レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

練習動画を見ての感想。以後不定期更新予定

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早くも練習模様が#2になりました。(これ書いているのが1/17なので実は#3が昨日上がっています。ほんとに早い!)

てことで、いくつかまた気づいたものを書いていきます。

タイトルにある通りこれは動画が上がるたびに不定期でこの記事を更新していきますので、興味ある方は時々覗きに来られていただけると幸いです。

更新しましたのXの投稿を多分するかなと思います。

 

てことで、#2 から

シャトルラン。吉岡・田中よりも先頭になって走っているのは末永君かな?水口君?若手頑張れ。

3:20の謙介と話しているのは誰だろう。山本君と若月君かな。やっぱり謙介はこういう時に頼りになるベテラン選手なんだろうな。色々意図を嚙み砕けるんだろう。結構トレーニングでも彼の声が聞こえますね。

5:50 若月君の人の良さが垣間見える。

 

周南公立大学とのトレーニングマッチのミーティングのシーン。

6:05 プロジェクターに投影されていたもの。

 

目的

ゲーム(勘をとり戻す) かな? 

※9:00の河野、10:40志垣監督のコメントで試合勘についてのコメントがあったので。

注意

球離(れを意識する) とかこんな感じですかね。

 

何度か挙げているように、FC大阪は手数をあまりかけず攻撃をしていたので、球離れのところを挙げていたのかもしれません。

その後のピッチでの志垣監督のコメントが「とにかくゲームを楽しんで(?)」といった具合だったので、目的のところは「ゲームを楽しむ」とかそういう根本のこともおしゃっていたかもですね。

全員しゃべってね!といった前貴之の声掛けなど、やはり佐藤謙介とともにそういう役割ですね。

試合のところはちょっと髪の毛以外判別できないのでコメントはあまりできないので割愛。ただ、2本目のチャンスのところ。タテパスを落としてアーリークロスでヘディングなどは去年あまり見れなかった形ですね。去年は落としたところで結構ボールをこねることが多かったので。相手が中にそろってないならすぐにエリア内でFWに勝負させるってのは多くなるかもですね。

 

で、#3

50秒のボールを使った腕立て。苦戦している山本を横目に、水口君かな安定してますね。そして今日も鳴り響く謙介の声掛け。

「同じレーンを共有しない!」「最後通すところ大事だよ!!通すところ!」 #1の「そんな横パス通用しないよ!」に続き、ボールホルダーに対しての2人目、3人目の意識は例年よりも言われているかもしれないですね。

2:00くらいからの練習でも、おそらく5レーンの大外レーンを3つに区切ってるのかな、そのなかで真ん中のレーン⇒中央寄りのレーン⇒大外のレーン⇒真ん中のレーンでレイオフ(楔に入れて落とす)して中央寄りのレーンの選手が真ん中に入ってそのまま大外を走らせる。

といった感じでポールを置いてレーンを意識して、ワンタッチのみかな、そんな練習してますね。

そのあとの3-3のボールゲームもボムヨン、謙介、山本?で同じような形。五十嵐君とジュニもそんな具合でのプレーもしてますし、こういうのが増えそう。

レノファがやられたシーンで言うと、アウェイ大宮で結構やられてましたね。アンジェロッティにボールを入れられて、そのボールをボランチなどに落とされてそこから展開されてしまったようなやつです。

『手数をかけず』ちょっと気にしてみてもよさそうですね。

そしてこの前の編成部会のスペースを聞いて、ちょっと気になった言葉が『活動量』いくつか投稿も見かけました。

なんだろう?とおもって色々考えて、答えは出なかったのですが、ちょっと別のデータを。

なんクロ#2で新加入選手の年齢について触れましたが、やはり新体制発表会でも年齢について葛西さんが触れられていました。

そして活動量≒出場時間ともかんがえられないかなと思い、新加入選手の前年の出場時間数を調べました。

 

2023シーズン新加入選手

  加入時年齢 2022年出場時間(分)
沼田 32 1686
松本 24 1524
矢島 29 2650
松橋 21 966
小林 28 682
皆川 31 1318
五十嵐 19 0
新加入平均年齢 26.29 1260.9

 

2024シーズン新加入選手

  新加入時年齢 2023出場時間(分)
田口 27 1800
板倉 25 2970
相田 25 3021
山本 24 607
加藤 29 2897
新保 21 3158
若月 21 143
新加入平均年齢 24.6 2085.1

 

前所属のカテゴリーが違うのがあるので、一概に良い悪いは言えませんが、想像以上に大きな差が。

もちろんJ3からの加入となればJ3で目立たなければならないので、出場時間が長いのは当たり前なのですが、J2で出場機会が少なかった実力者よりもJ3で勢いのあった猛者、というようにわかりやすく舵が切られたようにも考えられますね。

 

ということでひとまず今日はここまで。また次のレノファ動画の更新の時にでも。

初練習の映像からの感想

まず、末永くんの一声で今年は開始。こういうのは新卒や若手がやるので、しっかりやり切ってましたね。

志垣さんからサポーターの距離の修正が入るところなど、志垣さんの選手との距離感がわかる一面だったかなと。

 

そして、アップのランニングのところ。

フィジカルコーチに続いて前列が野寄、池上、高橋の大体大トリオに佐藤、吉岡、平瀬がフロントライン。その後ろを梅木、河野、田口、ヒョンチャンあたりがいた感じですかね。

個人的にはこのあたりは割と選手のパーソナリティが出るところで好きです。平瀬・高橋、野寄がここにいてくれるのは個人的にとても好感触。

そして、人一倍防寒しているのがヘナン。ジュニさんはまだ来日してないのかな。

 

二人組みを組んでいるときに田口と組んでいるのが沼田。琉球繋がりですね。

山本は梅木?高校時代にたくさん対戦してそうですね。新保は五十嵐くんかな?河野含めて年下組でまた盛り上がってくれるといいですね。

池上は板倉? 末永は山瀬??ちょっとまだ自分の新加入の認識が怪しい。

 

鳥かごのときの田邉のトラップやパスの質は高そう。この人うまいなって思う。小山さんのnote通りな気がする。

 

6:26の相田は多分こういうプレーがやはり彼は得意なんだろうなと思う。

パスを予測してカットし、そこから空くだろうなというところにしっかりまた顔を出している。

 

個人的には、ちょっとの映像だが、気に入ったのは田邉、相田かな〜。特に田邉くんは中央大で憲ちゃんの指導を受けているし気になるな。

新体制発表会2024

いや〜びっくりしましたね。

単に和気藹々という雰囲気で進めるのではなく、新しく今期を迎えるにあたって今シーズンのレノファはこうなんです!という雰囲気があったように思います。サポーターは入れずにメディアだけというのもこういうところがあったのでしょうか。

昨季の数字関連の見直しから入り、得失点のパターンで3ポイントを重要項目をあげる。

その上で数字目標や強化方針を説明するという、とても普通なんですがレノファとしては珍しいというか初めて?の試みであったかなと思いました。

また、チームの売上であったり地理的に置かれている状況。これは色々年末のスペースなどでも話していましたが、これは『主にtwitterで活動されている』と質疑をされた方が去年から発信をされていたことが、可視化されたように思えます。

現に僕は去年1年で色々小山さん以外にもインプットをさせていただき、この点は自分なりにより考えていくようにした点でした。

下記は自分で覚えておくように、新体制発表会の書き起こしです、抜けているところもあると思いますが、ある程度は書けたのかなと。

明日の新聞よりは内容は保証しませんが、量はカバーしているかなと思います。笑

 

また、ブログについては練習模様や去年のように練習を見て思ったことなどを書いていこうと思います。

ひとまず今日はここまで。

 

 

2024年新体制発表会は3部制

1部:2023年シーズンの振り返りや強化方針について

2部:新コーチングスタッフ

3部:新選手

 

2023年シーズンは10勝14分18敗 勝ち点44 順位20位 平均入場者数は4407人(昨年3661人)

まず渡部社長より昨季の1位町田、6位千葉、10位岡山を基準に各ポイントを比較。

・得点パターン

・失点パターン

 

渡部社長が使われていた資料はこのFootball labさんからの引用です。リンク先はレノファに飛ばしてます。

 

・得点パターン

①セットプレーは合計12点

町田:20点 千葉19点 岡山:14点

10位の岡山とはあまり差がなく、チームの強みとして捉えている。もっと伸ばしていきたいと考えている。

②クロスは合計7点

町田12点 千葉12点 岡山:10点

このクロスにおいてもセットプレー同様に2点、3点上乗せができれば順位、勝ち点が上がっていくと考えている。

すくなからずここも強みと捉えており、伸ばしていきたい。

ショートカウンターは4点

町田20点 千葉15点 岡山11点

ここは大きく差を広げられてしまった点であった。高い位置でボールを奪って早く攻撃をしていくというのは念頭においていたが、成果に繋がれなかった。

こういうところはよりよい守備から攻撃で点を取れるチームにしていきたい。

 

この3ポイントを絞ったのは上位陣はここのポイントが高い。そのためより改善していきたいと考えている。

 

