レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

限られた時間の中でどこまで名塚色がだせるのか。 レノファ山口vs東京ヴェルディ @維新 2021年10月3日

渡邉前監督突然の退任でしたね。

このブログを書こうと思ったきっかけを与えてくれた方だったので、なんとも切り替えるのに、色んな方同様時間がだいぶかかってしまいました。

名塚監督の就任会見を見る限り、どうも渡邉前監督よりも霜田元監督の方へ傾倒するのかな、と感じておりましたが、うん、何とも落としどころが見えにくい一戦となってしまったかと思います。

もう新潟戦前日になってしまいましたが、下記2点について考えたいと思います。

1)良いところは残して前に進んでほしい

2)前と後ろの意識の統一は?

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今回一番に注目したのはボランチに復帰した8佐藤謙と20田中渉が並んだスタメン。

もう少し復帰が早ければ、、、とたらればを言ってしまったのと、とりあえずボールを握ることを考えているのかなというところでした。多少守備については厳しいかなと思いましたが、中村憲剛大島僚太が並んだと思うことにしました。

結果的に相手があってのことなので、一概に以前の試合と比べることはできませんが、成功したパス本数自体は減っていますが、その前の長崎や相模原、町田戦に比べ、CBの3人が回す本数とほぼ同じくらいボランチがボールに関わることができました。

J2 第32節 山口 vs 東京Vのデータ一覧 | SPORTERIA

CBからSBへのはじめからの外回りではなく、一度展開力のある二人にボールを預け、そこからシャドウやWB、もしくは最前線へロングボールなどボール保持時の引き出しというか、攻め手については多くを相手に提示できていたかなと思います。

ある程度一進一退の時間が続きましたが、先制点を機に攻め手についてはある程度道筋が付けられたのではないかと感じました。

13LCB楠本やボランチの二人がインサイドでボールを保持する際に、東京V19RWG小池や14CH石浦は中へしぼる傾向にあります。多少しぼるというよりも中につられてしまうという印象の方が強かったです。

そこに46LSH高井が落ちてきてボールを引き取ると、41LWB桑原と共に東京V23RSB深澤へ数的有利の局面を作れていました。

このあたりは渡邉前監督のポジショニングで困らせることが功を奏していたと思います。

ただ、正直ここでもう1点が欲しかった。飲水タイム明けもこの状況について相手が解決ができていなかったことや、アグレッシブに7RWB高木もペナルティエリア内に入れており、相手を押し込んでいる状況です。ホームということもあり金沢戦のように畳みかけることで、試合を決め切ることが残留争いから抜けるためにも必要なことであったかと思います。

名塚監督のいう「前向きな」「アグレッシブ」などの言葉が、このような場面で結実させてもらいたいと今後に期待したいと思います。

 

2)

名塚監督が選手に攻撃面でコンパクトさを要求した、と試合後のインタビューでありました。守備スペースについても述べられており、おそらく渡邉前監督も何度もトライしていました。ただ、ある程度現実的に最近は引くことも多く取り入れていた印象です。

そこで起きてしまったのか、1失点目は前から取りに行った際にはがされ、そのままずるずると最終ラインが下がってしまうことで、バイタルをあけてしまい同点を許してしまいました。

下記は後半開始直後の45:06です

一概には言えないのですが、ある程度前からのプレスがはまらなかった場合、バックラインは最近リトリートを選び、裏抜けに対して備えるようになっていたと思います。

まだ後半開始して間もないということもありますが、前から行く1列目と2列目に対して後ろはまだ立ち位置が定まっていません。そこを突かれた形ですが、この場面に限らず、この1列目と3列目の「コンパクトさ」は正直結構危うい状況になっているように思えます。

名塚監督自身はボール保持時のディフェンスラインが高い位置取りをし良い距離感がつくれていたことに言及していましたが、現実は残留争い。得点も大事ですが、失点をせず勝ち点1を持ち帰る試合もあるでしょうから、明日の新潟戦チームとしての振る舞いに注目をしたいと思います。

 

ここまでちょっと名塚監督に否定的なことを書いてしまいましたが、臨むことはレノファ山口の勝利です。

情熱的で躍動するサッカー、是非残りの試合で披露いただき、まずは今期の残留に導いてもらいたいと思います。

最後に河野選手、大きなケガ悔しいと思いますが、焦らずしっかり治して復帰してもらいたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(文中敬称略)