レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

チーム編成や移籍についてのメモ 2023年オフ

さて、今回はかなり初歩的な話をちゃんと見直してみようというものです。

選手の登録数。A契約やC契約。去年もそういや自分としても「なんとなくしかわかってないな」と感じたことなので、ちょっとメモ代わりに。参考になる方いれば、お付き合いくださいませ。

 

まず、今回のブログは下記のJFAの規約より引用、そしてそれを自分なりに2023年12月25日現在のレノファ山口の選手登録(移籍情報)について解釈をしております。

間違っている可能性は十分にありますが、参考程度にしていただけると幸いでございます。

JFAは「プロサッカー選手の契約、登録および移籍に関する規則」https://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/br20.pdf

 

ではまず『1-6 選手の登録数①』の項より、チームのA契約の登録数について

① プロA選手の登録数
(1)選手登録できるプロA選手は、第2種(ユース)登録選手も含め、クラブ全体で25名以内(以下「25名枠」という)とする。
(2)外国籍選手は「25名枠」の対象とする。ただし、外国籍のアマチュア選手及びプロC選手は除く。

と規定されています。

ではA契約とは?

1-3 プロA契約・プロB契約 ([別紙]表-1 参照)
① 契約締結条件
次のいずれかを満たすことをプロA契約及びプロB契約の締結条件とする。
(1)試合出場
◆ J1 : 450分
◆ J2 : 900分
◆ J3・JFL:1,350分 (一部略)

(2)プロC契約3年経過

と、各カテゴリーで出場した試合の出場時間でC契約⇒A契約へかわります。(B契約の説明はここでは割愛)

 

② 対象となる試合
(1)リーグ別対象試合
◆ J1 : リーグ戦、リーグカップ戦、スーパーカップ天皇杯
◆ J2 : リーグ戦、リーグカップ戦、スーパーカップ天皇杯
◆ J3・JFL: リーグ戦、スーパーカップ天皇杯 

そして、その対象となる試合は上記の通りリーグ戦とカップ戦が適用されます。

以前僕がXに投稿したもので、平瀬をリーグの試合のみで判断したため、C契約と誤った情報を載せておりました。

彼は鳥栖ルヴァンカップで178分出場しているため、A契約となっておりました。

J1カテゴリー ルヴァン出場時間178分⇒J2への時間換算356分

⇒356+昨季出場時間761分 合計1117分となり平瀬はA契約でした。

大変失礼をいたしました。申し訳ございません。(J1⇒J2への換算については1-3 プロA契約・プロB契約 ③の項目参照)

 

また、B契約C契約の選手については『1-6 選手の登録数②』の項で

プロA選手以外の登録数
プロB選手、プロC選手、社員選手及びアマチュア選手の登録数には制限がないものとする。

とされています。要は新卒の選手がまず登録されるC契約については登録数に制限がないわけです。(例:来季の水口、田邉など)

 

そして、『1-6 選手の登録数③』の項で、このA契約ではあるが、25人枠に含まれない選手が規定されています。

(1)年度途中のプロA契約への変更 

マチュア又はプロC選手が年度途中でプロA契約に移行した場合は、その年度に限り「25名枠」の対象外とする(外国籍選手も同様)。

この以降するというのは、例えば今年の野寄の出場時間は553分でした。

野寄が来季あと347分出場をすれば、上述したJ2カテゴリーで900分というA契約になる条件を達成します。ただ、来期中にA契約になっても来期中はA契約の25人枠にカウントしないということです。

なぜなら、25人ギリギリまでレノファが登録していた場合、野寄に限らず、上本らがA契約になった場合に、25人枠としてカウントをするようになってしまえば、誰かの登録を外さないといけないからです。ですので、そうならないようにその年度に限ってはC契約⇒A契約になっても、25人枠には影響がないということになります。

 

そしてこの25人枠に影響を受けないA契約の選手が下記。

(2)自クラブの育成組織出身及び在籍選手
自クラブの第3種又は第2種の育成組織のチームに3年以上在籍した選手は、同クラブのチー
ムに在籍する場合、「25名枠」の対象外とする。ただし、外国籍選手はこれに含まない。

レノファで言うとこれは河野が該当します。すでにA契約ではありますが、下部組織で3年以上在籍期間がありますので、彼は対象外となります。

もちろん末永も出場時間を伸ばしA契約になっても、レノファに在籍する限りこの25人枠に当てはまりません。要は下部組織の選手が多くなれば、25人枠の対象外の選手が多くなるので、よりチームとしては多くの選手を抱えることができるわけです。

Jリーグがいかに下部組織出身の選手を優遇といいましょうか、重視していることがわかると思います。

 