失点パターン

①セットプレー 合計23失点

町田10点 千葉14点 岡山16点

ここも改善ポイント。被セットプレーが多いということは押し込まれてしまっているということ。

②クロス 合計16失点

町田10点 千葉7点 岡山7点

ここも大きく差がある。クロスをあげさせない、よい立ち位置を取るなど改善しクラブとして減らしたい。

ショートカウンター・自分たちのミスから 18失点

自分たちのミスからは9失点あった。自陣でボールを奪われることは如何に危険なことであるかを認識し、より前でボールを保持したり早い攻撃ができるサッカーができるかを考えている。

 

この3点を改善することで勝ち点を改善できると考えている。

10位岡山は自分たちの指標として良いものと思っている。そのうえで目標

勝ち点55

失点45

をめざす。得点は特に掲げていないがまずは去年よりも良い数字を。得失点差もプラマイゼロやプラス1などをめざす。ただ、まずは失点をしない、守備の構築が最重要と考えている。

 

葛西部長より強化方針について

保持をして相手陣でプレーすることを選んでいた。ただ、保持にこだわりすぎているところがあったと考えている。

①能動的なアクション

志垣監督も使われていた言葉。「能動的≒前向きな行動」と捉えられがちだが、意識の問題である。状況判断で「止まる」を選ぶことも能動的なアクション

 

②組織的な守備

どのポジションに立つべきなのか、などを整理したい。まずは個人ベースから。それが集まればチームとして形となる。

 

③素早い攻撃

相手の陣形が整う前に。それは高い位置ではなく低い位置からでも。

前に蹴りたい、ではなく、相手の困ることをやりたい。

 

新加入選手は活動量を確保できるメンバーを選んだ。20代が中心となった。特徴を持った選手を揃えられたと思っている。

 

クラブの経営について

2023年売上高:1137百万円(見込み) スポンサー、チケット収入などが伸びた。

TOP10指標

・J1昇格への指標20億円

・売上順位はJ2中14位

・人件費強化

 

集客についてコロナ前から

 

山形、交付、岡山、熊本、徳島をベンチマークしている。各ベンチマークのクラブは1万人を超える試合がある。

 

1万人プロジェクト

①団体アプローチ(企業、自治体、学校など)

②招待、優待

③スタジアム来場者配布

④露出(メディア連携、街頭)

⑤ゲスト来場、イベント開催

⑥季節、対戦カード

体験mコミュニケーション、地域連携  

 

24年チーム再構築  売上高13億円 平均入場者数5500人

26年クラブ創立20周年 TOP6 売上高18億円 平均入場者数8000人

 

ホームタウン

全19市町を「Jリーグで地方創生・まちづくり包括連携協定」を締結している。

オール山口で「地方創生、まちづくり」の観点で、各市と連携して、山口を盛り上げていきたい。

 

2024年のスローガン

総力

想 成功したいのであればまず強い気持ちで想うことである 

爽 スポーツマンである以上フェアであり、子供やみんなに愛される存在であること

走 インテンシティをあげるためにはまず走る、

クラブのフロント、スタッフ、スポンサー、サポーターの総力

クラブとしても走り続けていかなければならない。クラブ全体の話でもある。

志垣さんの考えとクラブで一致したポイントがスローガンとなった。

 

第2部

志垣監督

スローガンにあった通り、みなさんと総力戦で戦っていきたい

 

中山コーチ

チームの目標に向かって、自分の役割を果たしていきたい

 

山田GKコーチ

しっかりとクラブが掲げる総力というスローガンのもと、自分の想い、山口県の思いというものを背負った中で2024シーズンをしっかりと戦っていきたい。

 

松本フィジカルコーチ

1つでも勝利を届けられるように一丸となって戦っていきたい

 

安部テクニカルコーチ

今シーズン多くの勝利を届けられるようサポートしていきたい

 

Q 初めてのJ2のクラブを率いる気持ちは?

新年を迎えてスタッフ選手が揃った段階でサッカーをできる喜びを噛み締めながら結果にこだわって戦っていきたい

 

Q 守備などに強化のポイントを置いた

特徴のある選手に集まってもらった。温故知新という言葉がある通り、より良いものを築けるメンバーが揃った。

 

Q 勝ち点55 45失点どのように捉えている?

自分も賛同している。しっかり勝ち点3を取っていく。残留を早い段階で決める。そしてそこからより高い位置を目指して戦いたい。

 

Q 67失点だったがどの点を変えていきたいか

45失点は平均1以上。失点しなければ負けない。ハードワークする。全員守備、全員攻撃、そういう姿勢を全員で表現したい。可能な数字だと思っている。

 

Q横浜FC戦への印象は。

昨季J1で戦っていた強豪。7週間というプレシーズンは貴重。自分たちの現在地を知る相手としては良いと思っている

その上で2節にホーム維新に帰ってこれる。

 

Qサポーターへ

クラブの意気込みが感じられるオフシーズンで合ったと想う。

感動を皆さんと共有していきたい。クラブや現場だけではできないので、地域の方、メディアなどと作り上げていきたい。

 

Q 中山コーチ、昨季色々経験されたがどういう思いで今期を迎えたか?

悔しかった。ただ、J2でまた戦えるということはすばらしいこと。スローガンにある「総力」で戦っていける。やる気に満ちあふれている。

 

Q 山田コーチ 志垣監督と戦っていく思いは?

共感するところがあった監督。半年だったが成長させてもらった。J2で戦っていくそれに携わっていくことに幸せに感じている。全力で支えていく。自分も成長して、支え合う関係を作っていきたい、

 

率直にサッカーが好きで真摯にサッカーに向かっていらっしゃる人

 

Q 安部コーチ 今季に向けて

昨季結果が出なかったが、しっかりサポートすることが自分の仕事。

 

Q 松本コーチ 様々な場所でコーチを務められていたが、山口への思いなどを聞かせてほしい

2回下関でも試合をしたことがある。温かい印象。開幕だけをフォーカスしているわけではなく、年間通して走り切れることを考えている。なかなか難しい時期もあるかもしれないが、良い方法良い雰囲気を作れるよう取り組んでいきたい。

 

Q 志垣監督 昨年はTOP6だった。今季は昇格ではなく勝ち点55を目指すのか?

あくまで55を目指すのである。いち早くそこに到達しより高みを目指すということ。55は基準。

 

Q クラブは3年であったが監督はどうなのか?

クラブが発展していくために立てた目標。中長期的に見ながら眼の前のものを目指していきたい。

 

Q ヘッドコーチという枠を付けた理由は?

鳥取で仕事をしていた方。コーチ陣を取りまとめてもらうという意味でも、ストレートで選手・クラブのために意見を言ってくれる人。

一緒にチームを作り上げていくところで

 

Q 中山コーチ 長くレノファに携わられている。ボール保持にこだわらないとあったがどう感じているが。

クラブがしっかり分析されていること。サッカーは色々な側面がある。しっかり準備する。

 

Q 志垣監督 明日からの練習。7週間をどういったものを落とし込みたいか。

大事な7週間。しっかり戦っていくフィジカルを立ち上げからやっていく。ただ、サッカーは頭でやるものと思っている。頭を鍛えたい。

ディテールにこだわりたい。大枠づくりからどうやって攻撃していくのか、どうやってボールを奪うのか、守るのか。共通認識をもってディテールをつめていきたい。

40回くらいの練習になると思うがしっかり取り組んでいきたい。

 

新チームはどのように作っていくか?

昨年まで在籍していた選手、新加入選手、素晴らしい選手が集まってくれた。彼らを鍛えて素晴らしいチームにしたい。

 

加藤潤也(MF)

今年1年チームの目標を達成できるように頑張っていきたい。

 

田口潤人(GK)

失点数を減らしてチームに貢献したい

 

板倉滉(DF)

チームの勝利に1つでも貢献して、チームの順位を1つでも上にあげられるようカンバっていきたい

 

相田勇樹(MF)

自分の持てる力を最大限発揮してたくさんの勝利に貢献できるようがんばります

 

山本駿亮(FW)

地元のクラブに移籍してこれてとても嬉しく思っています。点を取ってチームに貢献できるよう頑張っていきます。

 

田邉光平(MF)

自分のゴールやアシストでチームの多くの勝利に貢献できるように頑張っていきます。

 

水口飛呂(MF)

去年は苦しい思いをした。自分の出た試合で1勝もできなかった。今年は持っている力を存分に発揮し、チームの勝利に貢献したい。

 

若月大和(FW)

じぶんの武器は前への推進力。背後を取ること。そこから1点でも多く取ってチームに貢献したい。

 

新保海鈴(DF)

応援よろしくお願いします

 

末永透瑛(FW)

山口県出身選手として子供たちに夢を与えられる選手になりたいと思います。

 

Q選手それぞれ 山口入りのきっかけ。

加藤 対戦した際にすごくテクニカルな選手が多い印象があった。そういう選手たちとサッカーをすると楽しいのではないかと思った。上で(上のカテゴリー)サッカーをしたいと思った

田口 琉球がJ2にいたときに対戦した。レノファサポーターを背に守ったときに、当時は仕事ができず悔しかったが、スタジアムで盛り上がる印象が強かった、今度は自分がその声援を受けられると思ってワクワクして移籍を決断した、

