勝ち点1もぎ取った!こんな前向きな捉え方をすれば良いかな、と。
現地、と言っても段差があまりないゴール裏なのでよくは見えていませんでしたが、この試合を見直してみるとそこままで悪かったか?と言われると、まあ最悪ではない。格別水戸が良かったかといえば、良かったが最高でもなかった。
水戸80点、レノファ40点 1-0で1点ビハインド
→これでいいのか?の志垣監督の喝はそりゃそうですよね。前半戦と同じ構え方をしてたら食われるぞ。これは2016年や2018年など失速していった過去に通ずるものがあるように思えます。
では、前節のいわき戦を引きずったのか?たぶんこれも大きな要素ではないと個人的には思います。確かにショッキングな負け方ではありましたが、そもそも指揮官の志垣監督が打つ手間違えた、と認めた上で、全く別の試合に移行しています。
だったら?
・梅木、加藤の移籍からのマイナーチェンジが必要になった
・2巡目の難しさ
このあたりが今レノファにはかかってきているのかなと思います。
この水戸戦では、まず球際で負けていた。そして選手の目が前半あってなかったように思えました。それは前半で交代した山本、五十嵐だけの責任ではなく、もちろんチーム全体の責任。今今後のレノファが問われているように思います。
では、下記について振り返ってみたいと思います。
1)普段着が着れない。
2)自分たちのベースを上げる。
【得点者】
水戸 山口
38分 山本 88分 末永
1)普段着が着れない。
水戸は監督交代がありましたが、ホーム水戸戦同様に水戸はフォーメーションを4-4-2で敷いてきました。ほぼ予想通りではありましたが、水戸もレノファも前からプレスに行く。そしてそれをロングボールでかわすという展開に。これはある程度お互い想定していた中での動きだったと思います。
ここからまず水戸がロングボールの蹴り合いではなく繋ぐことを織り交ぜてきました。対するレノファは変わらず。
ある程度レノファもこのロングボールで相手を押し込めて入ればOKではありましたが、それができず。水戸のプレスに誘導されるようにボールを蹴ってしまっているので、待ち構えている水戸の選手に跳ね返されてしまいました。水戸はというと、この日初先発のRSB中澤を高い位置に置いて、後ろを3枚で回すような形を見せここからゲインさせていきます。
今節LSHに入ったのは五十嵐でした。多少河野に比べると守備が苦手な五十嵐。長澤というフィジカル能力に長けた選手に対してはやはり劣勢に。長澤が高い位置を取ることで、LSB新保も押し込めるとあって水戸がここを使わない手はないです。
では押し込まれる前にプレスをかけることで解決できるか?というとまたこれが難しい。17分のように全員がボールに行くもののインテンシティの強度が足りておらず、ボールは奪えず。
また、33分あたりでレノファの右サイドから左サイドにボールが回るところで、五十嵐が河野同様にプレスをかけるために前に出ますが、ここで水戸のアンカー位置にいた選手を本来であれば若月が抑えて、相田はサイドに張った選手を抑えに行くところを、アンカーが捕まえきれていなかったので、相田はこちらを優先。長澤が高い位置をとって新保をピン留めしているので、RCB飯泉と長澤の間にポジションを取った前田がフリーに。ここにボールを出されて前進を許します。
ここで五十嵐が出ないという選択肢もあったと思いますが、これまでのレノファではここで前に出ない選択肢はないし、五十嵐は後ろを確認してから出ていっているので、後ろも行くな!という指示はおそらくだしていない。となるとやはりチーム全体の問題。ロングボールも警戒して後ろに重たい最終ラインと前線の間が間延びしておりました。
攻撃面では19分のようにヘナン→平瀬→前と後ろで早く繋ぐことで前貴之から背後へのボールだったり、若月らに差し込むようなボールが出たりいろいろな展開を見せるところでしたが、この場面も前線へのフィードは合わず。
梅木ならそこで競る事が出来た?もっと背後のほうがよかった?もっとピンポイントに山本を狙うのか?この場面に限らず目があってない状況が続いてしまいました。
今まではどんな選手が出ても一定の水準でチームの強度が出せている試合が前半戦続いていたと思います。しかしシーズンが進むにつれ徐々に対策もされます。暑さでフィジカル的な問題も出てくるでしょうし、なかなか今までのようなままでは難しいということなのでしょう。
志垣監督も試合後にかなりの喝を入れられてましたが、今までのままじゃダメなんだよ。この言葉のとおりなのだど思います。
千葉戦あたりから相手もハイプレスをかけることであったり、ロングボールでレノファの最終ラインを下げさせることで間延びをさせる場面が増えているように思えます。どのチームも一定のレノファ対策として認識をしているのかなと思います。
今まで着ていた服はもう着れない。新しい普段着、2周目のレノファが求められているのだとおもいます。
2)自分たちのベースを上げる。
では、どうしていったらよいか?
