームが勝つことが一番ではありますが、点を取る役目としてはCFになってきます。早く河野に点が欲しいなどはありますがやはり今節のように点を取らせるような仕事をもっとやってもらう。彼ら自身もゴールへ向かうようなプレーをもっと見せてほしいなと感じるような試合でした。

この試合で言えば、アンカー脇を使うことで栃木のサイドのCBが出てくる。そしてそのスペースを使うことを取り入れていました。

そしてそこを使ってゴールへ向かうシーンはありましたが、それはCF二人で完結をさせたような形。やはり彼らがお膳立てをする形はできているが、その空けたところで他の選手たちが入り込んでCFが仕留めるような逆の形はまだこの9節見えてこないかなというのが率直な印象としてあります。

どこからでも、誰にもチャンスが生まれるというのは聞こえはいいかもしれませんが、これといった形がないというのも逆にあるとも言えます。梅木や若月のヘディングやスペースへのランニングのほかに彼らが点を取る形、彼らにとらせる形も新保のクロス以外見えてくるといいなと。

長崎戦はゴールに矢印が向いていなかった、ということを書かせていただきましたが、一番ゴールへ矢印を向けないといけない選手たちへの道筋・矢印次節以降変化に期待をしたいなと思います。

 

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さて、ホーム2連戦のあと、アウェイを二つはさんで、一万人プロジェクト第2弾の山形戦です。この山形戦をいい形で迎えるためにもこのホーム2試合はとても大事なものになるでしょう。

選手・スタッフ全員が僕以上に感じているでしょうし、それを成し遂げてくれるでしょう。そう信じてこの4月は勝ち点を伸ばしていってもらいたいです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

※文中敬称略

[お写真:トリバンさんよりいただきました @jtki2004]

 

 

さて、趣旨が変わるので本文に入れられないなと思って省いたのがセットプレー。

いやCK12本。どれか仕留めたかったですね。

前半のボムヨンのところが一番のチャンスでしたかね。

レノファの通常のコーナーキックの布陣として、キッカーが1人いて、エリア内に6人、エリア外すぐのところに2人、そして最後尾に1人。みたいな形がオーソドックスなものとしてあります。

その上で、徳島戦のヘナンのゴールの際に、相手ゴールキーパーのところに誰もいかずに6人全員が固まるように構えてそこへボールが入って来て混戦の中からヘナンがうまく合わせていました。

上記のボムヨンのところですが、GKのところに若月と五十嵐だったかが二人入っており、4人がニアに走ることでマンマークの相手が彼らについてきます。ボムヨンのマーカーもそれにつられるようになりますが、ボムヨンはほぼステイ。梅木がボムヨンのマーカーもろとももつれるようになり、ボムヨンがフリーでシュートを打つ形になりました。

全てがそうなるわけではないですが、ゴールキーパーのところに1人ではなく2人や0人であった場合、「あ。何かあるな」って見るのも面白いかもしれません。

また、CKでインスイングのボールに対して全員がGK付近に集まる場面もありました。特段珍しいプレーではないですが、志垣レノファでは初だった気も。この時は新保が直接狙ったのか、はたまたミスキックかわかりませんがキーパーに近い位置に蹴って、GKが出れないような形を狙っていました。

これが惜しかったのが後半の立ち上がりでした。丹野がうまく出れずエリア内にボールがこぼれるシーンがありました。

ボールの行方よりも最近はゴールキーパー前をよく見るようにしてますが、また秋田戦や徳島戦のようなセットプレーからのゴールも期待したいですね。

では、今節は以上です。


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