板倉 J2という初めてのカテゴリーをレノファに与えてもらった。自分がどこまでやれるかチャレンジしたかった。

相田 素晴らしいクラブ、監督スタッフ、チームメイトとサッカーできるのを楽しみできめた。

山本 鹿児島でJ2に昇格した。地元クラブでプレーできるという機会を逃したくなく決めた。

田邉 オファーしてもらった感謝、プロとしてしっかり全身全霊で戦っていきたいと思った。

水口 レノファがボールを大事にするところ。攻守にハードワークすることが自分にあっていると思った。それで山口を盛り上げたいと思った。

若槻 湘南で試合に出れない時間が続いた。志垣さん、レノファが声をかけてくれた。ここで活躍しようと思った。

新保 1年目はなかなか出せなかった。4年目で帰ってくるチャンスを与えてもらった、ワクワクよりもやってやるぞという気持ちが強い。

末永 ずっと小さい時からこのスタジアムで見ていた場所。ピッチでやってやるぞと持ってここで戦っていくことを選んだ。

 

Q自身のプレーで見てもらいたいところ

加藤 ゴールに直結するプレー。攻守で貢献したい。

田口 シュートを止める。失点を減らすというところに自分の仕事をしっかりしたい

板倉 まずは体を張って守備をしていく。攻撃は好きなので、攻撃参加やチームの攻撃の一歩となるパスを見てもらいたい

相田 攻守においてのハードワーク。特にボールダッシュ。そこから前線へ上がっていく。ゴール前に出ていくところを見てもらいたい。

山本 ゴールに向かうし姿勢。時間を作れるプレー。

田邉 ゴール、アシスト、高い技術と高いサッカーIQあるなかでチームのためにハードワークするところ

水口 常にボールに関わりゲームメイクするところ。インテンシティ高くプレーする

若槻 スピード。相手の背後を取るアクションを何回も繰り返せるところ。

新保 攻撃の部分。

末永 前への推進力。

 

背番号について

加藤 群馬の時から背負っていたので。ラッキー7というのもあって。

田口 以前藤枝にいたときにプロ初めてこの番号で試合に出場した。琉球でもつけていたので 26

板倉 高校生のときにつけていた。 13

相田 家族にかかわる数字。家族のために頑張るという決意のもとに選んだ。 18

山本 19はプロになったときからつけていた番号

田邉 高校のときに37をつけていた

水口 27は特に意味はないが、27は水口といってもらえるよう頑張りたい。

若槻 9はU-17 のときにつけていた番号。それをつけさせてくれるクラブの期待も感じるので、それにむけて頑張る。

新保 あまり意味はないです

末永 初めてレノファに入ったとき8番をつけていた。それをつけたかったが、河野選手が38をつけていたので、それを選んだ。

 

Q 山口の印象は?

加藤 地元が福山だったので良く試合に来ていた、これから持って知っていけれたら。

田口 ふぐが美味しいと聞いた。早くふぐを食べたい。

板倉 瓦そばが美味しいと聞いた、早く食べたい。

相田 住みやすそうだという印象。これから色々教えてもらって生活していきたい。

山本 萩市出身なんで、選手に萩市を教えられるよう勉強したい。

田邉 自然豊かな印象。唐戸市場に行きたい

水口 自分も唐戸市場に行きたい。山口県民は熱いというイメージ。

若月 どんなところか分からないが、群馬に似ているところが安心できる。これから知っていきたい。

新保 土井ヶ浜がきれいだった。3年前すきだった。また行きたい。

末永 秋吉台にぜひ行ってほしい。

 

Q 志垣監督、新戦力をどのようにみているか?

それぞれ特徴の持った選手。才能溢れる選手たち。攻守両面にアグレッシブにハードワークできるよう自分もしっかりやっていきたい。

彼らの特徴をもっと出せるように、彼らと歩んでいきたい。

 

Q 編成について。半分J3からの選手レノファがあまり下のカテゴリーからの補強がなかったが、どのような考えがあったか?

クラブがピックアップしている選手もいたが、自分の考えもいれて編成した。カテゴリー問わずチームのスタイルに合った選手を獲得したと思っている。取れなかった選手もいるが、声かけた選手殆どが来てくれた。

J3には将来豊かな選手が数多く在籍している。J1やJ2上位から引き抜くのは難しいのが現状。クラブのためにやってくれる選手に集まってもらったと思っている。

 

Q 山本 加入時よりレノファ愛が溢れていたが。

コメントした通り、エスコートキッズとして入場したことも、ボールボーイ、チケットのもぎりもしたことがあるクラブ。そういうクラブで戦っていけることを楽しみにしている。

 

Q 板倉 相田 志垣監督について教えてください

板倉 人柄は真面目。選手一人ひとりと向きってくれる。対等に向き合ってくれる。この何年も一緒にやっている中で感じている。

個人の力を上げるのもそうだが、組織として守備攻撃をどう戦っていくかを考えられている方。

相田 半年だけだったが、誰とでも多く選手とコミュニケーションを取られる人。選手へのリスペクトを持ちながら接してくれる。非常にチームがまとまる印象。

やるサッカーは監督からあったがハードワーク、アグレッシブに行くところを重要視している印象。

 

Q志垣監督 二人の特徴を。人柄なども。

まずまず良いコメントだったなと。笑

2人を誘った段階で話をしたさいに、誘ったけれどもポジションは確約しない、フラットにポジション争いをしてほしいと。そうすれば彼らの力はクラブのためになるし、ハードワークできる2人であり、頭も使える。彼らが成長していくのに良いクラブだと思っている、

自分のサッカーをいち早く浸透させてもらえるよう期待をしている。30人の選手たちといいチームを作りたい。

板倉は真面目。実直。髪の色は黒く染めてきたなと笑 人当たりもよい素晴らしい人間性

相田もインテンシティについてはJ3でトップクラス。山口蛍佐野海舟のようなチームを支える上で重要な役割を担ってくれると思う、身体能力も高いし、これからもっと面白いところを出していってもらいたい。

 

Q山本選手 重複するがこのクラブへの思いとオファーを貰ったときの思い、

レノファが1つ1つレノファがカテゴリーを上がっているのを見ていた。友達とも話していた。そういう存在になりたい。

オファー時は鹿児島の昇格が決まってなかった。ただ、フラットに考えてはいたが嬉しくて親に報告した。

 

Q皆さんにききたい、目標にしてる監督や選手をおしえてください。(小山会長)

加藤 考えてなかった。笑 好きな選手はグリーズマン

田口 パクイルギュ、高岡、 同じくらいの背丈で、シュートストップ、ボールの配給がトップクラスなので見ることが多い。

志垣 指導者という観点でいうと、フェルホーセン(元名古屋)、名波現代表コーチ。グアルディオラだったりモウリーニョ。切り替えはクロップ。いいとこ取りしてチームに還元したい。

板倉 単純に好きなのはチアゴ・シウバやダンク。

相田 遠藤航 ボールを取れて、前に持っていける。ミドルシュート、縦パスをさせる。参考にさせてもらっている。

山本 神戸の大迫。幅広くいろんなことができるプレーヤーになりたい、岸田のようなレノファを象徴する選手になりたい。

田邉 イニエスタとシャビ

水口 遠藤保仁、すごく簡単そうに難しいプレーをするから。

若月 ロナウジーニョやメッシを見ていた。エムバペのようにスピードのあるドリブルをしてゴールへ行けるような選手になりたい。

新保 長友の守備を参考にしている。

末永 ロナウジーニョが好きな選手。

 

Q個人目標を教えてください

加藤 数字はあまり設定していないが。多くのゴールとアシストで貢献します。

田口 何試合というよりも練習で良い準備をして無失点で抑えて、サポーターの方と感情を爆発させたい。

板倉 全試合スタメン出場を目指したい

相田 同じく全試合スタメン出場。目の前の試合にかつ。

山本 二桁得点を狙いたい。5点以上はとりたい。

田邉 大卒初年度。大事な年になると思っている。まずは開幕スタメンをめざしたい。数字は7ゴール10アシスト。

水口 同じく開幕スタメン。20試合以上の試合出場

若月 数字設定はしていないが二桁ゴール。できる限りとっていきたい。

新保 去年のアシスト数以上をめざしたい。

末永 1試合でも多く出られるようがんばります。

2023年レノファ山口を振り返る

『試行錯誤』『暗中模索』

2023年のレノファ山口を表す言葉としてこれらを挙げたいと思います。

シーズンオフの選手の言葉でも「悔しいシーズン」となったという言葉が並んでいました。J2昇格後は残留争いをすることが多いレノファでは、難しくなかったシーズンのほうが珍しいわけではありますが、ただ、それでも今期は上記の言葉が付いて回ったシーズンであったと思います。

監督交代があったことももちろんですが、レノファがピッチ内で見せるサッカーが基本同じようなことを目指してはいるのですが、その方法が定まらない。また、「え?こっちを続けたほうがよくない?」といったものが個人的にはあったように思いました。

 

そんなシーズンを振り返る間にちょっと時計の針を去年に戻したいと思います。

布石は昨シーズンの最終盤にあったように思います。

昨年のアウェイ栃木戦より3-4-2-1を採用し、何とか軌道修正を図り最後は勝ち点を久々に50まで残せました。ただ、41節アウェイ長崎戦より4-2-3-1へ変わり天敵に長崎に勝利するもジェフには逆転負けをしました。当時いた選手の特性を考えたものではあったと思いますが、長崎には勝ったものの、多少3-4-2-1をかえてまでやるのか?という疑問は個人的には感じました。

