レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

ただただ悔しい。レノファ山口vs大宮アルディージャ @維新 2021年6月27日

なんとも悔しい敗戦でした。

誰もがここは勝ち点3と願い信じていましたが、現実はそうは簡単にはなりませんでした。

今節に限らずどうも良い兆しが見えると、次の試合では急にそのパフォーマンスが悪くなる。これの繰り返しになってしまっているかと思います。

前半20分までは大宮のミスもあり、ゴールに迫るシーンがありましたが、給水タイム後から残りの70分大宮にうまくまはめられてしまいました。

霜田監督の試合後インタビューのやらせるところやらせないところ〜をしっかり徹底されたと思います。

もう金曜日だし、大宮戦はなかった!切り替え!という気分ですが何があったのかは探ってみたいと思います。

 

1)開けなかった大宮のゲート

2)出てこいエース

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【山口】61分澤井⇒石川 神垣⇒佐藤健 78分田中⇒浮田 島屋⇒草野 85分楠本⇒梅木

【大宮】60分イバ⇒ハスキッチ 松田⇒小野 馬渡⇒渡部 78分小島⇒大山 79分河本⇒山越

1)この試合特に名前が呼ばれていた選手は大宮26小島、5石川、7三門だったかと思います。山口のボール保持時、大宮は4-4-2の形をとりました。

19イバと26小島でファーストライン、37松田・7三門・5石川・10黒川という形で攻撃時より可変させます。

例えば山口の3CBがボール回す際に、19イバと26小島がボランチへ通さないように立ち位置をとります。山口26CH神垣が落ちて4枚で回そうとも、下手に食いつくことはせず、29田中陸やその後ろの11島屋、10池上へのコースをきります。

もしファーストラインを山口が抜けても、主に5石川が猛烈にその先を潰しに来て、さらにもう一手回されてもそこには7三門が来ます。

このような形で中が封じられてしまっていたので、「では外回り」にすれば大宮の思う壺。守備時にSHの位置に入る大宮の両WGが縦のコースを切り、5石川がボランチのコースを消します。間隔として1.5mくらいでしょうか隣り合うように中へのコースを切る陣形が見受けられました。そしてより外回りにさせて山口のWBに入った場合は大宮はSBが出てきます。

三門がバランスをとることで、石川が前に出ていきやすくなり、所々で〆る場所でゲートを作っており、漏れても三門がつぶすなど役割が明確な守備をしていました。なかなか映らなかったのですが、であれば三門の脇あたりは空いているのではないか?安直にロングボールで逃げてしまってないか?など思うところもありますが。。。

例として42:20あたりのシーンをあげたいと思います。

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 この場面も上記同様に19イバと26小島が6渡部、13楠本にコースを消すようにプレスをかけて、21関まで戻させられてしまいます。

そしてやはり26神垣へのコースが警戒されているので13楠本へ。そこから15WB川井⇒26神垣⇒46高井へとパスは回りますがそこにはそれぞれ22翁長、26小島、24西村が寄せており、結局大宮ボールのスローインになってしまいます。解説の中島さんもおっしゃっていましたが、高井がキープしてもそこから何か展開ができたかというと、何もできない袋小路だったかと思います。

この場面では、たらればですが、もう少し島屋が中へしぼってきて、神垣のところで展開できればよかったかと思いますが、渡邉監督の試合後インタビューの顔を出さない、というところでチーム全体が足が重くなっていたようにも思います。

後半に入ってからは20分くらいヘナンからのボールがかっさらわれる、ロングボールを蹴らされる、ヘナンから受けた先でつぶすなど明らかヘナンへ誘導をしてミスを誘発するような守り方もしておりました。後ろ3人のボールタッチ数がかなり多かったのに対して前線がほぼ触れないなど、後ろでボールを持たされてしまう、なかなか厳しい90分となってしまいました。

6渡部に対してしっかりと前にフィードをさせないような立ち位置もとられてしまい、ヘナンの方へボールが行くことになってしまっていたように思います。欠場でしたが8佐藤謙がもしいれば角度をつけて受けることや、大宮のゲートに対して恐れずにゲート間へ差し込むこともできたのではないか、など思ってしまうところに、「もっと大胆に」「顔を出して」という渡邉監督の注文が見え隠れしているように思います。

 

2)それと深刻なのは得点力不足かと思います。負けた試合でたらればがおおくなってしまうのはよくないとは思いますが、大宮が安定する前に前半15分までに前戦でうまくはめ込むことやミスを誘発することができており、シュートに至るシーンも出ておりました。高井の抜け出し、池上のエリア内でのシュート、島屋のボレーなどどれか一つでもという形がありました。

前節と同じですが、チャンスは蓄積せず、しっかりとそれをものにするほかありません。現在チームの得点王が2点(渡部、浮田、小松、梅木、草野、高井)というのも寂しいものです。ここから突き抜ける選手が出てくることが後半戦を戦うには必要と思います。よく言えば「タレントが多い」ですが、「絶対的存在がいない」という言い方にも置き換えられます。チームとして「これ!」という形を確立する意味でも核となる選手が出てきてほしいものです。

 

さて、もう明日試合です。どうなるでしょうか。「this is football」と秋葉監督に言わせないように、今度こそ勝利を期待したいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(文中敬称略)