レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

左一辺倒からの卒業を。 いわてグルージャ盛岡vsレノファ山口 @北上陸上競技場 2022年3月26日

アウェイ2連戦。2分け。勝ち点2。

ん~物足りない!というか特に今節はもったいなかったですね。

盛岡についてはFKを除けば、数本モレラトに裏を取られてしまいましたが、最後のところで21関のスーパーセーブ!といったシーンはほぼなかったと思います。

前からプレスに行くプランはあったのだと思いますが、特にその強度をあげなくても対応が出来ていたことや、相手の退場者もでた流れで、これまであったような前半飛ばしすぎてガス欠や足が攣ってしまい交代。といったこともなく、さあ点は入るのか?というまま終戦。。。

悔やんでも勝ち点は戻ってこないので、今回は下記について考えていきたいと思います。

 

1)佐藤謙!ではなく神垣。

2)毎回槍を使うのでなく。

【岩手】46分モレラト⇒色摩 55分和田⇒増田 72分小野田⇒ビスマルク 82分ブレンネル⇒中村
【山口】64分高木⇒吉岡 78分眞鍋⇒石川 田中⇒山瀬

1)

この試合も前節までと同様に目立ったのは左サイドからの崩しであったかと思います。岩手は前からもっと来るかと思いましたが、思いのほかすぐにリトリートをしてたかと思います。

後ろ7人で前3人。得点は前3人での直線的なカウンターやセットプレーが主になっているチーム。守備については5-4-1の形でしっかりツーラインを作って前からというよりもミドルゾーンあたりで奪うことを目的にしていたと思います。

割とCBとSB+佐藤謙でいなすことができれば、すぐに撤退を選んでいた印象で、その分山口のボール保持の時間もいつも以上に長くなっていきました。

試合後インタビューで渡部主将も、岩手が前から来ることは想定してなかったとの事だったので、ほぼ90分思い通りに試合が運べていたのではないかと思います。

 

良かったこととしてこのボール保持の状態でも、特にミドルゾーンからの前進が苦になっていたなかったことがあげられます。解説の田村さんも指摘をしていましたが、主に山口20田中が岩手4RCB牟田の前あたりの中間ポジションをとります。

すると牟田は田中を捕まえにきます。そして牟田のスペースを埋めるように29チャンがスライドをしますが、その裏やワキのスペースを使い、試合を通して19沼田は左サイドを突破していました。同様に右サイドは3戸根の位置へ18高木が落ちてきたり4眞鍋が顔を出し、その裏を神垣などが狙っていました。左サイドに対して加えて多少こちらの方が多少まだぎこちない感じです。

今回挙げたいのは神垣の動き。自ら裏に抜ける動きをするのは10池上もしていましたが、神垣は池上と違ったプレーが出来るのは低い位置で自分でボールを引き取って前線へ配給出来ること。

8佐藤謙がレノファの供給源であることはどのチームも承知しており、そこへのボールの道を遮断しに来ます。またボールが入ればいの一番につぶしに来ます。神垣が入ることによって生まれるのが、この二人でのポジションチェンジ。
32:20を過ぎたシーンですが、すでに相手陣へ押し込んだ状態で、この時はアンカーの位置に神垣、LIHの位置に佐藤謙。なんどか最終ラインでボールを動かし、穴を探っているところで、32:25にヘナンがボール保持。神垣が佐藤謙に上の図で言う20田中の位置へ動くよう指示を出してます。わかりやすく牟田が反応をしたところで、32:27LSB橋本へボールを要求。トラップをせずそのままダイレクトで裏のスペースへ。

これは沼田がオフサイドを取られてしまいますが、完全にこれは沼田のミス。本人もしまった~!って顔をしてましたね。大槻はしっかりオンサイドのタイミングでうらへの要求をしてましたし、もったいなかった。沼田にエクスキューズがあるとすると、橋本が持った時にそのまま裏に来ることを想定していたのかもしれません。

このように池上とまた違った良さを出せる神垣。

後半は割とまた佐藤謙がアンカー位置で固定される時間が長かったですが、全ての試合に佐藤謙は使えませんし、アンカー神垣をそろそろ試すのがあるかもしれません。また池上ー佐藤ー神垣という組み合わせで、中盤ならある程度どの位置もできる3選手で、よりポジションを補完し易いユニットを組むのも良いかもしれないです。
個人的には去年、結構島屋のことを書いていたので、また今年も書きたいな、、、という思いがあるので島屋の奮起に期待です!(今年はウイングなのかな~・・・)

 

2)

ではなぜ点が取れてない?