 

そして今年再度4-3-3への挑戦をしました。メンバーは昨季から勢いの良い若手(橋本、田中、沼田ら)、中心選手(高井)が移籍をしていき、Jリーグで実績のあるベテラン選手(皆川、矢島、沼田ら)を中心に新加入選手を迎えました。

昨シーズンの反省点として4-3-3を敷いたときにSBであったりWGにボールが入った時点で彼らが孤立しており、相手のプレスの嵌め位置になっていたことがこのフォーメーションがうまく行かなかった一つの要因としてあったように思います。

そこで3−4−2-1にしてある程度後ろからのビルドアップを大雑把に言えばDF3人とボランチ2人のように変えて、WBを高い位置に上げることで、サイド攻撃に厚みを出せなかったものの、攻守においてある程度の安定を産んだように思えました。

しかし、最終盤4-2-3-1に変え、今年の入りにまた4-3-3への挑戦を選びました。

では今年の4-3-3はどうだったか?昨年左サイドに沼田−田中−橋本が開幕当初から高連携をみせ、序盤はチームを牽引しましたが、今年のチームはどこにストロングポイントがあるのか?と問われると、シーズンが終わった今もどこであったか、、、と個人的には答えを出すのが難しいです。多少WGが昨年よりもインサイドで仕事が増えたことくらいで、マンパワーで解決する要素がより増えたようにも思えました。

ただ、序盤でみせた五十嵐太陽のターンであったり、矢島慎也の経験値からくるプレーなどここからどうなっていくのだろうと思えたのも事実ではありました。

 

開幕当初は勝ち点を稼げていましたが、けが人などもあり、先発メンバーがなかなか固定できない試合が続いていきます。3連敗であったり、0−6敗戦のような試練を与えられるような試合、そして勝てない試合が続いたことで名塚政権は群馬戦で終りを迎えました。

以前にも書きましたが、特に名塚さんのみを責める気はあまりなく、コーチングスタッフ全体やひいてはこのチームで今年「トップ6を目指す」とした強化部などクラブ全体の責任であると思います。山本さんと立石さんが他クラブへ移籍。そしてそこにあらたに関さん、安倍さんを迎えましたが、正直昨年に比べてなにかプラスアルファをチームで出せたかというと、上述したように特に何かが変わっているように思えなかった。そして成績もついてこなかった。失速・今季通じての低迷したことは結果論ではありますが自明であったのかもしれません。

 

 

そして、中山暫定政権を経て新たに迎えられたのがエスナイデル監督でした。

名塚さんと共に石原前GMが身を引かれたことで、強化部のみならずGMとして管轄していた場所が他にもあったでしょうから、クラブ内調整や新監督選定が大変だったことは中山暫定政権が長かったことが物語っていたと思います。

 

そのエスナイデル監督は当初は、『玄米』『狂気のハイライン・ハイプレス』と変な盛り上がりをレノファ界隈の外でも(主に千葉方面)ありましたが、蓋を開けてみればハイプレスをしたときにどこでボールを取るのか、という設定をしっかりやるという現実路線。

来日間もない甲府戦はおいておいて、いきなりホーム仙台戦で結果を出しました。ハイプレスをかけて、ヘナン・松本の対人に強いCBを並べてここで相手のロングボールを跳ね返す。最終ラインを高くすることでアンカーを務めた神垣ら中途の距離を縮め、ボールを回収していきます。

ヘナン・松本はショートパスで繋いだところにもファウル覚悟で潰しに行くといった姿勢も見せ、2-0の快勝。得点もボールを奪ったら逆サイドも空いているのを見ておきましょう、というエスナイデル監督の言葉通りの展開から吉岡→沼田→矢島とピッチを大きく使ったファインゴールもありました。

ここから波にのり3勝3分と勝ち点12を積み上げ、この間無失点というレノファらしくない数字を残しました。

 

いつかは止まるこの手の記録は秋田に破れ、千葉にも大敗し、松本が町田への移籍が決まりチームはまた変更を余儀なくされることになりました。

松本がいなくなったことや、新加入選手もあり並びを3−5−2へ変更。大分戦は早速新加入選手のキムボムヨン、ジュニーニョが出場し新たなエスナイデル政権の形になるかと思いましたが、攻撃を求めてツートップにすると結局後ろがうまくいかない、と「あちらを立てればこちらが立たず」といったジレンマ的な試合が続きます。

甲府戦に劇的勝利をしたかと思えば、負けは許されない徳島・水戸の試合を落としヴェルディには何もせてもらえず完敗し、いよいよ崖っぷちに立たされました。

 

そして近年レノファの伝家の宝刀「困ったときは3−4−2-1」が発動されます。

磐田戦でもう一度しっかりつなぐ相手に対して、プレスをかけて後ろで回収することを取り戻し、群馬戦もほぼ相手に何もさせず快勝。続く金沢戦も梅木の活躍もあり当面の残留争いの相手を突き放す勝ち点3をとることに成功しました。

この時点で大宮・金沢とは勝ち点9差。普通に考えればもうセーフティゾーンではありました。現に知り合いの他サポさんは「これでほぼJ2の降格はきまったかな」とも話されておりました。

ただ、ここで余計な演出をしてしまうのがレノファの悪いところ。大宮戦を落としもしかしたら、、、という状況を作ってしまいました。

大宮が上位陣との対戦を残しており、J2上位陣のみなさんも負けられない戦いが続いていたこともあり、大宮は勝ち点を伸ばせず、レノファはしぶとく岡山・仙台から勝ち点を取ったこともあり、残留が決まりました。

 

結果としては10勝14分18敗、勝ち点42 得点37 失点71 でシーズンを終えました。

監督交代はある程度功を奏した形ではありましたが、肝心のエスナイデル監督に期待をした複数得点というのはなかなか達成できず、ということで退任が決まりました。

『狂気のハイプレス』はありませんでしたし、彼の色が発揮されたのも数試合でどちらかというと、今までのレノファのサッカーに彼なりにすり合わせにいった、といったほうが合っていたように感じました。

ただ、外国籍の監督一人(&通訳さん)を連れてきて、半年で劇的に変わるかといえば、難しかったのかもしれません。それでも残留まで導いてくれ、またいつぞやからいつの間にか使い始めていた「ハードワーク」というフレーズなど確かに変わろうとしていた形跡がありました。

ホーム最終戦の町田戦の前半で見せてくれた試合内容は得点が生まれなかったのが残念ではありますが、エスナイデルレノファの完成形であったよう思えました。

どこかハイプレスやアグレッシブという言葉だけが並び徹底しきれていない以前の姿が、敗戦はしたものの、2018年へ立ち返るのではなく、現代のサッカーに近づいたように個人的には思えました。

 

そして、レノファはまた変わることを選択しました。志垣レノファ。

町田のレビューの最後に、レノファは監督を変えて変化を望みつつも、結局2018年に立ち戻ることを選び結局は変わっていない、といった旨を書かせていただきました。

また来年同じように振り返ったときに、2023年名塚-中山-エスナイデルの3者で繋いだ今シーズンが志垣レノファの礎になっていた、となるといいなと個人的に願っております。

 

20位でしたが、感情移入ができて楽しめた今シーズンのチームでした。まあ皆さんお察しの通り、70%くらいエスナイデルさんのおかげなんですが。笑

 

 

そして最後に個人的に大事と思っていることを。

手厳しいことを書かないと行けない順位ではありましたのでそんな旨を書いてきましたが、最後に今までものが台無しになることを書きます。

こんな順位、結果であっても、ちゃんとボーダーラインの勝ち点42まで持っていき、J2昇格後からまだJ3への降格をしていないのは評価ができると思います(コロナ恩赦などありましたが)。今回降格したのが金沢と2017年までJ1に所属していた大宮でした。

金沢はレノファよりもクラブ規模は大きくありませんが、レノファよりも1年先にJ2へ上がりそれまでずっとJ2で戦い続けていたクラブです。そして大宮はJ1にいたこともあり、近年トップチームの人件費自体は下がってきていますが、クラブの大きさやユースの強さ、施設レベルなどは素晴らしいクラブです。

この2チームが降格するようなのが今のJ2リーグなわけで、また2024年シーズンもJ2で戦うことができることは、最後まで戦ってくれた2023年シーズンの選手、クラブスタッフの皆さんに感謝するところであると考えています。ありがとうございました。

その上で考えないといけないのは、クラブ規模やトップ人件費などレノファよりも下のクラブが今年躍進していたこと。2024年シーズンはレノファは今年以上の成績を残していかないといけません。

今季のような場当たり的に感じてしまうような対応を繰り返せば、今度こそ降格をしてしまうでしょう。ただ、ここでは詳しくは触れませんが今のところ補強については、選手・コーチングスタッフ含めてなにか変えてくれそうな予感がしています。

志垣監督のもと、維新で躍動するレノファの選手たちを楽しみにし、新年を迎えようと思います。

参考資料:主に2−3から2−6の項目(P8-11)

https://aboutj.jleague.jp/corporate/wp-content/themes/j_corp/assets/pdf/club-r3kaiji_2_20230526_final.pdf

