レノファを青黒の眼で東京から見るblog

レノファ山口を応援・分析します。

連敗ストップ!&初のヤマグチ一番 レノファ山口vs栃木SC @維新 2022年4月30日

維新は勝つ場所!しっかり体現してくれましたね(だいぶヒヤヒヤしましたが)!

出張利用して帰省がてら、久しぶりの維新に。

お恥ずかしいことにホーム、アウェイ関わらず初めてのやまぐち一番を聞けました。よくある、自分行くと負けるジンクス?!なんて多少思うこともありました。笑

2018年のアウェイ大宮も今節のようにロスタイムの失点だったので、またかー?なんて思っていました。

しかし!失点はよろしくないですが、残り時間諦めることなく勝ち取った得点と勝ち点3。今日は下記について書いていきます。

 

1)栃木のWBをジャンプさせない。SBをフリーに。

2)兒玉の献身性

3)劇的ではあるが。。。


栃木手強かったですね。前節よりも人を入れ替えた布陣。選手をフレッシュにしたことでプレスも誰ひとりサボることなくかけてきました。

レノファのボール保持時の栃木は5-2-3のような形に。CFの32宮崎が渡部をマークし、LSH17山本がアンカーの佐藤謙介、RSH13松岡がCBのヘナンとLSB橋本のどちらにも対応できそうな位置取りに。割とヘナンにボールを回そうとするような、最近どのチームもやってくるような形に。

そして栃木の両WBはスタート位置はレノファの両WGに対応するような位置にいるのですが、パスがレノファのSBに出そうとなると約20~30mくらいは一気に奪取して詰めてきます。序盤に何度か橋本が栃木RWB3黒崎につかまって低い位置でボールを奪われるシーンもありました。

いつものざっくり布陣。

 

もちろん対するレノファも8分と12分に所のように、池上がSBを高い位置に上げてたり、SBより低い位置に来た場合はWGとSBに間に下りたりと栃木の狙いを外すような試みをしつつ前進していこうとしていました。序盤の決定機として15分。栃木のパスミスからミドルゾーンから組み立てはじめ、佐藤⇒ヘナン⇒橋本へ。そこに黒崎のプレスのスイッチが入り猛然とプレスが来ます。ここで橋本はフェイクで黒崎の矢印を外し、同時に池上が栃木の両ボランチの裏を取ります。そこへ栃木のRCB小野寺が池上へ付きますが、ワンタッチでLWG30兒玉へ。右サイドの二人を釣ったことで兒玉がドフリーに。余裕をもって20田中の要求通りのボールを送りますが、これは残念ながら枠の外。

その他にも橋本が佐藤謙の横に行くような位置を取ったり、田中渉がその位置に下りたりと何かと工夫をしていきますが、なかなか前進することができずロングボールを蹴ってカットされたり、引っかかる場面が増えていきます。そうすると、攻撃をするためにバランスを崩して攻めに行くレノファを逆手に栃木は時崎監督がアライバルインタビューでおっしゃっていた「相手の攻撃をうまく活用する」という言葉の通り、SB裏へボールを送り込んできました。

なかなかうまくいかない場面が続き、ジェフ戦のようなただただ時間が過ぎるという言い方を恐れなければ、退屈な時間が流れていきました。そのなかで個人的にターニングポイントというか、試合の流れがちょっと変わったなと思ったのが、34:45付近のヘナンの場面。これはちょうど前半40分過ぎあたりにもツイートしたのですが、急に空いているところをつけるようになったと思います。

https://twitter.com/cross_reno/status/1520278434961756160?s=20&t=8JwoA2Lu2rFTvP6QBXNHDw

ゴールキックからの流れでヘナンがゆっくり持ち運びます。この場面栃木の前線の3人はほぼ準備完了。というような立ち位置でした。ただ、RWB黒崎がなぜかこの場面、14橋本にジャンプしてマークに来ませんでした。もしかしたらその数分前に高木の決定機のところ。関の兒玉へのフィードに対して22RCB小野寺が競ります。そのこぼれ球ですが、14橋本に黒崎は付いて行ってしまったため、20田中渉に拾われ高木の決定機へ繋がりました。このような兒玉へのフィードを嫌がったためか、(もしかしたら足のケガ?)黒崎は34:45では橋本につきませんでした。そのため13松岡は橋本もケアしながらの対応に。そのため32宮崎が渡部側から、外誘導させようとプレスに行きますが、ヘナンが浮き球で回避。ここで栃木的には自分たちの右へ誘導させようとしていましたが、急遽左へ。レノファはすかさずサイドに張り続けている高木は栃木LWB福森をピン留め。眞鍋が高い位置をとることで佐藤謙についていた17山本がすかさず戻りますが、佐藤はフリー。5-2-3で守る栃木はこの位置へ運ばれると人数が足りなくなり、後手を踏みます。