いくつか攻撃の形で考えてみたいのが、

a)左の突破のスピードに中が追い付いていない

b)大外の活用

c)ミドルシュート打つにも敵の他に味方もゴール前にいる

 

a)左の槍(沼田、橋本)については今のレノファの強みとなっております。

しかし、ここが早く突破をすればするほどボックスの中の人数が大槻のみで他が間に合わないというシーンも散見されるているかと思います。

新潟戦のように彼らの縦へのスピードで点を取れたこともあるので、時と場合によりますが、多少ここの工夫がもう少し出来るのではないかと考えます。

19沼田はそのスピードを生かし縦で勝負することが多いですが、そのスピードのまま行ってしまうと上述したように相手3枚でレノファは大槻1人のようなことが起こってもいると思います。

基本右で相手をひきつけ左に展開しそこから沼田や橋本がクロスを上げるときは中がある程度人数がボックス内に入れています。

チームとしてタイミングを合わせて迫力を持ってゴール前に行くことも大切なのかなとも思います。また意表をついたプレーでいえば橋本がカットインした場面のように、ワンテンポサイドの選手が作るのも良さそう。

 

b)また大槻がメインターゲットになってますが、1節のところでも書きましたが、もう少し彼を囮にする動きがあってもよいかもと考えます。特に今回の様な5バックを敷いてくるチームには作りの部分でサイドチェンジを交えて揺さぶることのほか、ゴール前でも大外へ振ってからの中で勝負、というような展開も増えても良いと思います。何度か大槻の裏の高木・もしくは吉岡というのは見られる形なので、ここに池上などが絡んでくると迫力はだせそうです。吉岡に関して言うと、ほんとあと少し、、、って感じですね。いきなりケチャップどばどばとならないものか。。。

 

c)神垣がミドルシュートのことに言及していました。それ自体は良いことかなと思います。ただ、今節は特に積極性があるのはいいが枠に飛ばないシーンがあったと思います。

特にセカンドボールを回収した後にミドルシュートを打つシーンがあるのですが、セカンドボールを拾うということは既に敵陣深くに押し込んだ状態であって、相手DFがいるほか、味方も乱暴な言い方をすると壁となってしまいます。なので狭いコースを狙って結果としてあさっての方向に飛んで行ってしまっているケースもあると思います。

たまにはそこでピタッと踏みとどまり、もう一度サイドへ展開し中の人数をばらけさせるなどもあってもよいのではないかと感じます。

 

シンプルにすることはいいのですが、敵が守りやすくしてしまうことを避けられればと思います。おそらく岩手の秋田監督の試合後インタビューを聞いている限り、バーをたたいたシーンなどはありましたがそこまで岩手はあわててなかっただろうなと思い、上記の様なことを書かせていただきました。

 

 

欲を言えば相手を左右に揺さぶって相手の目線を変えながら、自分たちの狙いというところを持った中で、ゴールの近くまで攻め込まなければならないと感じました。

 

どうしても相手が引いていく中で、サイド、サイドになってしまっていました。もっと真ん中を見せながら、中盤の選手からのミドルシュートなど、大胆さがあればもっと変わっていたと思っています。

 

それぞれ渡部・神垣の試合後のインタビューの言葉ですが、ある程度もう少しやり方を変えていこうというチームの姿勢はあるので、上に偉そうに書いてしまいましたが、チームの奮起に期待をしたいと思います。

 

さて、まん防も明けアウェイに行ったりする方が増えてくるでしょうか。僕は仕事で今月は数回出張にいったりとそろそろプライベートの旅行・アウェイ観戦なども解禁しようかな~とも思っています。せっかくのアウェイ千葉はまさかのミッドウィークでしたが。。。

徳島戦、もう明日ですね!強敵ではありますが勝利を願いたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(文中敬称略)