 

 

今年1年ありがとうございました。

無事、全試合のレビュー、1試合のプレビューを出すなど個人としてはとてもやりきった1年でありました。

このブログを書き始めて3年が経ちました。

今年は特に自分のレノファの環境が変わった年でした。ブログを書いていたらクラブ公式イベントにでることができたり、東京PVでご一緒させていただいている方々とスタジアムで挨拶するようになったり、自分が見たことのない世界をみせてくれる方々にもお会いできるなど、このブログを書いていることで世界がいきなり広がりました。

来年以降どんな事が起こるかわかりませんし、ちょっと試合によってはお休みするかもしれませんが、また来年も書き続けていこうと思います。

その時はまたお付き合いいただければと思います。

 

いつも読んでいただき本当にありがとうございます。また来季もよろしくお願いいたします。

 

(※文中敬称略)

チーム編成や移籍についてのメモ 2023年オフ

さて、今回はかなり初歩的な話をちゃんと見直してみようというものです。

選手の登録数。A契約やC契約。去年もそういや自分としても「なんとなくしかわかってないな」と感じたことなので、ちょっとメモ代わりに。参考になる方いれば、お付き合いくださいませ。

 

まず、今回のブログは下記のJFAの規約より引用、そしてそれを自分なりに2023年12月25日現在のレノファ山口の選手登録(移籍情報)について解釈をしております。

間違っている可能性は十分にありますが、参考程度にしていただけると幸いでございます。

JFAは「プロサッカー選手の契約、登録および移籍に関する規則」https://www.jfa.jp/documents/pdf/basic/br20.pdf

 

ではまず『1-6 選手の登録数①』の項より、チームのA契約の登録数について

① プロA選手の登録数
(1)選手登録できるプロA選手は、第2種(ユース)登録選手も含め、クラブ全体で25名以内(以下「25名枠」という)とする。
(2)外国籍選手は「25名枠」の対象とする。ただし、外国籍のアマチュア選手及びプロC選手は除く。

と規定されています。

ではA契約とは?

1-3 プロA契約・プロB契約 ([別紙]表-1 参照)
① 契約締結条件
次のいずれかを満たすことをプロA契約及びプロB契約の締結条件とする。
(1)試合出場
◆ J1 : 450分
◆ J2 : 900分
◆ J3・JFL:1,350分 (一部略)

(2)プロC契約3年経過

と、各カテゴリーで出場した試合の出場時間でC契約⇒A契約へかわります。(B契約の説明はここでは割愛)

 

② 対象となる試合
(1)リーグ別対象試合
◆ J1 : リーグ戦、リーグカップ戦、スーパーカップ天皇杯
◆ J2 : リーグ戦、リーグカップ戦、スーパーカップ天皇杯
◆ J3・JFL: リーグ戦、スーパーカップ天皇杯 

そして、その対象となる試合は上記の通りリーグ戦とカップ戦が適用されます。

以前僕がXに投稿したもので、平瀬をリーグの試合のみで判断したため、C契約と誤った情報を載せておりました。

彼は鳥栖ルヴァンカップで178分出場しているため、A契約となっておりました。

J1カテゴリー ルヴァン出場時間178分⇒J2への時間換算356分

⇒356+昨季出場時間761分 合計1117分となり平瀬はA契約でした。

大変失礼をいたしました。申し訳ございません。(J1⇒J2への換算については1-3 プロA契約・プロB契約 ③の項目参照)

 

また、B契約C契約の選手については『1-6 選手の登録数②』の項で

プロA選手以外の登録数
プロB選手、プロC選手、社員選手及びアマチュア選手の登録数には制限がないものとする。

とされています。要は新卒の選手がまず登録されるC契約については登録数に制限がないわけです。(例:来季の水口、田邉など)

 

そして、『1-6 選手の登録数③』の項で、このA契約ではあるが、25人枠に含まれない選手が規定されています。

(1)年度途中のプロA契約への変更 

マチュア又はプロC選手が年度途中でプロA契約に移行した場合は、その年度に限り「25名枠」の対象外とする(外国籍選手も同様)。

この以降するというのは、例えば今年の野寄の出場時間は553分でした。

野寄が来季あと347分出場をすれば、上述したJ2カテゴリーで900分というA契約になる条件を達成します。ただ、来期中にA契約になっても来期中はA契約の25人枠にカウントしないということです。

なぜなら、25人ギリギリまでレノファが登録していた場合、野寄に限らず、上本らがA契約になった場合に、25人枠としてカウントをするようになってしまえば、誰かの登録を外さないといけないからです。ですので、そうならないようにその年度に限ってはC契約⇒A契約になっても、25人枠には影響がないということになります。

 

そしてこの25人枠に影響を受けないA契約の選手が下記。

(2)自クラブの育成組織出身及び在籍選手
自クラブの第3種又は第2種の育成組織のチームに3年以上在籍した選手は、同クラブのチー
ムに在籍する場合、「25名枠」の対象外とする。ただし、外国籍選手はこれに含まない。

レノファで言うとこれは河野が該当します。すでにA契約ではありますが、下部組織で3年以上在籍期間がありますので、彼は対象外となります。

もちろん末永も出場時間を伸ばしA契約になっても、レノファに在籍する限りこの25人枠に当てはまりません。要は下部組織の選手が多くなれば、25人枠の対象外の選手が多くなるので、よりチームとしては多くの選手を抱えることができるわけです。

Jリーグがいかに下部組織出身の選手を優遇といいましょうか、重視していることがわかると思います。

 

その重視をしているのがわかる内容が下記です。

1-6-2 ホームグロウン制度
① ホームグロウン選手の定義
12歳の誕生日を迎える年度から21歳の誕生日を迎える年度までの期間において、特定のJクラブの第1種、第2種、第3種又は第4種チームに登録された期間(以下、本条において「育成期間」という。)
の合計日数が990日(Jリーグの3シーズンに相当する期間)以上である選手を、本条において当該Jクラブのホームグロウン選手という。
② ホームグロウン選手の登録義務
Jクラブの第1種チームは、当該シーズンの初回の登録ウインドーの終了日(以下、「カウント基準日」という。)において、次に定める人数以上のホームグロウン選手を登録していなければならない。
(中略)
2021年シーズン J1:3名 J2/J3:0名
2022年シーズン J1:4名 J2/J3:1名
2023年シーズン J1:4名 J2/J3:2名
2024年シーズン J1:4名 J2/J3:2名
2025年シーズン以降: 別途定める
③ ホームグロウン制度の不遵守
Jクラブの第1種チームが、カウント基準日において前項に定める人数のホームグロウン選手を登録しなかった場合、翌シーズンにおいて当該チームが登録できるプロA選手の数(本規則1-6①に定める)は、前項に定める人数に満たない人数分減じられるものとする。ただし、当該クラブがJリーグの会員でなくなった場合はこの限りではない。 

とあるようにホームグロウンの選手数が満たなかった場合翌年の25人枠について、かなえられなかった人数分減らすと規定しています。

 

さて、2023年のレノファはというと、河野と国本がこのホームグロウン枠でありました。2023年は2人にこの枠が増えましたが、武者修行から帰った国本と河野が埋めることになりました。国本は期限付き移籍であったため、18歳から21歳までの3年レノファに所属していたことになり、この条件に合致した選手でありました。

2024年シーズンに向けては、まだ河野や国本・上本の処遇が発表されていませんが、すでに新保と末永でこのホームグロウンの条件は達成しております。

 

 

で、ざっと見てきましたが、現在のレノファの2024年の陣容を確認しますと、

A契
関、高橋、沼田、板倉、平瀬(レンタル)、新保(HG)、池上、吉岡、田中、山瀬、相田、五十嵐(レンタル)山本、若月 梅木 15人 
外国籍
ボムヨン、ジュニーニョ2人

C契
野寄(553分)、ヒョンチャン(たぶん外国籍C契約)、水口、田邉、末永(HG)


A契約17+C契約5人  の体制となります。上記書いてますが、もしかしたら、ヒョンチャンはA契約かもなんでプラスマイナス1くらいで考えていただけると助かります。

 

そして現在契約が発表されていない選手は

更新未
ヘナン、前、橋本、矢島、石川、佐藤、小林、皆川
HG対象
国本、上本、河野 計11人です。

 

河野は対象外選手、上本はC契約ですが、その他の9人は25人枠にかかってくる選手であり、彼ら全員と契約することはできません。(誰かをB契約にするならありですが)

そして、ここで鍵を握ってきそうなのがゴールキーパーです。

去年まで在籍していた寺門は今シーズンまでは出場時間が540分であったため、C契約でした。そのためこの25人枠の対象外でした。

例年のレノファはキーパーをほぼ4人編成をしているので、ここの枠に2人のA契約選手を取るのか?となります。(個人的にはない気がしてます)

また、昨季は五十嵐が同様にレンタル選手でC契約でした。今季もレンタル期間延長ではありますが、去年の出場時間でA契約となっております。

五十嵐を成功例と感じ、J1のクラブがC契約選手を貸してくれることを願いたい。同じくレンタルの話でいうと成岡はA契約です。

 

25人きっかりでシーズンに突入してしまえば、夏の移籍で選手を獲得するには、誰かを放出して…という段取りを取らないといけないので、25人枠は23人くらいにしてスタートすることになります。

