レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

レノファ2023年始動!ダラダラと各ポジションについての雑感。

2023年ついに始まりましたね。

山瀬が言っていましたが、ワールドカップも中断もあり、最も長いオフだったとのこと。レノファロスだった方々にとっても、このシーズンオフは長い時間であり、待望のシーズン開幕なのではないでしょうか。

いかんせん長いオフシーズン、「待ちに待った」というか「はっきりして!」というのは選手の去就だったかなと思います。

田中渉、橋本はもう今年はいないと昨シーズン頭には思っていましたが、意外だったのは高井。戻ってきたからまた腰を据えてくれるかと思ったら、J1挑戦。

高井が移籍したから、沼田は残るかなと思ったら沼田も2016年のジェフに次ぐ総入れ替えのような町田へ。昨期の振り返りのブログでも書きましたが、全く最終盤はチームに彼の特徴があっておらず、そういう決断をしてしまったか、、、といった印象でした。ただ、彼の前半戦の活躍が評価されたとのことなので、上の3人のほか岸田ら移籍する選手たち同様活躍を祈りたいと思います。J2の宿命ではあるものの、J2上位、J1勢に今年も引き抜かれていってしまいましたね。いやはや、、、

 

と落ち込んでも意味はないので、今季の選手たちの話をしていきたいと思います。まずはin-outを確認したいと思います。長くなるのでJ's Linkさんのサイトを参照

https://www.jslink.jp/transfer/2023/?c=yamaguchi



outが14人(引退含・昨年レンタル組含まず)で、inが11人(国本含む。総勢29人(A契約:22人 B・C契約:5人 HG枠:2人 おそらく)になります。

各ポジションの変遷は   

GK:4人→4人

DF:10人(夏の移籍1人)→8人

MF:11人(夏の移籍2人)→11人

FW:7人→6人

(2種登録・特別指定含まず 登録ポジションは去年に基づく)

となります。ちょっとスマートになった印象です。昨夏のように夏の移籍マーケットのためにA契約枠を残しているのか?と思う反面、もう1枚後ろの選手は必要なのではないか、といった印象もあります。

 

では各ポジションで雑感を。

a)GK

まず去年のスタメンとサブの2人が残ったことは良かったと思います。関のセーブ率は2年連続でJ2トップレベル。寺門も経験不足は多少ご愛嬌ではありますが、伸びしろもある有望な若手。それにレノファを長く知る吉満とJ2でも戦っていけるGK陣が今季も最後尾を支えてくれます。そこに加わったのが韓国からのルーキー、チェヒョンチャン。

大学選抜レベルの選手が新卒で加入ということを考えると将来の投資としては面白いのかなと思います。関、寺門、吉満と続き4番手からのスタートですが、寺門はマリノスからレンタルをしていることを考えると、新卒でレノファに複数年の契約で加わることは来季以降寺門がレノファを離れることになっても、今年の成長次第では大きな痛手にはならないことになります。

下記はゲキサカさんの昨年9月の韓国で行われた日韓の大学の交流戦に彼が出場した試合についての記事、彼の名前は出てませんが、記事の中盤に「その後は韓国GKの好守もあり」と、彼がただ2失点をしただけではないことがうかがえます。記事終盤に「韓国はGK以外のほぼ全員が日本陣内に入る徹底的な守備」とちょっと描写がわからん箇所はありますが、僕がツイートしたものと同じですが、この試合のチェヒョンチャンにフォーカスされたハイライト動画見てない方がいらっしゃいましたら是非。

全日本大学選抜は山田新2発も“鬼門”韓国で勝てず…互いに日韓戦ホーム負けなしの因縁は続く | ゲキサカ

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b)DF

ここは10人→8人と単純な人数減ではないことは誰もがわかるところと思います。菊地・渡部の両ベテランが引退をしました。また、橋本がJ1への挑戦を選び、抜けた穴が他に比べ大きいセクションです(もちろん眞鍋も痛い)。

そこで補強されたのが鳥栖から松本、シンガポールからのレンタルバックの国本、左サイドバックに沼田。

まず左サイドバック、沼田から。橋本が抜けたものの、多少年齢的なものはあるかもしれませんが、左利きの本職の選手を確保できたのは良かったと思います。また、上背はないものの3バックの左にも対応できるというのは、昨年4バックと3バックでやり方を変えたレノファではありがたい能力です。

