レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

次はどんな引き出しが開くか。 レノファ山口vsブラウブリッツ秋田プレビュー

開幕戦をアウェイで勝ち点1をもぎ取ったレノファ。ホーム開幕戦で迎えるのはブラウブリッツ秋田

ホーム開幕戦ということもあり、1万人プロジェクトが繰り広げられており、観客動員に期待が集まりますが、なんと、1万人を集めたホームの対戦成績はすこぶる悪いようですね。過去は過去ということでしっかり勝ち点3を維新スタジアムで勝ち取ってもらいたいところ。

詳細、楠木さんのブログ参照くださいませ。

 

対戦成績はレノファから見て6勝1分3敗と割と分が良い相手。昨年はエスナイデルさんが率いていた時期に、6試合無失点記録というレノファらしくない記録を見事に止められて敗戦までしてしまった。だが、2021年以降に限れば敗戦はこれのみで4勝1分1敗と数字上はお得意様にしているチームです。

2022年にも同時期に対戦をしており山瀬のゴールなど記憶に新しいと思います。ちなみにこのときの観客数は2890人。総力!!

Soccer D.B. : 対戦一覧[対戦成績] ブラウブリッツ秋田 vs レノファ山口FC

 

とういうことでプレビューしていきましょう。

まず、簡単に秋田の4局面を。フォーメーションは4-4-2。

攻撃

まず前線へ。CFめがけてある程度アバウトになっても蹴ってくる。それに対して収める、セカンドボールを取るなどして攻撃に厚みをもたせ、シンプルにクロスであったり、積極的にシュートをしゴールを狙う。

クロス時は4人がエリア内へ入ることも珍しくない。

 

攻→守

取れる場合は即時奪還を狙う。中央は逆サイドのSHが絞るなどかなり固い。

リトリートを選んだ場合は全員が即帰陣。

 

ミドルゾーンで4-4-2のコンパクトなブロックをつくる。GKなどつないでくる場合はハイプレス。

サイドへ追い込み圧縮していく。逆サイドは空いているが、基本は同サイドで仕留める形なので気にしない。

 

守→攻

取ったらすぐに前方のスペースへボールを送る。CFに当てるなどラインを上げる行動とゴールへの最短距離を模索する。

カウンターになれば人を割いてゴールへ迫ってくる。

 

上記に対して、レノファはどうするか?個人的な見どころとしては

・フィジカル的なもので秋田対策をしてくるか。

・狙うところは4-4-2の外側。早く動かせるか。

ショートカウンターで仕留めたい。

 

・フィジカル的なもので秋田対策をしてくるか。

前節MVP的な活躍をしていた新保が秋田のキーマンRSH中村と対峙するのでここでやられてしまうとかなり痛い結果になる。体格差は埋められないので人選含めて気になるところ。ただ、逆にここでまた新保が活躍できるのなら、レノファがその時は優勢になっているはず。

そして反対サイドにはフィジカル面で劣らない高橋を採用することを予想(推しメン頑張れ!)。おそらく横浜FC戦よりも全体的に運動量を求められると思うので、ボランチ位置には前が入るのではないか。相田はケガなんですかね?

前線は同じ並びに。横浜FCと同様にセットプレーが怖いので身長が欲しいところではあります。ロングスローであれば福森対策よりも多少迎撃人数は減らしてもOKと思うのが、やはり警戒は大事。それと前節志垣監督が挙げていた不用意なファウルも厳禁。相手陣浅いところからでもFKはGKがゴール前にロングボールを送り込んでくる。

そして大事なのは通常時のロングボール然り、セットプレー然りセカンドボールをいかに相手に渡さない、自分たちがセカンドボールを拾うことが求められます。

そのためにはやはり運動量は今節のスタメンにはより求められると考えます。

 

第1節の愛媛戦では敗れはしたものの、見た感じ6-4から7-3で秋田の試合であったように思います。決めてれば、、、という『良くも悪くも秋田』という試合でした。

上述した通りロングボールでゲインし、そこからセットプレーで流れを呼び込み、相手陣での攻撃回数を増やしていました。

 

対して、愛媛はどうであったかというと、昨年の愛媛の状況を詳しくは知らないのですが、彼らのやり方とは違ったものを強いられたとのことでした。

愛媛が秋田に対して行っていた策は下記になります。4-4-2というか4-2-3-1ぽい感じ。

・ビルドアップでは割とCHのところで引っかけられてしまうシーンがあった。主なミドルゾーンへ進むルートはディフェンスラインから2列目を飛ばしてCF9ベンダンカンにおさめてもらう。