去年はおそらくA契約22人とここにヒョンチャン、寺門、五十嵐、河野、上本、野寄で28名体制でスタートしました。

そして、MDが所属元へ戻り(そこから移籍)、ボムヨン、成岡、ジュニーニョと当時C契約の平瀬が夏の移籍で加わり、最終的には31人でした。

去年の人数などから考えると、あとC契約の選手が1人ないし2人。契約更新してない組が9人いますがおそらく多くて5人くらい。

外からもう1人2人。ここは残留組次第で加減が変わりますが。こんな感じかなと予想をしております。

 

枠があっても交渉事なので、残留するのか移籍するのかはわかりませんが、こういう登録枠から編成を考えるのも面白いかなと思います。

実際もう新加入って多くないんじゃない?!などこういうところから考えることもできそうです。

 

自分もこれを調べてて色々勘違いしていることあったなと勉強になりました。(まだ勘違いしてる箇所がありそうですが)

ストーブリーグを客観的に楽しめる方は参考にしていただければと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(※文中敬称略)

 

12月26日現在

A契
関、田口、高橋、沼田、板倉、平瀬(レンタル)、新保(HG)、池上、吉岡、田中、山瀬、相田、五十嵐(レンタル)山本、加藤、若月 梅木 17人 
外国籍
ボムヨン、ジュニーニョ2人

C契
野寄(553分)、ヒョンチャン(たぶん外国籍C契約)、水口、田邉、末永(HG)


A契約19+C契約5人  

※A契約中にB契約の人がいるかも。

 ヒョンチャンは個人的にはかなりあやふや

 

そして現在契約が発表されていない選手は

更新未
ヘナン、前、橋本、矢島、石川、佐藤、小林、皆川
HG対象
上本、河野 計11人です。

 

12/27 9:00

勝手にここから追記。

ホームグロウンがすでに埋まってしまったと書いた時点で正直国本の更新はないと思っていました。あったとしても他クラブへ移籍。2年契約+2年契約の4年目で満了だったのかなと。

そうなると今色々模索しているのは銀ちゃんとコータかも。コータの場合は実績があるので、簡単に満了⇒移籍金なしでの国内外移籍はないと思うが、銀ちゃんはもしかしたら下のカテゴリーで頑張る選択をするかも。

また、加藤潤也がきたことも結構気になっていて、基本CFか左サイドを務めているイメージがある選手。そう、左サイドである。おそらく橋本はこれで残留はないのではないかと感じた。あとはあまり日本では聞いたことがないケースではあるが、加藤が群馬のイメージが強いからではあるが、背番号7を付けている。そうかレノファの今の背番号7は。。。と勝手に考えてもいる。

とりあえず、今日はここまで。

 

12/29 12:00

やはり橋本は移籍。こればかりは仕方ない。わかってたし。

で、ヘナンの更新がないのが結構気がかり。彼が更新にならないならCBはまだ2人ほどとりたいところ。

前の更新は大きかった。ボランチや右サイドバック、なんなら左もできてしまうだろうし、便利屋っぽく使うことについて彼自身がどう思っているのかはわからないし、個人的には申し訳ない感じに思うが、編成上こういう選手がいるのは大きい。

あとは去年来た選手が結構更新に時間がかかっている。そりゃ連れてきたGMと監督がいないんだから当然か。

複数年を結んでいるのかな~。正直皆川は志垣さんの構想外なんじゃないかなと思う。小林はサイドではなくツートップの一角なら、という見方はしている。ただ放出はされるかな~。

 

1/5 12:30

年末年始で

佐藤、小林、ヘナン、石川が残留  矢島、皆川が退団。

いや~。結構意外(笑) 誰が意外かはまあ察してもらうとして、今の契約状況は

 

A契
関、田口、高橋、沼田、板倉、平瀬(レンタル)、新保(HG)、石川、佐藤、池上、前、吉岡、田中、山瀬、相田、五十嵐(レンタル)山本、加藤、若月、梅木、小林
外国籍
ヘナン、ボムヨン、ジュニーニョ2人

C契
野寄、ヒョンチャン(たぶん外国籍C契約)、水口、田邉、末永(HG)


単純A契約とした場合24+C契約5人  合計29人

 

現在契約が発表されていない選手は
HG対象
上本(C契約)、河野 2人 ※A契約枠とかは関係ない。

 

平瀬や五十嵐あたりがB契約なんかな~。さすがに24人A契約ってのはないはず。あともう1人くらいスカッドには入れたいかな。

正直もうちょい上乗せが欲しい。ただ、ボランチは石川も想定しているんかな。降格した大宮・金沢からはほぼスタメン級は確定していた気がするしな。

レンタル組は今年と同じくらいあるかなって思っているから、ちょっと今の編成は意外な点でもある。

 

 

1/9 12:00

今までの動画を見る限りやはり田邉や相田が気になるな。

ポストもしたが、鳥かごの田邉の技術、ミニゲームの相田の動きなどが気になる。結構言葉もこの二人は独特だった。

田邉は自分の長所を「高いサッカーIQと技術」があり、その上でチームのためにハードワークができる、という正直自己分析というよりも他人への評価の際に使うような言い回しだった。

ただ、これはおそらく彼自身が名古屋の下部組織で育った環境も多かったのではないかと感じる。それだけの自信だったりプライドをもって自分を伸ばしてきたんだろう。名古屋復帰はかなわなかったかもだが、レノファでその凱歌を上げてほしい。まあ、そうしたら来年は他クラブなんだが。。。

相田は自分不器用なんで、ではないが言葉は一応持っているが、内に秘めているものも色々多そうだ、という印象。この選手はやってくれる気がする。

 

ちょっと話を移籍に戻します。

上記は12/26付のJFAにあった移籍リスト。

高木はもっと前に登録されたので上にあるが、この日(12/26)に彼ら3人が載った。

そして神垣は12/30に奈良クラブ、吉満はこの日の12/26中に移籍が発表された。

一度リストに載ったということは、12/26でないにしろちょっと前まではまだ話は固まっていなかったんだろうと思う。

とりあえず高木大輔、大槻の次のチームが早く決まるといいなと思っている。

FC大阪5試合分(割りと飛ばし飛ばし)の雑感

今見ることのできるFC大阪の試合を見ての雑感です。

とりあえず福島戦から各5,60分くらいを見ての感想なのと、後述もしますがFC大阪のライセンス問題が出たあとの試合なので、これらの試合がFC大阪とは考えてないことは予めご了承ください。

また、もし、FC大阪のサポーターの方がこの記事までたどり着かれましたら、なんか言ってんな〜くらいで温かい目で見ていただけると幸いです、

 

では、FC大阪のまず4局面を抑えていきます。

 

フォーメーションは4-4-2を採用。

主体はロングボール。裏抜けもだがヘディングなどで一度ワンクッション入れてからの裏抜けなども見せる。サイドに展開した場合は2人、3人と少人数で最小のタッチ数で縦に早く突破をしクロスから得点を狙う。

また、後ろからつなぎたい、という意図も見えた。この流れは相模原戦以降特に色濃くなった印象。2CBと2ボランチを中心にビルドアップ。

ツートップの片方をトップ下のように落とした4-2-3-1のようにし、その落ちた選手をビルドアップの抜け道にすることもあった。この場合一旦サイドハーフに当てて、トップの選手とワンツーのようにやはり縦に早くを意識していたように思う。

また、LSBを上げて3-2-4-1のような並びをすることもある。その際にはLSHはインサイドへ。ツートップの落ち気味の選手とともにシャドウのような形。シャドウがマーカーを引っ張るようにレーンを縦に走ることで、CFへの道筋を作ってそこへクロスや中へつけるボールなどを入れる。SBには上がる能力もだが蹴る能力も必要になる。(沼田さん契約更新ありがとう)※福島戦の22分が一例

サイドハーフは割りと縦に突破する能力もだが、中でのプレーもできないと厳しそう。

 

攻→守

基本は即時奪還。ただ、全員がやみくもにプレスをかけるのではなく、最低限のボールホルダーへのプレスで、割りと後ろは静的な形。最終ラインはリスクを負って選手を捕まえに出て行くことは少ない。(例:最終戦の熊本)

ただ、ライン自体は高めなので、相手が蹴ってくれば的確に迎撃。突破されれば2列目の帰陣が結構早い。※ジョギングすることはきっとないだろう。

また、セカンドボールへの対応はかなり早く感じた。むしろこのセカンドボールへの反応が生命線とも感じるほどではあった。(※個人の感想です)

 

基本はミドルゾーンで構えてからのプレス。自陣では4-4-2の形でブロックを敷く。この幅自体は割りと自陣ではコンパクトに。ペナ幅くらいかもう少し狭い。そのため中を使うことは相手が難しいので、外誘導になる。

ただ相手陣であると多少かわってきて、3バックの相手に対してはミドルゾーンよりも敵陣側であれば、ツートップに加えて、LSHが多少上がり目で対応。ボランチを見ながらCBへという感じで。それに呼応して相手の幅を取ったWBにボールが出た場合は、ボランチがマーカーを捨ててWBまでずれていくなど幅広い守備を求めている。。マークを放した選手についてはボランチの相棒のスライドであったり、最終ラインが見ることなどで対応。

