レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

勝ち点1。水戸と京都戦を考えてみる。

お久しぶりです。なんか色んなことを考えすぎてというか、考えるのをやめたりもしていて、だいぶブログが空いてしまいました。

ただ、レノファが戦っている以上、自分も考えは書き続けていかないと、と思い、

また再開していきますので、皆様また宜しくお願い致します。

 

さて、水戸とのホーム京都とのアウェイの2連戦。勝ち点1を積み、勝ち点2が取れました。勝ち点3はどこかで取らないと、J3が現実になってしまいますが、連敗からの監督交代のごたごたもあった中、ようやく持ち直し始めているのかと思います。

ということで、下記の2点で考えていきたいと思います。

京都戦の87分の件についてはチョウキジェ監督の言葉がすべてかなと思いますので、特に書いてはいません。

 

1)自分たちの色を出さなかったことと出したら物事が転がり始めたこと。

2)気になっているのはビルドアップ

 

1)

まずはざっと水戸戦の雑感と名塚監督の言葉を追っていきたいと思います。

前半は腰が引けた試合になってしまいました。相手も背後へ、背後へと狙ってくる中で、自分たちの後ろと前が離れてしまい、その結果、セカンドボールを拾われるというゲーム展開になってしまいました。そこはもっともっとコンパクトにする。勇気を持ってコンパクトにするということをもう少しやらなければいけない試合でした。』

 

腰が引けてましたね。前節の新潟戦ではある程度後ろからつないでくるチームとわかっていることもあってか、積極的に前から行けていたと思います。CB千葉からボールをCF43大槻が奪うなど功を奏した場面も見られました。

ただ、水戸が前の2戦(東京V、新潟)のチームに比べてもっとゴールにダイレクトに迫ってくるチームでした。そういうこともあり、DF陣が引けてしまっていたかと思います。

前半風上を取った理由として「前向きにいこう」といったものだったようですが、正直前線の選手たちも前向きだったかというと、前半の飲水タイムまで時間を進めないとなり切れていなかったかなと思います。

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場面として水戸戦16:40のところ。水戸のスローインの流れから、山口がクリア。ボールが43RCB鈴木へ渡ったシーンです。多少自陣方向へ戻りながらボールを保持し、前線を伺っていました。38秒当たりで一度キックフェイントを入れタイミングをうかがっているように見えました。しかも左利きなので自陣でそんな余裕を持たせては。。。という場面。

ただ、レノファ側はあまり用意ができておらず、43CF大槻がマークにつききることもできないまま、ロングパスを許してしまい、9CF中山へ裏抜けを許してしまいます。

解説の中島さんもおっしゃってましたが、2列目の選手が飛び出したとかではなく1列目の選手がそのまま裏へ抜けてそのパスが通ってしまっており、これが1回だけでないというところで、よくFKからの1点で済んだなという状況でした。

ただ、ここからようやくエンジンがかかり5分の展開へ持って行けたと思います。ある程度新潟戦でやり続けられていたからこそ、この開始20分と逆転してからの20分がもったいなかったです。

さて、ではそれが京都戦ではどうだったかというと、やりきることはできていたと思います。ただ、相手が上手だっただけかなと思います。最初の20分は相手のプレッシャーを受けまくってしまい、相手のペースに持ち込まれてしまいました。

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いつものざっくりの構図ですが、8RCH佐藤謙が降りてヘニキを上げる形になりますが、どちらかというとボールは真ん中か左のLWG桑原方面へ。

ただここには京都RSB2飯田がボールが誘導されてくるのを待ち構えています。自陣でのボールを失う場面、敵陣に入っても、取りたいニアゾーンには31福岡24川崎がコースを消し、クロスには23バイスの壁に阻まれていました。

このボールロストを約20分の間強いられてしまい、京都ペースがかなり長い間続いてしまいました。

レノファがここで粘ることができたと思うのは、失い方は悪くても最後のところで失点をしない状態が続いたこともあり、35分あたりからトランジションも京都のペースに負けないようになっていました。オフサイドも前半だけで5個と狙ってオフサイドもとれていたと思います。

ショートカウンターからファイナルサードへ侵入する回数も増え、クロスの精度が悔やまれますが、ゴールに迫る場面が増えていました。ここでキーになっていたのが、LCH20田中渉とRCH8佐藤謙だったかと思います。少々守備や機動性には欠けるかもしれませんが、ボールを動かす力については長けた選手なので、ボールを走らせることで何とか京都のスライドが間に合わないようゲームを作ろうとしていたと思います。

多少ここ数試合田中渉は疲れもあってか、自陣でのボールロストも散見されますが、それでも今まで不動のスタメンだった29田中陸や26神垣が使われず彼らがスタメンで4試合でているということは、そのような力を見込んでの器用なのかなと思います。

前から行くならもうちょい機動性あってもよいのかなとも思いますが、田中渉の前の向き方や左足のプレースキックを見ると外しずらいな~というのもありますね。

 

2)

それと気になっているのは名塚監督から前からの守備やアグレッシブという言葉はありますが、どこからどう崩すのか、という言葉がなかなか読み取れないことがこの1か月気になっています。もちろん監督さんには色々な方がいるのであまり語らない方もいらっしゃるかと思います。ただ、前任、前々任の方が割と語ってくれたというのもあり、なかなか読めないな~というのが率直な感想です。

また、試合を通してみていてもWBがビルドアップの逃げ道になっていますが、そこからの手詰まり感は後期渡邉レノファの課題だったと思います。これが解決されていない状態に感じています。印象としてはより手詰まり感は出ている気もしています。

おそらく今は前からはめに行くことやトランジションを整備・徹底することに時間を費やしているのかなと考えています。なので、ここはある程度選手の力に依存する形になるかと思います。京都戦では桑原が何回も悔しそうな顔をしていたシーンがありましたが、サイドは違いますが、後半点を取られた後などは右サイドでの2対2を作れるシーンもみられていましたし、基本は前ではめてショートカウンターで仕留める形が出てくると、成功体験としてチームが乗って行けるのかなと思います。

ただ、何回もここで書いてますが、島屋がハーフウェイラインあたりの内側で受ける形。京都戦29:10あたりでGK21関→LSH11島屋→LCH20田中渉→RWB7高木のシーン。前からはめに来る相手のファーストライン、セカンドラインを超えて受ける形。相手のCBも引き付けているときも多いのでこの形だけは忘れないでほしいなと。このワンプレーあたりから守り一辺倒の試合展開で押し戻すことができ始めてきたと個人的には感じています。

どうもヘニキの守備での貢献は大きいのですが、ビルドアップの際はあまり頼られていないのか、菊池が退場するまで意図的にボールを渡さないようにしていたのかな?とさえ邪推してしまいます。

話はそれましたが、前任の監督の時にうまく言っていた形、時々でていた連携の島屋もしくは池上が同サイドでどちらかが相手CBをピン留めし、もう片方が裏抜けを狙うなども今後は増えてくると、速攻やセットプレー以外での得点シーンも見れるのではないか、と思っています。ただ、今のチームに最も必要なのは上に書いた通り、敵陣で奪ってショートカウンターで仕留めることと思っています。

 

さて、昼休み休憩の時間の都合や3試合分レビューを書かずにモヤモヤしていたものを書き綴ってしまい、まとまりのないものになってしまいましたが、次節は完敗した千葉ですね。こちらのスタイルが変わっているので、もうあのようなはめられ方はないと思いますが、容易に勝ち点3を取れない(去年は取りましたが)ですが、ここは下に吸収されないよう応援していきたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(文中敬称略)