レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

並びを変えることもオプションに。 ベガルタ仙台vsレノファ山口@ユアスタ 2022年4月10日

さてさて徐々に上位陣との対戦が増えてくる4月5月シリーズ。

早くもJ1からの降格組3チーム目との対戦。ルヴァンカップを戦っておりコンディショニングに苦戦してそうな大分、徳島ではなく、仙台とのアウェイ。前節の勝利もあり、今後の試金石となる試合でした。

しかし結果としては1-2の敗戦。内容としても相手の人数が減り、後半やり方を変えてからエンジンがかかりようやく戦うことができ始めました。しかし、追加点を与えてしまい仙台に勇気を持たせてしまう展開の末、悔しい結果となりました。

今節は以下について考えてみたいと思います。

 

1)アンカー対策されたその後と人の動きが被る問題

2)並びを変えて解決

3)吉岡右でクロス?

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1)

前半25分までは完封というレベルでやられてしまっていたかと思います。

仙台のFW二人でアンカーの8佐藤謙へのコースを消しながら、CBとGKを牽制。そこからレノファのSBにボールが渡れば、それぞれRSH28名倉、LSH18氣田が猛チェイスをかけてきていました。レノファのWGに逃げても仙台のSBが捕まえてますし、マンツーマンでの仙台の守備をなかなか外すことができませんでした。

また、奪われた後についてもレノファのプレスのスイッチが入る前に、35フォギーニョ、44中島へボールを逃がされてしまい、守備でのペースも握れず苦しい展開に。

仙台は人を捕まえてくる上に選手もスペースに圧縮してくるので、狙われてしまったのが横パス。ハーフタイムコメントの「横パスは早く」はここにはかからないと思いますが、これをかっさらわれて1失点目を喫します。

ただ、試合のアクシデントとしてキムテヒョンが退場となります。すると仙台はディフェンスラインを低く設定。富樫をワントップに4-4-1に。

 

a)この変更で困ったのが裏へのスペースがなくなってしまったこと。

b)相変わらずアンカーを消されている状況は変わらずビルドアップがうまくいかなかった

 

まず、仙台はプレスよりもリトリートを選ぶことで山口の裏へ一本通されることを回避しました。前線の人数が減っているのでそりゃまあそうよね、という展開に。ただ、こうなることで困るのはもともとアタッキングサードでの崩し自体が割と苦手なところが露呈しまったこと。

富樫のワントップになっても3ヘナン、6渡部のところから8佐藤謙が消され、SBに回すパターンは名倉・氣田がつぶしにかかります。5人交代ができることもあって、2度追いすることもさぼりません。

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また、佐藤謙がボールに触っても裏へのスペースは消されてしまっていますので、必然的に誘導されるのは同サイドの奥か、やり直すこと、サイドチェンジに限られてしまいます。当然サイドチェンジは難易度が高いですし、ウイングに通したとしてもそこは仙台のSB、CB、CHがよりスペースを埋めていますので、突破をすることができない状態になっていました。退場時の空白期間に橋本と沼田と思われる二人でスペースについても話していましたし、見ている僕ら以上にだいぶ窮屈にプレーをさせられていたのではないかと思います。

また、これは開幕節から出てしまっていたこの問題ですが、狙うスペースに人の動きが重なること。相手が引きこもっているからこそ、相手の引き出したり、そのスペースを狙わないといけないのですが、自分たちで同じ動きをしてしまい、チャンスをつぶしてしまうシーンが散見されました。また反対に9岸田へタテパスを通してもそこから岸田が落とすのか、誰かが後ろへ飛び出すのか、など岸田にあてたはいいがその次はどうする?というシーンも見られました。(32:20のあたりなど)

岩手戦同様に数が少なくなった相手を崩しきれないという展開が続きました。判t内に仙台はやることがかなり整理されておりました。名倉や氣田が落ちる場合やアンカー脇に侵入した場合、そこはレノファはSBが付いて行くことをしていました。

そのSBを空けたスペースに富樫が走りこむ。ダブルボランチの一角が入っていくなどそれこそ名塚さんのいうような「シンプル」に組織として攻守4局面で動けていたように思えました。

 

2)

ではどのように解決したのか?4-2-1-3といった方がよかったでしょうか。26神垣を落として、22山瀬をトップ下に配置しました。

これで何ができるようになったかというと、

a)ダブルボランチになることで富樫の立ち位置を難しくした。

b)ボランチサイドバックを押し上げるようにできるようになり、仙台SHの背中をとれるようになった。

c)裏抜けを行う第1候補が山瀬と整理をされた

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このようなことが変えることができたのではないかと思います。

特に個人的にはSBが高い位置でハーフスペースに侵入できるようになり、山瀬のペナルティエリアへのランニングをするタイミングなどもチームとして整理ができたのではないかと感じました。

その証拠に山瀬はチーム最多の5本のシュート。得点になってもおかしくない状況を作れていました。得点にならなかったのは残念ですが修正をできたことは岩手戦より進歩はできているのではないかと思います。ハーフタイムを挟んではいるので、修正はしやすかったかと思いますので、これが流れの中で出来るようになるといいですね。

中が使えるようになれば、今度は大外も活きてきますし、チームとしてやれることが増やしていけると今後につながるな、と。

 

ただ、やはりリードしていることや前半にうまくカウンターを仕掛けることができていた成功体験を仙台に与えてしまっていたこともあり、仙台が慌てふためくというところまでは至ってなかったかもしれないです。点を取りに行っているのでリスクをはらんではいますが、その結果2点目を取られてしまったことにもつながっているかと思います。

 

3)

さて、13大槻の離脱が発表されてしまいましたね。起用方法をみても今期はエースとしての活躍を期待されていたかと思います。その彼がいなくなるのは厳しいですね。

2月末に離脱が発表された梅木も4週間程度の加療とあったので、まだ試合までの復帰は長いのかもしれません。

池上はそろそろ戻るようなSNSの扱いだったので、なんとかやりくりしてもらいたいですね。

仙台戦もっとも驚いたのは吉岡が2,3本右足でクロスを上げたこと。前回のブログでちらっと書きましたが逆足でクロスを上げる吉岡、順足の高木だと割と右サイドの攻めがかわるな~と。それがスピードに乗った状態からと、アーリークロスっぽいものもあげてた?なんかこれを見せることによって、彼本来の利き足の左も輝くといいですね。

 

さて、ほんとブログを書いた気になっており気づけば週末!
急いで休み時間や移動時間で書きまして、いつも以上に推敲をしていないので、分かりにくいところがあったら申し訳ございません。

最近、返信や引リツ・DMなどいただいておりまして、ありがとうございます!昨年よりも読んでいただいている方が増えており、励みになっております。

また初心に戻って早めの更新や他のブロガーさんのようにもう少し図解をわかりやすくするなど改善していきたいと思っています。今後もよろしくお願いいたします。

 

日曜日は強敵ヴェルディですね。でも維新は勝つ場所!期待しましょう。

 

(文中敬称略)