レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

J1への道はまだ途中。レノファ山口vsジェフユナイテッド千葉 @維新 2022年10月23日

終戦勝利なしの記録が続く。。。

長崎の初勝利をバネに次のジンクスを破るチャンスかと思いましたが、やはり勢いだけではだめですね。前半はまだよかったですが、徐々に流れを奪われてしまいました。

終わりよければとはならなかったですが、来季に向けて「まだまだだよ」とジェフに教わったと思うことにしよう。まずは1年お疲れ様。と思うことにしました。

さて、まずはこの試合を振り返ってみたいと思います。

今節は下記になります。

1)空いているところをそこそこ見つけられていた前半。

2)後半のジェフの5-2-3に対して策を講じれず。

得点者

山口               千葉

8分  田中            57分  高木

                   62分  新井一

                      90+4分 ブワニカ

 

1)空いているところをそこそこ見つけられていた前半。

レノファは長崎戦に続き4-2-3-1のフォーメーション。対する千葉は3-4-2-1。ボール非保持時は5-2-3のような形に。CFの40櫻川がアンカー番となり、シャドーの20高木、10三木がレノファのCBに付くような形でした。

前半はジェフの前線の3人がレノファのCBとアンカーについた際は、アンカーの脇に佐藤謙、田中などが落ちてボールを引き取るほかに、関から両SBにボールを逃がすなどができていました。関からCBの2人へのルート以外で割と多かったのは関から橋本へのボールだったかと思います。この場合渡部に寄せている20高木は橋本に寄せれないため、多くはRWB末吉が対応していましたが、ラインの設定が割と後方であったため、橋本は余裕を持ってボールをうけられたこともあり、末吉をいなすことができていました。

また、最終ラインと前線の距離も離れていたため、高井や田中渉も間で受けることもでき、前進をすることができていました。また今節最初にレノファが狙っていたと思われる6新井一と25末吉の裏についてもロングキックを交えつつ突いていくことで、左サイドの高い位置を起点に押し込むことができておりました。

 

また、千葉のボール保持時には4-4-2で千葉の3-4-2-1へ。前半は千葉は6新井がRSBの位置にあがるような場面も見られ、CBの田邉とチャンミンギュ、ボランチの熊谷と田口の4人で運ぶ。もしくは、CB新井、田邉、チャンミンギュと田口といった4人で運ぼうとする形ではレノファも高井や吉岡を混ぜつつ前でボール奪える場面がありました。

GKの新井はそこまでビルドアップへ寄与しないこともあり、ジェフが「DF3人+MF1人」または「DF2人+MF2人」という形であれば梅木、田中、高井、吉岡ではめることができ、高い位置でのボール奪取からショートカウンターとレノファの狙いを遂行することができていた前半だったかと思います。

 

2)ジェフの5-2-3の高さに対して策を講じれず。

ただ、後半の千葉は試合後の新井一や田口が口にしていた「トライしていこう」(引用元:Jリーグ公式)という言葉の通り、より積極的なプレーが増えたと思います。まず感じたのはボール非保持の5-2-3の高さが上がったように思えました。

まずレノファのSBと千葉のWBとのかみ合わせのところで優位をとることができなくなりました。千葉の布陣が全体的にコンパクトになったことで、前半レノファのSBに対して千葉のWBはなかなか距離と時間を埋めることができなかったため、レノファはサイドから前進をすることができ、サイドに寄せて中を使うことや、サイドを変えるなど相手を見ながらプレーができていました。しかし、例えば後半から入ったRWB福満などに橋本が捕まる場面、高井に渡るもすぐにインターセプトをされるシーンなどが目立ってきました。

2失点目の新井一のゴールなどは、渡部から高井へのパスをかっさらわれてそのままシュートまで持っていかれてしまっていました。

 

また千葉が後半に行った変更点として後ろ5人でビルドアップをしてきたことで「守」の局面も難しくなっていったと感じました。

後半「DF3人+MF2人」といったかたちになり、レノファの前4人でかけるプレスが外されがちになりました。田中渉が試合後インタビューで「自分たちが前からのプレスをはめていくシーンはありましたが、後半は相手のボランチが2枚とも下りたりして、相手が数的優位を作り出してきていました。そこで自分たちのプレスが掛からなくて、後ろに重くなったと思います」(引用元:レノファ公式)

と語っているように、自陣からのビルドアップは難しくとも、こちらで優位性が取れていれば、まだ押し込まれることはなかったかもしれませんが、なかなか敵陣でもうまく行かなくなってしまいました。

そのため、CBチャンミンギュからのロングボールの配給でCF櫻川までボールをあてられたり、LSB橋本の裏へロングボールを出され、レノファのラインはズルズルと下がらざるを得なくなってしまいました。

もったいなかったのが、この千葉に対してレノファが手立てを打ったのが80分までかかってしまったこと。ここで、並びを4-3-3にしてプレスを掛ける人数を合わせるように変更をしました。ただ、試合の残り時間はあと10分となっており、長崎戦での渡部のコメントで4-3-3、4ー2ー3ー1とやることはあまり替わってないし、練習から取り組んでいるのでやりづらさはあまりなかったと思う、といった旨の言葉はありましたが、代わりに入った選手の噛み合わせというか、動きがシンクロしているかというと、正直いなされているな、といった印象を強く持ちました。69分の沼田の交代のところでこれが打てていれば、ここで1枚替えではなく3枚替えにして大きく戦況を変えるようなものが、最終戦みらたら良かったな、と個人的には思ってしまいました。

 

日々成長と名塚監督が仰っていましたが、コーチ陣含めて来季はよりレベルアップしていきまずはプレーオフを狙ってもらいたいなと思います。虚を突いた渡部のCKなど武石コーチのセットプレーなど来季はもっと昇華されるんですかね。楽しみにしましょう。

 

最後に、本当にもったいなかったというか、日程が惜しいなと思ったのが、ワールドカップでの前倒し日程のため、河野孝太がほぼまる1シーズン棒に振ってしまいました。若い時期で経験を積める時期に大怪我と日程での試合への関わりの機会減とパリオリンピックを目指せる彼にとっては何とも厳しい日程になってしまったな、と個人的には思いました。

来年はより出場機会が多く巡ってくることを願いたいと思います。

 

さて、名塚監督の続投、岸田の退団など色々ニュースが出てきました。(あれ?池上さん更新はまだですか??)年の瀬ですね。ワードカップメンバーも発表されましたし、ここから徐々に代表モードですね。今週末はJ1最終節、J2もプレーオフの決勝と最後の人盛り上がりと言ったところでしょうか。

ちょっと機器の問題でレビューがかなり遅くなってしまいましたが、総括的なものをもう1本出させていただこうと思っております。

シーズンは終わりましたが、もうちょっとお付き合いいただければと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(※文中敬称略)