石川がすでに練習にも姿を見せていることから開幕からいけるのであれば、人数的には最低限揃えられたのかなと思います。新保がまた育成型期限移籍をしたのはかなり意外でしたが、この二人で計算がたったのかもしれません。まあ、育成型期限付移籍なのでまずくなったら、新保には戻ってきてもらうことができるますし大丈夫でしょう。

で、問題はやはりセンターバックです。菊地・渡部共にそれぞれスタミナだったり、プレー精度だったりが落ち始めていましたが、それでもレノファの中心選手であったことに変わりありません。菊地の高さやセットプレーで基準となる攻撃性能。渡部のフィードや思い切ったライン設定。また二人の経験値から基づくチームへのアプローチなど、他の選手の言葉からも信頼がうかがえる精神的な柱もなくなったのは心配なところです。(2人共クラブ内にはいるんですけどね。笑)

これについてはJリーグのレポートにもあるのですが、オフサイド奪取数が1位であったり、相手のATへのバス成功数が最少であったり、自陣での空中戦勝利数1位と彼らの力だけではないですが、彼らの特徴がチームのキースタッツとして出ていました。

jlib.j-league.or.jp

ただ、過去を振り返って羨んでも仕方ないです。新しい力が入っています。まず松本は自分でも発信してましたが「対人、ヘディングが長所」ビルドアップは苦手のようですが、菊地のようなエアバトラーを期待。国本はスペイン代表のラポルトを目標としているという左足。CB、左利き、188cmとスペックは申し分なし。シンガポールでどれだけ伸びてきたのか。ヘナンを脅かす、超えていくような選手になってほしいです。貴重なホームグロウンの選手でもありますし。両選手共にゴールシーンはセットプレーからのヘディングでしたので、得点源にもなってほしいですね。

また、既存戦力として前、生駒、高橋と昨季の終盤戦を支えたメンバーが残ってくれました。特に生駒、高橋は試合を重ねるごとに逞しさや自信が出てきていたように見えました。youtubeに上がっていましたが、高橋君は志願して「2番」をつけるとのこと。その思いを成長・活躍という形で今季見せてほしいですね。今季も期待の推しメンです。上本も試合に絡めるか?!

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c)MF

田中渉・成岡というお借りしていた選手たちが帰っていきました。仕方ない。いや、仙台なぜ田中渉を出したんだ。。。まあ、それはいいとして、

佐藤健太郎は引退してしまいましたが、佐藤謙介が残ってくれたのは朗報でした。MVPは田中渉と思いましたが、チームを支えていたのは佐藤謙であったと思っています。「チームをよく見ていた」とアウェイ数試合しか現地で見てない僕ですが、テレビでは見れなかったものを試合を通して感じておりました。特にアウェイ栃木。(この話はどこかで書くことになるかもしれないので、ここでは割愛。)今年も中盤の柱としてチームを支えていってほしいです。

そして新しく加わった力としてまず実績のある矢島と小林。矢島は使われる場所はフォーメーションによると思います。中盤がアンカーをおいた3枚であればIHでしょうし、ダブルボランチにするならその一角を担うことでしょう。持ち運ぶことやパスをさばくことなどできますし、得点にも絡めるJ2トップクラスの選手が来てくれました。小林も大分では多少力を発揮しきれていなかった印象ですが、山形では二桁得点を取ったことのある選手。なによりドリブルで仕掛けられますし、昨シーズンになかった左の武器になってくれそうな選手です。

若い力としては、東京ヴェルディから松橋、川崎フロンターレから五十嵐、大阪体育大学から野寄が加わりました。伸び盛の若さで田中渉のようなチームに推進力を与えてほしいと思います。

既存戦力に目を向けると、例年の光速契約更新がなくちょっとドキドキさせてくれた池上、昨シーズンレノファの誰もが得点を望んだ吉岡が今年もレノファの力に。後述するCFにはターゲットマンが増え、池上の右足には今年もアシストが期待されますし、吉岡にはレノファでの初ゴールが待ち望まれております。twitter見ている限り、吉岡関連のツイートは一番皆様反応してくれるんですよね、みんなの思いは一つ「吉岡ゴール」。ゴールといえば山瀬の24年連続ゴールもみたいですね。

そして、今年の4番の方。「チームの伸びしろはあなただ」と多くのレノファサポは考えていると思いますよ。神垣さん。

1年目から出れば気の利くポジショニング、どの仕事もそつなく及第点をとってしまう器用さ。ただ、あと少しでスタメンを掴めそうで掴めない、昨季は大怪我でシーズンを終えてしまった。ただ、背番号変更で背負った4番。大学の先輩の眞鍋の番号。彼自身も今季に掛ける思いが強いのではないでしょうか。神垣が務めるポジションはスキル以外に求められるものとしてチームを引っ張っていく姿、または縁の下の力持ちのように彼がいれば安心といったような存在感ではないかと思います。彼が一皮むけてそんな存在になったとき、レノファの順位も自ずと上がってくるのではないかと思います。