・ミドルゾーンまで進めたら、逆サイドのSHまでささっとボールを展開していき、そこで1対1などからのクロス。そうなるとSHに順足の選手を採用することもありではある。RSH田中、野寄など。あまり考えにくいが吉岡LSHなど。

・守備時はある程度リトリートベース。そこまでハイプレスで追うというよりも、裏へ蹴られることについて先にそこへの予測をもとにポジションをとっていたように思えた。それと当たり前だが、サイドでの1vs1は負けない。

秋田もでプレスに来られてもいつものように蹴っていたので、あまり苦にしているようには見えず。追いつくために焦ってはいた。

・セットプレー時にセカンドボールなどを拾った際に、SHへボールを逃がし、そこからCFを走らせるルートの設定。

まずSHが幅をとるようにライン際へ。そこでボールを受けてキープ。CFがタテに走れていれば、そこへ逃がしてゲイン。幅広くカウンターができれば逆サイドも意識。といったパターンが数度見られた。これでファウルなどもらってマイボールでプレーを終えていた。

・最終盤まであまり人を変えずに、高さなども担保。※ベンチの選手に高さがないため変えずらかったと石丸監督の談話

【公式】愛媛vs秋田の監督コメント(明治安田J2リーグ:2024年2月25日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)

 

・狙うところは4-4-2の外側。早く動かせるか。

では、志垣レノファができることと言えば、

まず守備のところから。

4-4-2のコンパクト守備は継続であるだろう。セカンドボール対策としてもここは間延びさせたくない。また秋田のボランチがエリア内に侵入してくるので、エリア内のスペース管理もしっかりしたい。

ブロックを組む場所もずるずると下がってしまうと相手の土俵になるので、下がりすぎないようにしたい。ゴール前にバスを置くようなことができるのなら新しい引き出しだが、おそらくそれはないだろう。

 

攻撃のところ

愛媛は上述したように大きくは使っていた方法として、2つのルート。ラインを飛ばしてCFへパスをしそこから進んでいくもの。また、秋田のコンパクトな4-4-2を逆手にとってサイドを変えてSHが切り込んでいくものでした。

愛媛の得点シーンはセットプレーの流れからポジションチェンジをしていた逆サイドの選手のカットインからのゴールでした。

 

サイドで横浜FC戦のようにボールが納められれば、早くボールを中に送り込むなど突破口は見出せそうだ。また、これも横浜FC戦同様に若月が最終ラインとの駆け引きを行うことで秋田の最終ラインへのけん制し、ズレを生む、最終ラインと中盤を間延びさせるであったりワンチャン思い切って裏狙いも面白そうに思える。

中央は結構愛媛は引っかけていたので、外循環を強要される展開になると思うが、使えるときに中を使うなど変化は見てみたい。

 

ショートカウンターで仕留めたい。

そして、もう一つ気になっているのが、秋田の被ショートカウンター時の危うさ。

基本全員戻るときの秋田の戻りは立派なものがあるが、秋田ボール保持時に中途半端に前線に入れたボールをカットしてカウンターを繰り出す際に、気になるシーンがあった。

エリア内にもボランチの選手が侵入することを狙っている秋田は相手陣深くなった場合多少前のめりの状態になる。この状態の時に愛媛戦は3度ほどふわっとしたボールをかっさらわれてそこからショートカウンターを受けている。32分のシーンなど。

さすがに前のめりになっている秋田の前線も戻りきれずにあともう少し、といった形であった。

この場面画でも若月や梅木が裏を突けると面白い展開になるのではないかと思っている。

 

といった具合に、横浜FCよりも選手の技術というよりもフィジカルで押し込まれるような展開があるが、基本はボール保持時はレノファが多くしたいだろうし、持つのを嫌がって蹴ってしまったら秋田のペースになってしまう。

縦に早いサッカーをしている今季秋田の土俵には乗りやすくなっているので、どこかでペースチェンジは必要になると思います。

個人的にそういう時、志垣レノファはどういう対応をするのかは楽しみである。その時に誰がどのような振る舞いをするのか。そういう今年の中心選手の振る舞いを誰がするのかなども見どころとしてみたいと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(※文中敬称略)