4バックの相手でもツートップの片方がCBを抑え、ボランチをツートップのもう片方が抑えれば、反対のCBにはサイドハーフが付きに行き、やはり反対サイドのSBに出ればボランチがここを迎撃する。かなり守備範囲は広く求められそう。(少なくとも宮崎戦の21分はこの形だった)

 

守→攻

ボールを落ち着けるためにGKに戻すことはあまりない。※前任者なら指笛連発であっただろう。

基本はそのまま前線へ送ることが多い。

カウンターへ移る際は5レーンを意識したような形で選手の人数をかけて行っていた。やはり人数自体も割とかけていた。

 

 

といった形に見えました。上の図は福島戦のものです。残りの試合のは割愛させてください。

 

で、試合ごとの雑感の前に実況の方が仰っていた興味深いフレーズ。

『アグレッシブサッカーを継承しつつ、今年は守備からリズムを作るサッカー。全員でハードワークをする』と志垣監督が言っていたとのこと(宮崎戦)

JFL時代のFCの大阪がどのような姿であったのかはわかりませんが、どの試合見ても『FC大阪は堅守速攻』というフレーズがでていたので、1年で志垣監督はFC大阪にこのイメージを植え付けたのかなと想像ができます。

 

では、各試合の雑感。

前提:福島戦の前にライセンスの問題でJ2への昇格が今季叶わなくなったことが通達されて、一時期2位にいたFC大阪は多少モチベーション的には難しいと思われるラスト5節であった。

 

◎福島戦(ベースのフォーメーションは3-4-2-1)

前半戦では4-4-2を敷くFC大阪が5バックを使ったくらい、ボール保持からの前進が得意なチームのようでした。

ただ、上述した前線からの守り方がハマっており、クリーンシート。志垣監督も前半はパーフェクトという出来。

この試合でも後ろからつなぎたいのかなと言うシーンはちらほら。2CB+ダブルボランチを中心に、時々RSBが中に入ればRSHが幅を取るなど工夫をしようとしていたが、多少練度はまだこれからという印象であった。やはり縦に早くする攻撃時は迫力を見せていた。

 

◎相模原戦(3-4-2-1)

後半20分あたりに失点をするのだが、割と3つに分けて考えたいと思った試合。

1)前半。

これについてはFC大阪のサポーターさんらに否定はされるかもしれないが、繋ぐ意図が色濃く見えだしたのはこの相模原戦から。結局0-5の大敗を喫っしてしまったのですが、前提にも書きましたライセンスの問題。これが影響したのか多少チャレンジングな方に舵をきったのかなという邪推を持っています。途中実況の方も「(今節に向けて)攻撃に重点を置いて準備してきた」的なこともおっしゃっていました。

そんなこともあり、割とロングボールを使うのではなくつなぐことを意識したような前半に。5-3-2で守る相模原に対して、SBが「2」の脇から前進したり、ボランチが落ちて3枚にするなどしていたが、なかなかゴールへ迫れなかった。迫っても相模原の「5」のところが崩れてなかった。

2)後半20分まで

後半に入り多少縦に早くなった気がした。ほぼワンサイドゲームになるか?というくらいに攻め込めていた。得点も時間の問題かなと思えた。いつものFC大阪はこういうものかなという印象であった、

3)ただ、好事魔多し。つなぐならGKへ下げればいいが、ロングキックを選んだがこれが相手のブロックに遭ってしまい、自陣深くでボールを奪われてそのまま失点。

ここからセカンドボールを取っても孤立していたり、そもそも戻り自体も悪くカウンターをそのまま食らってしまうなど大量失点に。多少メンタルがやられたか、チーム全体に迷いが見られてしまった。

リンク先のように戸田監督は上機嫌。「まぐれではFC大阪から5点は取れない」という言葉を逆に返せばそれだけFC大阪の守備は堅い、と他のチームからは認識されている。

ただ、相模原はプレスや自陣でのクロス対応を意識していただけではなく、これは愛媛戦でも見られたが、FC大阪の4−4のブロックの特にサイドのところ。

一旦FC大阪のSHとSBの間に幅を取った形で人を立たせる。ここにFC大阪のSBが付く。相模原は中にしっかりとボールの逃がすための選手をここにおいており、ワンタッチで当てて、ボールを逃される形が多かった。4失点目は確かこの形が直接失点に繋がっていた。

愛媛はここに人を立たせたところで、SBが動いたらボールホルダーの選手がその立たせた選手をお取りにして、そのままハーフレーンをドリブルで突破していくなどをみせていた。

 

 

◎宮崎戦(4-2-3-1)

割と福島戦に似ていたように思う。だいぶ大阪ペースで進めれていたように思う。セカンドボールの回収なども早く、帰陣する際も誰もサボっていなかった。

ただ、最終盤やはり4−4のブロックで替わって入った選手はボールホルダーに行きたい。ただ、後ろの選手はスペースを埋めたいという意識のズレが30分辺りから見えはじめ、宮崎に中間ポジションを取られボールがここを経由し始めてから防戦一方に。

最後はやはり中間ポジションでボールを受けられたところから最後は押し込まれてしまっていた。

 

今治戦(4-4-2)

前半5分にセットプレーの流れから3人で左サイドを崩してクロスからのゴールと幸先よいスタート。CFは裏抜け、ポスト−プレーにフィニッシュと色々な顔を持っているなという印象。(あ、今ヨーロッパで武者修行している彼がいましたね)

ただ、ここから今治の10番を中心にマンパワーで押され気味に。前節と違った形でSBのところをやられてしまい、退場者も出してしまい終戦

 

◎愛媛戦(4-2-3-1)

実況をしている方も言っていたが、あまりロングボールを使う印象がこの5試合の中でも最も少なかった。

FC大阪はデータとしてロングパス比率1位、ワンタッチパス比率が2位とのこと。

こちらの印象がすくなくても愛媛としては時折繰り出されるロングパス&セカンドボール回収のFC大阪のムーブは嫌だった模様。

21分のようにボランチが低めの位置でボールを引き取り、つなぐようなふりをして一気に右サイドへ流れたCFへボールを送るなどメリハリがあったように感じた。

得点シーンも縦・縦からサイドチェンジ。エリア侵入からのシュート&こぼれ球を押し込むといった形で、これならレノファでも見たことある形というものではあった。

ただ、最終盤はカウンター、ショートカウンターなど打たれるシーンが散見された。これは他の試合よりも印象としては食らった回数が多かったのではないかと思う。

愛媛の石丸監督が言っていたが、4−4ブロックが硬いが個を殴りにくるような形になると多少脆さも見えてくるのかもしれない。まだ質が足りなかったと言っていたが、この5試合の中で最も中で勝負しているのが愛媛であったし、FC大阪も嫌がっているようにも見えた。多少強引に来られたとき、志垣レノファはどのような対応を見せるのかは個人的には注目。(いや、だっていたじゃん、岡山の悪魔とか、町田のドリブルおばけとか、オレンジ色の凶暴軍団とか。)

 

と、雑に振り返ってみました。

キャストが変われば監督のしあげる形も変わるでしょうし、これはあくまでラスト5節のFC大阪さんということでとどめておいていただければと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

※文中敬称略

課題は来季へ。 ロアッソ熊本vsレノファ山口 @えがお健康S 2023年11月12日

2023年シーズンが終わりました。

願った順位ではありませんでしたし、最終盤まで残留が確定できませんでしたが、まずは来年J2でも戦えることを安堵したいなと思います。

また振り返りについての記事は出そうと思うので、今回はこの試合に焦点を当てたいと思います。

 

試合自体は早々に先制したものの終わってみれば1−3の逆転負け。効率よく点を取った熊本と相変わらず決定力を欠いたレノファが出てしまいました。

では今季ラストのレビュー記事。僕のサボりタイムでだいぶ間が空いてしまいましたが、下記について考えていきたいと思います。

 

1)熊本に翻弄された最終ライン

2)五十嵐太陽に見る第1節との違い

3)良くも悪くも色々試行錯誤が続いた今季を象徴する後半

  

【得点者】

熊本         山口

8分   上村      6分 五十嵐

17分 伊東

83分 東山

1)熊本に翻弄された最終ライン

レノファは今節は前節同様に3−4−2-1の布陣。

攻撃の局面では簡単に蹴ることを選択せず繋ぐ。逆サイドが空いていればサイドチェンジも交えてゴールを迫ります。また守備の局面でもミドルゾーンで構えつつも、機を見てハイプレスをかけていくなど町田戦同様の姿勢を打ち出していきました。

対する熊本は3-3-1-3と称しましょうか、いつもの大木式の布陣を敷いてきました。

ポイントとしてはアライバルインタビューで大木監督が「レノファはハイラインを敷く。ただ、その前にアクションを起こしていきたい」(意訳)と仰っていました。

先制をしたものの、序盤レノファはこの熊本の動きに苦戦を強いられます。

まず狙われたのはハイライン裏ではありましたが、単純にボールを送り込むではなく、熊本は大木監督の言葉とおりまずハイラインの一つ前のところが焦点となっておりました。

まず熊本のワントップの10伊東は元々2列目(だったはず)の選手ということもあり、最前線で張るというよりも偽9番のように振る舞っていました。

トップ下の17平川同様にレノファのダブルボランチと最終ラインの間に位置どることで、人を強めに捕まえるレノファのセンターバッグを引き出す動きをします。

それに呼応するように両ウイングの島村・松岡もレノファのCB、WB、ボランチの間に立つようにし、レノファのCBが出てくるような位置を取ります。そして出てきたところで裏を使っていました。序盤いくつか狙ってオフサイドを取っていましたが、なかなか取れていなかったり、意図せずオフサイドになってくれる場面など危なっかしい場面が続いていました。

