なかなかの完敗を喫してしまった藤枝戦から中3日で迎えたこの1戦。
監督が代わりJ1リーグで降格圏で苦しんでいる鳥栖と、J2リーグでプレーオフ圏内におりホームでベスト16を戦うレノファでは多少この試合に向かう姿勢であったり、心持ちのようなものは設定のしやすさ、しにくさはあったように思えました。
それでもしっかり2-0で勝ち切りつかんだベスト8。素直に喜びたいと思います。
ではこの試合簡単ではありますが、下記のように振り返っていきます。
1)『相手の背後を狙う』『相手の嫌がることを』
2)なんども取られてしまっているポケット。

【得点者】
鳥栖 レノファ
なし 6分 若月
11分 山本
1)『相手の背後を狙う』『相手の嫌がることを』
今節両チームともに大きくメンバーチェンジ。鳥栖は金曜日に札幌での試合、レノファは土曜日に藤枝での試合と日程的には鳥栖が若干時間があったものの、メンバーはリーグの試合に出ていないメンバーが中心でした。
レノファのメンバーはJSCと対戦したメンバーがベース。新加入のサーラットがスタメンに入るなどテコ入れはありましたが、フォーメーションなど含めていつものレノファでJ1クラブへ挑みました。
スカウティング段階で相手がコンパクトにしてくるということは分かっていました。自分が背後を取っていくこともそうですが、両サイドを使ってロングボールで展開するシーンも多かったと思います。(引用元:レノファ公式)
若月が試合後インタビューでまずこのようにコメントを残していたように、序盤からレノファは鳥栖のSB裏などを狙うようなボールを送り込んでいきました。
また、鳥栖はボール非保持時は4‐4‐2で守っており、ハイプレスというよりはミドルゾーンでまず構えてから出てくるような形でした。また前線2人は追ってきても後ろがまだ準備できていないようなシーンもあったりと、「2」の脇を意識していたように思えます。
1点目はこの「2」の脇に佐藤謙介がおちて平瀬・ボムヨンと共に最終ラインを3人でビルドアップしようとしたところから。サーラットが鳥栖のRSH堀米とRCH藤田の間から顔を出して佐藤から軽くボールを引き出してすぐ戻す。相手がどれくらい来るかを見定めます。前線では若月と山本で木村・キムテヒョンの両CBに対して裏抜けの駆け引きをします。
ここで鳥栖にミス。まず裏抜けを嫌った木村がラインを下げてしまい、相方のキムテヒョンは手ぶりでラインを上げるように言っていますが、ここでラインがずれてしまい佐藤謙介がすかさず木村の背後へボールを送り若月が抜け出しました。RSBの渡邉の戻りも遅く1対1を仕掛けることができた若月がゴールを奪うことに成功しました。
また、15分にはスローインの流れから左サイドから右サイドへサイドチェンジをするそぶりをしたとことろで、平瀬は鳥栖の「2」の脇でボールを受けてRSH堀米をけん制しつつ、SHとSBが出てこれないような位置取りをする沼田へパス。RSB渡邉が出てきたので池上がその裏を突き、クロスからあわやという場面を作りました。4‐4‐2でコンパクトにしてくる相手の空く場所をしっかり突いていきました。
ボールの非保持時は3‐2‐5のような形で可変させる鳥栖に対して、レノファはサーラットを上げて中盤をダイヤモンドのようにする4‐4◇‐2でハイプレスを狙い、相手が後ろ3枚になれば主に池上が一列あがり対応していきました。
ただ、鳥栖が幅を使いレノファの中盤の「4」の脇を取ってくることでボランチが空きだしていったように思えます。
13分のオフサイドでしたがネットを揺らされてしまった時も佐藤が若月と山本に対して、どちらかが相手のボランチが流れたのを追ったなら、もう一人は絞るような指示を出していました。ここは西矢に対して全くプレッシャーをかけることができていませんでした。
飲水タイム明けに鳥栖もレノファの「2」の脇。サイドチェンジを交えてのクロス。つかみにくいポジションを取る77スレヴカをレノファは誰を見るか、ラインがずるずる下がったら鳥栖のボランチが空いてしまい、そこから差し込まれるなど難しい時間が続きました。
ただ、ここでもう一度前線2人も引いて4‐4‐2のブロックをコンパクトにする。40分くらいからは相手の3‐2‐5のようにして、右肩上がりになるフォーメーションに手を焼いていたので、末永を一瞬左に回すなど手を変え品を変え修正。後半を迎えることができました。
-2点を守るのか、3点目を取りに行くのか、ハーフタイムではどういうことを確認したか?