37分もやはり最終ラインで左右に振ることでレノファのSBが空きます。カメラでは映ってませんでしたが、最後14橋本へは3黒崎は一度行きかけましたが、やめてリトリートを選んでいました。40分くらいのところで解説の中島さんがおっしゃるとおり栃木の中の部分は大きく崩れてはいませんでしたが、①栃木のWBが上がることで栃木の組織がコンパクトになっていたが、それを回避できていた。②RWB黒崎が出れないことでレノファの強みであるLSH橋本が空きはじめたこと。③栃木のシャドーとWBが前半のはじめに比べ明らかにどうしようかというコミュニケーションを取り始めていたので、あのようなツイートをしました。

後半に入ってから山口のペースに、リズムが良くなったという実況もありましたが、個人的には上記の35分あたりからすでに流れは変わっていたと思います。

 

2)

では栃木のWBがなぜ出てこれなかったか。いつもの通りではありますが、レノファのWGがじれずにサイド深い位置で張り続けていたことと思います。

バックスタンドにいたので、後半は30兒玉がよく見える位置に座っていました。おそらく後半に栃木3黒崎が交代になる、もしくはもっと橋本へ寄せることを徹底されるだろうという予測をハーフタイム中にレノファ陣営としては立てていたと思います。

そのため、前半よりも内側に入ってみる。替わって入った35鈴木が橋本につけばその裏のスペースへ落ちてくるなど動き直しは結構しているな~というのが印象でした。

1点目のシーンも一度中でもらおうとしましたが、クリアされサイドレノファボール。しっかりサイドへ開いてボールをもらいます。田中渉が代わりにサイドへ張ったので、空いた箱の位置へ侵入。池上の落としをもらえる位置に。(橋本と被ったな・・・と最初は思いましたが。笑)そして橋本へのアシストにつながりました。

59分も佐藤、田中と渡るなか、辛抱強くラインを見てのクロス。高木の「ごめんレオト!」とあったように辛抱強く黙々と自分の仕事をこなしていたなと思いました。MVPは高木ですが、隠れたMVPは兒玉だったかと思います。

https://twitter.com/cross_reno/status/1520297372894457856?s=20&t=8JwoA2Lu2rFTvP6QBXNHDw

そんな思いもありこのようなツイートになりました。もちろん62分のところのようにもっと早く岸田へシンプルに出せなかった??などもありますが、今節はとてもチームに貢献してくれたので、次節はより一層の活躍に期待したいと思います。

 

3)

ホント劇的でしたね。吉岡が入ってきた時に兒玉かな~と思いましたが、CFに高木。これが当たったというのでしょうか。決勝点を呼びました。

水戸戦のブログにも書きましたが、CFがいないなら前3人を足が速い選手を並べて奥行きを取るのもあり、と思っていました。どうなるかな~と思ってましたが割と終盤という事もありアバウトに蹴るような場面が多かったので、高木は大変そうでしたね。

で、失点シーンですがあの団子のような状態のところでファウルなり止めておかないといけなかったですね。足の速い五十嵐と90分フルで出ている橋本を競争させても勝てるわけがなく、点と点であわされてしまいました。エリアないので矢野の動きも見事でした。

しかし、ここでよかったのは単にあきらめなかった、という言葉ではなく、しっかりサイドを起点にした自分たちの形を貫いたことかと思います。キックオフ直後は田中渉は安直に高木を走らせるようパスを出してしまいましたが、そのあとは吉岡を起点にし眞鍋も苦しい時間帯ですが、上下運動をし、それぞれが中間ポジションを取っていた結果が最終的にはほぼブザービーターを呼んだのかなと思います。(キックオフ直後に吹くならさっさと終わらせてもいいんじゃない?って思うのは僕だけでしょうか。点取られた側もなんかあとワンプレー!っておもっているでしょうし)

 

ただ、まあ失点はいらなかったですよね。笑 94分あたりのボールボーイもCKを早く始めようとせず足を放って座ってましたが、ふてくされてたんですね。得点シーンは立ち上がって拍手してました。失点がその後の得点の喜びを倍増はさせてくれましたが、今後はしっかり勝ち切ることもしっかりと求めたいと思います。

 

さて、明日は町田戦ですね。僕は2日普通に出勤だったので東京に戻ってきているのですが、維新には気持ちを残してきたつもりなので、連勝を期待したいと思います。

勝ちましょう!

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(文中敬称略)