その重視をしているのがわかる内容が下記です。

1-6-2 ホームグロウン制度
① ホームグロウン選手の定義
12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、特定のJクラブの第1種、第2種、第3種又は第4種チームに登録された期間(以下、本条において「育成期間」という。)
の合計日数が990日(Jリーグの3シーズンに相当する期間)以上である選手を、本条において当該Jクラブのホームグロウン選手という。
② ホームグロウン選手の登録義務
Jクラブの第1種チームは、当該シーズンの初回の登録ウインドーの終了日(以下、「カウント基準日」という。)において、次に定める人数以上のホームグロウン選手を登録していなければならない。
(中略)
2021年シーズン J1:3名 J2/J3:0名
2022年シーズン J1:4名 J2/J3:1名
2023年シーズン J1:4名 J2/J3:2名
2024年シーズン J1:4名 J2/J3:2名
2025年シーズン以降: 別途定める
③ ホームグロウン制度の不遵守
Jクラブの第1種チームが、カウント基準日において前項に定める人数のホームグロウン選手を登録しなかった場合、翌シーズンにおいて当該チームが登録できるプロA選手の数(本規則1-6①に定める)は、前項に定める人数に満たない人数分減じられるものとする。ただし、当該クラブがJリーグの会員でなくなった場合はこの限りではない。 

とあるようにホームグロウンの選手数が満たなかった場合翌年の25人枠について、かなえられなかった人数分減らすと規定しています。

 

さて、2023年のレノファはというと、河野と国本がこのホームグロウン枠でありました。2023年は2人にこの枠が増えましたが、武者修行から帰った国本と河野が埋めることになりました。国本は期限付き移籍であったため、18歳から21歳までの3年レノファに所属していたことになり、この条件に合致した選手でありました。

2024年シーズンに向けては、まだ河野や国本・上本の処遇が発表されていませんが、すでに新保と末永でこのホームグロウンの条件は達成しております。

 

 

で、ざっと見てきましたが、現在のレノファの2024年の陣容を確認しますと、

A契
関、高橋、沼田、板倉、平瀬(レンタル)、新保(HG)、池上、吉岡、田中、山瀬、相田、五十嵐(レンタル)山本、若月 梅木 15人 
外国籍
ボムヨン、ジュニーニョ2人

C契
野寄(553分)、ヒョンチャン(たぶん外国籍C契約)、水口、田邉、末永(HG)


A契約17+C契約5人  の体制となります。上記書いてますが、もしかしたら、ヒョンチャンはA契約かもなんでプラスマイナス1くらいで考えていただけると助かります。

 

そして現在契約が発表されていない選手は

更新未
ヘナン、前、橋本、矢島、石川、佐藤、小林、皆川
HG対象
国本、上本、河野 計11人です。

 

河野は対象外選手、上本はC契約ですが、その他の9人は25人枠にかかってくる選手であり、彼ら全員と契約することはできません。(誰かをB契約にするならありですが)

そして、ここで鍵を握ってきそうなのがゴールキーパーです。

去年まで在籍していた寺門は今シーズンまでは出場時間が540分であったため、C契約でした。そのためこの25人枠の対象外でした。

例年のレノファはキーパーをほぼ4人編成をしているので、ここの枠に2人のA契約選手を取るのか?となります。(個人的にはない気がしてます)

また、昨季は五十嵐が同様にレンタル選手でC契約でした。今季もレンタル期間延長ではありますが、去年の出場時間でA契約となっております。

五十嵐を成功例と感じ、J1のクラブがC契約選手を貸してくれることを願いたい。同じくレンタルの話でいうと成岡はA契約です。

 

25人きっかりでシーズンに突入してしまえば、夏の移籍で選手を獲得するには、誰かを放出して…という段取りを取らないといけないので、25人枠は23人くらいにしてスタートすることになります。

去年はおそらくA契約22人とここにヒョンチャン、寺門、五十嵐、河野、上本、野寄で28名体制でスタートしました。

そして、MDが所属元へ戻り(そこから移籍)、ボムヨン、成岡、ジュニーニョと当時C契約の平瀬が夏の移籍で加わり、最終的には31人でした。

去年の人数などから考えると、あとC契約の選手が1人ないし2人。契約更新してない組が9人いますがおそらく多くて5人くらい。

外からもう1人2人。ここは残留組次第で加減が変わりますが。こんな感じかなと予想をしております。

 

枠があっても交渉事なので、残留するのか移籍するのかはわかりませんが、こういう登録枠から編成を考えるのも面白いかなと思います。

実際もう新加入って多くないんじゃない?!などこういうところから考えることもできそうです。

 

自分もこれを調べてて色々勘違いしていることあったなと勉強になりました。(まだ勘違いしてる箇所がありそうですが)

ストーブリーグを客観的に楽しめる方は参考にしていただければと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(※文中敬称略)

 

12月26日現在

A契
関、田口、高橋、沼田、板倉、平瀬(レンタル)、新保(HG)、池上、吉岡、田中、山瀬、相田、五十嵐(レンタル)山本、加藤、若月 梅木 17人 
外国籍
ボムヨン、ジュニーニョ2人