下記の動画のようなゴールに絡む仕事も期待したいです。(そんな存在になったら引き抜かれるんですが。。。)

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d)FW

また旅立った高井。ステップアップした沼田。トップスコアラーの二人が抜けました。痛い。確かに痛い。

ただ、見方を変えるとここはDF陣、MF陣に比べると穴は小さいと思っています。

理由1)高井は前半戦所属をしていなかった。沼田は後半戦チームとあっていなかった。
(沼田が前半戦のレノファを牽引してくれた。後半戦、ゴールがほしいときに高井の華麗なプレーが救ってくれた)

理由2)当たるときは当たるが、結構外れるときは外れるなど良いときと悪い時がはっきりしている選手たちであった。(ほんとに好調時の高井は止められない。沼田良い位置で待ってたな〜)

書き方って大事だなと思います。

穴は小さいとか書きましたが、二人を過小評価しているわけではないです。むしろ2人はステップアップしていったので。(町田は今季の町田の面々を見る限り)

ただ、見方によってはこういう解釈はできるなと思うのも反面あります。高井・沼田共に7点であわせて通期で14点。オナイウ阿道ほど取ってくれ!というのは無茶振りですが、山下敬大の11点くらいはCFの誰か取ってよね!というのは無理な注文ではないかなと思います。新潟のように二桁は行かないけど、前線の選手たちが複数人9点取っています、というケースもありますが、やはりJ1を狙うチームは二桁得点をとる選手がおり、チームが勝っていくというのは流れとして当然あるかと思います。

梅木・大槻の怪我での離脱など色々ありましたが、新戦力の田中のドリブルや運動量であったり、皆川の高さ・裏抜け、大怪我から復帰の河野と昨シーズンに比べて陣容は厚くなっていると思います。多くの離脱者が出なければ、MFの小林らも含め手駒としてはむしろ増えているとも考えられる前線となっていると思います。CFの皆さんイウリのような外国籍選手が。。。なんてこと言われないようにしっかり得点よろしくお願いします。

また、DFのところに貼り付けましたキースタッツに出ていた梅木の「後半戦アタッキングサードでのタックル成功数1位タイ」。岸田に比べるとプレス時にコースが消えてないかな、、、一人で行き過ぎてないかな、、、という印象でしたが、確かに奪い切るところは奪っていたな、と。こういう献身性含めてチーム生え抜き4年目。山下のように守備もできて二桁得点を梅木には期待したいところです。

 

長々と書いてきましたが、個人的に期待をしているのは河野。パリ五輪に行ってほしい!ステップアップどんどんして!山口の名前売ってきて!というのが願いです。変な親心を発動するなら、どうか1シーズン怪我なくプレーをしてほしいなと思っています。

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さて、皆さんの今年の推しは誰になったでしょうか。ぼくは書いたとおり、河野と高橋くんですが、一番初めに五十嵐の移籍が発表されたときにツイッターで「五十嵐くんについて知ってもらいたいな!」と思って、普段からよく見るフロンターレyoutubeから動画を拝借したら、結構反響があって、続いて野寄君。国本くんにMDも探すか。なんて各プレイヤーのyoutubeにあるチーム・大学の公式動画をtwitterで流していました。フォロワーさんやレノファサポさんは誰に期待しているかとかみれるな〜といつの間にか観測気球的に新加入選手全員分の紹介動画をツイートしました。

一番最初に投稿したことやフロンターレからの移籍ということもあってか、いいねが多かったのが五十嵐君でした。

しかし、大物は最後にやってくる。矢島の登場。一気に一番手に。皆さんの期待の高さを感じられるものになりました。インプレッションが一番多かったのはダントツでヒョンチャン。これはフォロワーさんのリツイートが大きく関係していたかなと。はてさて今年のユニフォーム売上ランキングは誰になりますかね。

練習見学も解禁され、いろんな方の画像をtwitterでおすそわけしていただいてます。レノファのYoutubeが1万人登録を達成したようですし、開幕に向けてどんどん盛り上がっていくことでしょう。推しのある生活。レノファが今年も始まりましたね。1年よろしくお願いいたします。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

文中敬称略