 

そしてこの状況に輪をかけて危険にしていたのが、レノファのハイプレス。

10分すぎから顕著になっていましたが、まずプレスを掛けても誰が誰に付くかがおそらくアドリブになっていたので、プレスに行ってもマーカーが被り気味になったり、ギャップを突かれてかわされるような状況がありました。

11:25ではレノファが熊本のDF3枚とボランチ8上村に対して、レノファは5人が行きますが、あっけなく24江崎から17平川へ通されてしまい、6vs5を作られてしまいます。

12:45はハイプレスをかけるもこの日LCBに入った生駒が熊本RWB阿部に付かざるを得なくなり、出ていくもかわされてしまい熊本の疑似カウンター発動。

失点のシーンもやはり島村→上村→平川とつなぎ、生駒がこの平川へ出てしまい、そこを島村がフリーで平川からボールを受けて、生駒が出てしまったところへ伊東へのスルーパスを出されてしまいました。

この3人の関わりで最初にパスを出した選手が3人目の動きで再びボールをうける動きに対してレノファは相変わらず弱くこの場面では島村を外し、その前に平川にも生駒がおびき出されてしまったため、裏を使われてしまいました。

このやられ方はシーズン通して修正ができなかったところであったと思います。

 

話を試合に戻して、このプレスを掛けては剥がされるというのは前半30分くらいまで続いていました。

・CBが前におびき出されるパターン

・前線がプレスを掛けているため、CBもボールの出処を抑えないといけないため、出ていったところをひっくり返されるパターン

と結局CBが割を食う展開。これを修正されたかなと感じたのが、31分。

レノファの右サイドから左サイドへボールが動き、成岡が熊本RCB2黒木へ出ていったときに、それまではRWB阿部や島村へ生駒が付きすぎてしまっていましたが、一旦生駒は3CBの距離感を保つように最終ラインへとどまりました。そして、やはり生駒同様に前へ付きすぎないように田中が構えていたので、田中が阿部を捕まえ、生駒は平川、島村は五十嵐がなんとか戻りながら捕まえることで解決。

だいぶ強引ではありましたが、後ろを多少落ち着かせたところで前線が多少アドリブっぽかった付き方を更に強度加えるような荒療治で試合の流れをレノファに戻していったように見えました。

 

2)五十嵐太陽に見る第1節との違い

そして話はレノファの攻撃の局面にしたいと思います。

この試合、レノファのビルドアップでキーになっていたのが五十嵐であったかと思います。

この試合試合開始から、熊本RCB黒木が五十嵐を捕まえるために割りと高い位置を取っていました。そして五十嵐はこれに対して多少低く構えて黒木が出てきたところを田中や梅木が使うシーンがあったり、五十嵐自身がここで受けて黒きを交わすことで前進をしていました。

熊本が徐々に低い位置を取った場合の五十嵐についてはRWG19島村につかせるなど微調整をしてきました。

しかし、ここで五十嵐が成長したな、というか反対サイドのシャドウの河野含めて変わったなと思ったのが、ここでふてぶてしくここでポジションの微調整を彼ら自身も加えて熊本のWGが付くのかサイドCBが付くのかを促していました。

思い起こせば第1節の五十嵐はどちらかというと、佐藤謙介と矢島のお膳立てから、あとは彼が一人のマーカーを外すだけというようなところで、川崎仕込のターンを見せて、1試合目から僕らは魅せてくれたと思います。

ただ、最終節はこのお膳立てがなくとも河野も五十嵐もこのポジションでCBやボランチ、この試合は特にWBからのボールを引き出すことで相手を動かして、サイドを変えるようにボールを動かすプレーが目立ちました。

第1節ではお膳立てから中央突破や、同サイドのWGを使うプレーが多かったかと思いますが、反対サイドまで見るというエスナイデルさん就任後から言われていることではありますが、ピッチを大きく使えるようになっていきました。

 

1項目でも触れましたが、序盤はハイプレスが交わされてしまいピンチの連続ではありましたが、最終ラインをあまり動かさず、前線もあまり闇雲にプレスを掛けずに構えつつも効率的に池上のプレスのスイッチを機にプレスをし始めることで流れを引き寄せていきました。

この守備の安定から流れがレノファになったのも、ほぼ殴り合いと言ってもいいような展開で攻撃局面自体は滞っていなかったことがあったと思います。

ちょうどゴール期待値も30分を境に横ばいになり、最終的にはレノファは逆転していました。(スコア自体はだめでしたが。。。) ホームでも同じ1−3での敗戦ではありましたが、少なくとも自分たちの色を出せていたのは間違いなく今節であったと思います。

それは五十嵐を主体として書きましたが、チームの成長があったように思えました。

 

五十嵐くんもフロンターレからのレンタル選手。来年の去就はわかりません。田中渉や寺門のようにレンタル2年目があることを願うばかりですが、少なくともレンタル選手でありましたが、2024年も契約を更新してくれた池上を差し置いて、最後までピッチに立ち続けていたことを考えると、エスナイデルさんがこの位置で五十嵐くんに期待をしていたのかなと思いますし、これ自体は彼の成長もあったかと思います。出場試合などのはなしはまた違うときにでも。

 

 

3)良くも悪くも色々試行錯誤が続いた今季を象徴する後半

そして後半。個人的にはやはり最後はいじりすぎかな、と感じました。4-3-3は封印してほしいというか。。。

今シーズンは監督人事もそうでしたが、その暫定監督も含めて3人の監督自体も戦い方だったり、フォーメーションなど試合を経るごとに変えていっていました。後半はまさにそのようなシーズンのレノファの迷走がピッチ内にも現れたように思います。

この試合レノファがボールを運べる道筋としてWBへ一度当ててから、シャドウやボランチがボールを引き取って逆サイドに展開することなどがあったと思います。

しかし、62分の交代で4-3-3にし、前線の野寄や替わって入った高橋のファイナルサードでの突破を期待したのかなと思いましたが、まずここまでボールが運べない。

CBからSBへボールが出ても、そこから中盤の3人へ出るにしても、ここは熊本がすでに全員掴え済み。ボールの逃しどころに人数が合ってしまったこともあり、熊本としては守りやすい展開に。ボールを運べたところもほぼ梅木や2列めのマンパワーでどうにかしたような形で、前半とは様相が違いました。

なかなかスコアが動かせずにいたところで78分に4-4-2へ変更。ツートップへ。ただ変更後の数分後にミスから追加点を奪われ試合が決まってしまいました。

この根底にあるのは良くも悪くも試行錯誤が続いた結果であったと思います。

悪く言えば、シーズンを通して戦い方が定まらなかった。

良く言えば、なんとか応急処置で繋いできた結果。

ここについてはこの記事では深く触れませんが、やはり定まらなかった結果がゴール期待値を活かせなかった。決定力が上がらずシーズンが終わってしまったということに繋がったのかなと考えています。

この状況についてはエスナイデルさんがよく言ってましたが、「決定力で試合がきまった」といいた旨のやつですね。おそらくある程度ここまでは監督として自分は持ってきた。あとは選手、お前らだぞ、という気持ちもあったように思えます。

でも勝てなかった。勝ち点3が積めなかった。

じゃあ何を解決して来季につなげていくの?守備ですか?もっと期待値を上げることを目指すのか?はたまた決定力を個に頼るの?

この答えがエスナイデルさんにはなかったために契約満了出会ったのかなと思います。

そしてレノファのこれについての回答はシーズンオフに判明すると思いますが、「色々やれたこと」「やったけど通用しなかったこと」があぶり出された最終節であったかと思います。

 

町田戦の前半はこの姿をシーズン序盤から見せてほしかった、と思いましたが、この2戦で同じように戦いながらも複数失点をしての敗戦を見せられてしまうと、「結果は対して変わっていなかったかもしれん。。。」と思わざるを得ないのは事実です。結局負けは変わりませんでした。来年につながる勝ちはどこに行きましたか?色々意見も出てくるかと思います。

ただ、それでも今シーズンの終わり方は・・・

 

<今年は過渡期>

2024年のユニフォームのコンセプトが「レノベーション」とのこと。「renofa」+「renovation」をあわせた言葉とのことで、「renovation」(=改修、修繕、革新、刷新)、チームであったりクラブであったりをそうしていくという意思や意図があるのかなと僕は受け取りました。

まだ来シーズンについてはJ1、J3のレギュラーシーズンが終わっていないので、本格的に動くのはらいげつかもしれませんが、そのときにどのような姿を見せてくれているのかを楽しみにしたいと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

今季の振り返りまでお付きあいただけると幸いでございます。

とりあえずレギュラーシーズンお疲れ様でした!!

(※文中敬称略)