C契
野寄(553分)、ヒョンチャン(たぶん外国籍C契約)、水口、田邉、末永(HG)


A契約19+C契約5人  

※A契約中にB契約の人がいるかも。

 ヒョンチャンは個人的にはかなりあやふや

 

そして現在契約が発表されていない選手は

更新未
ヘナン、前、橋本、矢島、石川、佐藤、小林、皆川
HG対象
上本、河野 計11人です。

 

12/27 9:00

勝手にここから追記。

ホームグロウンがすでに埋まってしまったと書いた時点で正直国本の更新はないと思っていました。あったとしても他クラブへ移籍。2年契約+2年契約の4年目で満了だったのかなと。

そうなると今色々模索しているのは銀ちゃんとコータかも。コータの場合は実績があるので、簡単に満了⇒移籍金なしでの国内外移籍はないと思うが、銀ちゃんはもしかしたら下のカテゴリーで頑張る選択をするかも。

また、加藤潤也がきたことも結構気になっていて、基本CFか左サイドを務めているイメージがある選手。そう、左サイドである。おそらく橋本はこれで残留はないのではないかと感じた。あとはあまり日本では聞いたことがないケースではあるが、加藤が群馬のイメージが強いからではあるが、背番号7を付けている。そうかレノファの今の背番号7は。。。と勝手に考えてもいる。

とりあえず、今日はここまで。

 

12/29 12:00

やはり橋本は移籍。こればかりは仕方ない。わかってたし。

で、ヘナンの更新がないのが結構気がかり。彼が更新にならないならCBはまだ2人ほどとりたいところ。

前の更新は大きかった。ボランチや右サイドバック、なんなら左もできてしまうだろうし、便利屋っぽく使うことについて彼自身がどう思っているのかはわからないし、個人的には申し訳ない感じに思うが、編成上こういう選手がいるのは大きい。

あとは去年来た選手が結構更新に時間がかかっている。そりゃ連れてきたGMと監督がいないんだから当然か。

複数年を結んでいるのかな~。正直皆川は志垣さんの構想外なんじゃないかなと思う。小林はサイドではなくツートップの一角なら、という見方はしている。ただ放出はされるかな~。

 

1/5 12:30

年末年始で

佐藤、小林、ヘナン、石川が残留  矢島、皆川が退団。

いや~。結構意外(笑) 誰が意外かはまあ察してもらうとして、今の契約状況は

 

A契
関、田口、高橋、沼田、板倉、平瀬(レンタル)、新保(HG)、石川、佐藤、池上、前、吉岡、田中、山瀬、相田、五十嵐(レンタル)山本、加藤、若月、梅木、小林
外国籍
ヘナン、ボムヨン、ジュニーニョ2人

C契
野寄、ヒョンチャン(たぶん外国籍C契約)、水口、田邉、末永(HG)


単純A契約とした場合24+C契約5人  合計29人

 

現在契約が発表されていない選手は
HG対象
上本(C契約)、河野 2人 ※A契約枠とかは関係ない。

 

平瀬や五十嵐あたりがB契約なんかな~。さすがに24人A契約ってのはないはず。あともう1人くらいスカッドには入れたいかな。

正直もうちょい上乗せが欲しい。ただ、ボランチは石川も想定しているんかな。降格した大宮・金沢からはほぼスタメン級は確定していた気がするしな。

レンタル組は今年と同じくらいあるかなって思っているから、ちょっと今の編成は意外な点でもある。

 

 

1/9 12:00

今までの動画を見る限りやはり田邉や相田が気になるな。

ポストもしたが、鳥かごの田邉の技術、ミニゲームの相田の動きなどが気になる。結構言葉もこの二人は独特だった。

田邉は自分の長所を「高いサッカーIQと技術」があり、その上でチームのためにハードワークができる、という正直自己分析というよりも他人への評価の際に使うような言い回しだった。

ただ、これはおそらく彼自身が名古屋の下部組織で育った環境も多かったのではないかと感じる。それだけの自信だったりプライドをもって自分を伸ばしてきたんだろう。名古屋復帰はかなわなかったかもだが、レノファでその凱歌を上げてほしい。まあ、そうしたら来年は他クラブなんだが。。。

相田は自分不器用なんで、ではないが言葉は一応持っているが、内に秘めているものも色々多そうだ、という印象。この選手はやってくれる気がする。

 

ちょっと話を移籍に戻します。

上記は12/26付のJFAにあった移籍リスト。

高木はもっと前に登録されたので上にあるが、この日(12/26)に彼ら3人が載った。

そして神垣は12/30に奈良クラブ、吉満はこの日の12/26中に移籍が発表された。

一度リストに載ったということは、12/26でないにしろちょっと前まではまだ話は固まっていなかったんだろうと思う。

とりあえず高木大輔、大槻の次のチームが早く決まるといいなと思っている。