やはりもう一度自分達のやり方の再確認かなと思います。まず梅木翼が移籍することで今までのように梅木の頭めがけて、というところがなくなります。新加入の酒井であったり、山本もできると思いますが、それぞれ得意なロングボールへの入り方であったり、ある程度機動力のある梅木よりも酒井はもう少しスペースよりもピンポイントで当ててほしいというオーダーがあるかもしれまんせんし、山本はもっとスペースがよい、というのもあるでしょう。
それに併せて後ろの選手たちもセカンドボールをどのように回収するのか、また、ロングボール一辺倒になることなく、つなぐことであったりつなぐことで相手を引っ張り出すことも必要になってくるでしょう。
この試合はダブルボランチが下りてきてもそこにあてないでロングボールを蹴ってしまうことや、彼らの頭の上ばかりをボールが越してしまい、ロングボールにもつなぐことにも関わることができなかったかと思います。
プレスを恐れて蹴ってしまうことと、プレスを狙いをもって蹴ることでは雲泥の差が付きますし、それをやらせまいとした相手の動きを見てつなぐことに切り替えるなど、時間をもっとパスを受ける選手に与えるようなパススピードやタイミングも求められてくるでしょう。
その中で48分のように前と池上でセカンドボールに反応ができ、そこからすかさず河野⇒若月とつなげたようなプレーは前半に比べて目が合っていたプレーであったと思います。
-同点ゴールの場面を振り返ってほしい。
直前に良さん(志垣良監督)から「対角のボールは常に狙っていけ」と言われていて、それが本当にヘナンから良いボールが入りました。ごちゃごちゃっとなってトラップが遠くなったと思いましたが、なんとか足を伸ばして、点を決めることができて良かったです。
-チームとして得点が取れない中で、狙っていた形だったのではないか?
自分が何かやってやろうということもありましたし、背後は狙っていました。良いボールも来たので、得点につながって良かったです。
-ヘナン選手からのフィードは過去にもあったのか?
天皇杯の群馬戦でもあのようなチャンスがありましたし、常に狙っていました。良いボールが来ると分かっていましたので、信じて走り込むだけでした。(引用元:レノファ公式)
また、末永の同点弾にあるように、確率は低いもののパワープレー気味な攻撃ではありますが、同サイドに選手をある程度寄せておいて、相手の最終ラインに人を当てることで強制的に1vs1の場面を作っておいて、裏を突くこと。また大きく背後でなくても誰かにパスをあてておいて、フリックして前に出ることもあるかもしれません。
今までの4局面の狙いやベースはもちろん変更はしませんが、引き出しをふやしていくことが今は求められているように思います。そしてその引き出しを見せることによって的確に相手のいやがるプレーを選択していく、上位に食らいつくためにもやり続けていくしかないのかなと思います。
さ、ちょっと語ることがあまりなく、机上の空論のような記事になってしまいましたが、変わらないといけない!という思いは伝わったかなと思います。。。笑
やはりシーズン順風満帆というわけにはいきませんし、クラブの運営費・トップチーム人件費が2倍以上のクラブがたくさんいるのが現状です。それでも目標の勝ち点55、失点数45の達成ベースにはまだのっていますし、実現可能なメンバーもいると思います。
一層の奮起と躍動を期待したいなと思います。今日の鹿児島戦勝ちましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
(文中敬称略)
で、後書きは昨日のスペースで録音してなかったため、サーラット選手の良いところを小山さんに教えてもらっていたのですが、それを広められず。たぶん30人くらいの方にしか伝わってなかったと思います。まあこのブログも最近投稿が遅いせいであまり読んでもらえていないのですが、多少覚えている範囲で書いていきたいと思います。多少意訳が入ってしまうかと思いますのでこの点について先に謝ります。
・サーラット選手は優しいナイスガイ
・若いころから代表に入っており、代表キャップ数も多いうえにキャプテンを務めていたことも多い。
・タイのチームでは強豪チームに所属していたこともあり、厳しいリーグ戦で『勝つ』ことを知っているし、つらい時期を『乗り越える』経験も持っている。
・レノファとしても初めての東南アジアの方を迎える。インドネシアやベトナムなど新興国が出てきているが、東南アジアの強豪国と言えばタイ。
タイリーグには野津田選手の他、多くのJ1リーグ経験者や手倉森監督や西野監督、石井監督のように代表であったり、J1優勝をしている監督もタイで指揮の経験がある。決してレベルの低いリーグではない。
・サーラット選手は、チャナティップ選手、ティーラシン選手、ティーラトン選手に並ぶタイでの第業4大スターの1人。唯一外国での挑戦をしたことがなかったが、このタイミングで満を持しての挑戦。その挑戦にレノファを選んでくれた。
・山口県内にはまだそこまでタイの方が多くいらっしゃるわけではないが、サーラット選手をきっかけに山口を知ってもらうチャンスにもなる。
・サーラット選手はタイ国内で面倒を見ている将来有望なタイの若手もいるので、サーラット選手の山口の経験を彼らに渡すこともできる。それがレノファとタイのつながりの継承にもなり、第2のサーラット選手にもつながる。タイはJリーグ提携国枠になるので、海外選手扱いにならない。(2024シーズンの提携国枠対象国:タイ・ベトナム・ミャンマー・カンボジア・シンガポール・インドネシア・マレーシア。この国の選手は無外国籍扱いになりません)
といった形でおっしゃられてました。まだ大事なものが抜けていたらごめんなさい。
今回は以上です。