守備でうまくいっていない部分を整理し、相手の狙いはどこで、どう形で奪っていくかの共通認識を整理しました。その中でカウンターのチャンスは必ず出てくるし、相手は良い形でプレスを掛けられていない。サイドに入ったときの斜めのランニングに付いていけていないというところがありましたので、一つそこから仕掛けていこうという話をしました。(引用元:レノファ公式)
とあるように、後半は割と中盤の4枚は中を締め、幅を取る選手についても行く人をはっきりさせ、不要に何人も出ていかないように修正。
そして、奪ったあとは相手のSBが上がり気味なのでそこをカウンターで突いていきました。エリア内は斜めの動きを意識していたとのこと。なんどもクロスから決定機を作ることができました。
守備時はハイプレスとミドルプレスの使い分け、攻撃時は相手の背後を狙う。ロングボールを警戒されればしっかりボールを回す。このあたりの普段着モード。また、後半のボールを奪還してからのカウンターを積極的に打っていくのはこの試合では普段より多かったと思います。鳥栖は2点取らないといけないので、カウンターは有効です。相手の嫌がるところを突いた勝利であったように思えます。
2)なんども取られてしまっているポケット。
で、ちょっと気になるのがポケットを最近よく相手に取られているところ(ポケット⇒ニアゾーンとも呼ばれているペナルティエリア内のハーフスペースのところです)。
藤枝戦はまだハイライトでしか見ていないので、そのまえの栃木戦の話をしてしまうのですが、栃木戦でも相手のサイド2人ないし3人の選手に対して3人または4人が出て行ってしまい、このポケットを取られることが多くなっているように思います。
この鳥栖戦でも10分のところでカウンターで相手に押し込まれたところで、ボムヨンと沼田が11アラウージョについたところRSB25渡邉がオーバーラップ。池上はポジションを埋めようとしていますが、そこが気になったのかサイドに多少流れたところをRSH21堀米に裏を取られて進入されてしまいました。
結果的に相手のパスミスがあり、逆にカウンターを打ってレノファが2点目を取ることにつながるのですが、このようにポケットを取れるシーンが何度か出てきます。
27分はビルドアップがうまくいかずクリアボールを自陣で回収され、右サイドに人をかけられてしまい、エリア内で堀米をマークしていた佐藤が藤田に出ていき、堀米のマークの受け渡しができておらず西矢から堀米へ通されほんとにあわやのシーンを作られてしまいました。ここは平瀬に渡すのか田中を絞らせるのかはたまたサーラットに受け渡すのか。どのようにチームの決まりごとがあったかわかりませんが、CHの選手が出ていったその裏を使われることがこの最近多くなっている印象です。
4‐4‐2のブロックを作ってあまり隙を作らないのが特徴的であったように思えますが、出ていくことで自ら相手にスペースを作ってしまっているのが最近散見されているように思えます。
ただ、上記ちらっと書きましたが、後半はある程度中盤はしめたところから、サイドに出ていくところをある程度整理したように思います。このスペースを作ってしまうのは2人などで出て行ってしまい、そこからもう一人引き出されてポケットをあけさせられてし待っていました。出ていく人間、そこを埋める人間を整理することでこのスペースをあけることが少なくなります。
このあたりはリーグ戦含めて修正点としてどうなっていくかは楽しみですね。それが勝ったという精神状態で出来るのはほんと贅沢な話だと思います。
(※マリノスはガンガンこういうところをついてくるんですけどね。こわいこわい。)
んで、あとがき。
もしかしたら今期中に田口がポジションを取る可能性はある??ってお話。
最近失点が増えているのは別の関のせいではないんですが、こういうときってやっぱりあるかな??って思ってしまうんですよね。
失点が続いて負けていれば「何かを変えたい」ってことでよくGKを変えることがあります。ただ、そこまで負けがこんでいるかというとそこまではいってないない。
ただ、関の年齢からコンディションの話は出てくるだろうし、ここ数年は寺門に譲るところも何度かあった。また、鮭さんあたりが指摘していたキックの精度の話もここ数試合田口が出ている試合を見ると「確かにな」と思うところ個人的にはありました。この鳥栖戦も後半何度かカウンターで好機を作ったところも一つは田口のキックからでした。
ただ、志垣さんや山田さんの関への信頼は揺るがないものがあればこの話は無しになるが。さてどうなる。別に今のままの順位であれば変える必要はないが、もし順位がこれ以上下がるとかなったときはもしかしたら。。。
そういえば81分。いつぞや梅木が移籍してしまってからゴールキックのターゲットになるために平瀬を上げる形。ケガなどもあり、前線が石川と五十嵐くんになったため出ましたね。
ただ、ここでキックが安定していた田口がまさかのキックミス。84分は結局やらずターゲットは河野。その後の形が見たかった。笑