レノファを青黒の眼で東京から見るblog

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祈・この悔しさの先に勝ち点3 横浜FCvsレノファ山口@ニッパツ三ツ沢 2022年5月29日

また試合終了間際の失点での敗戦。。。

悔しい。ピッチの選手、スタッフ、サポーターの総意だと思います。

試合終了後、相手への挨拶もそこそこに早々とスタンドへの挨拶のために待機していた池上・島屋の2人。twitterでも触れましたが、高橋は遅れながらも3番目にスタンドに着きサポーターへの丁寧な挨拶に出場した選手への労い。試合結果、試合への不出場などそれぞれ悔しい思いをしても、しっかり挨拶に来てくれる選手たちに勝ち点3をまた得られることを願ってやまない。そんなことを思った今期アウェイ初参戦でした。

負ける試合ではなかった、でも負けてしまった。それでも主将の渡部の言う

3連敗でトンネルかなとは思っていますが、光は遠くなくて、目の前に見えています。

とあるように、今節も下記について考えてみたいと思います。

1)生駒の台頭の影に石川の献身性

2)島屋のミスではあるが・・・

今節も前節に続き右サイドバックに入ったのは22生駒。今節もとてもよかったと思います。前半特にいいな~と思ったのが、相手のセットプレー時。

ストーンに入るのが石川、そのすぐ後ろのゾーン佐藤謙というのが最近の並びでした。佐藤謙が途中出場だった山形戦はここに菊地が入り、その後ろに生駒でした。

今節の横浜FC戦は生駒が石川のすぐ後ろのゾーンを担当してましたが、ニアのボールをよく跳ね変えてしており、ニアでは今日やられそうもないな、という安定感があったと思います。(山形戦の失点はファーでしたが)

横浜FCのセットプレーにヒヤッとする場面もありましたが、この高さという防具は眞鍋も高いですが、生駒の長所の一つと思います。

また、やはり今節もしっかり攻撃に絡んでいたので、Twitterでも「生駒のクロスいい!」といったようなものも散見され、多くの方が得点への臭いを彼から感じたのだと思います。クロス数4は石川、田中と並びチームトップでした。(引用元スポルテリアさんJ2 第19節 横浜FC vs 山口のデータ一覧 | SPORTERIA

横浜FCの基本フォーメーションは3-4-2-1。WBの右イサカ、左の武田はボール保持時は高い位置での幅とり役を担います。イサカにはLSB橋本がつきますが、どうしても最終ラインの人数の関係上武田が浮く形になりますが、ここを埋めていたのが、本職がSBの石川。途中で解説の奈良橋さんが山口は守備時は5バックとおっしゃってましたが、これは高い位置をとった武田をみるために石川が落ちた時に5バックになっていました。

横浜FCのボール非保持時は4-4-2となり、今度は武田が横浜FCの最終ラインへ落ちて4バックを形成します。そのためこの石川・武田両プレイヤーは攻撃時は最前線、守備時は最後尾とかなり運動量をあの暑さのなかで要求されていました。過酷。。。

下記いつものざっくりの形です。

今節レノファの狙いの1つに横浜FCボランチのハイネルを動かすことにあったと感じました。横浜FCも前からボールを奪いに行く際はポジションを放棄してマークをしに行きますが、その際に多少真ん中がぽっかりと空いてしまいます。DAZNでは聞き取れなかったのですが、前半の10分あたりで横浜のベンチからでしょうか「中〆ろ!!」と結構大きな声で指示が飛んでいました。

前半は横浜FCのLSH16長谷川が生駒に付かないで、レノファRCB6渡部などにプレスに行く場合などは、RWG7石川が幅をとり生駒がインサイドに入り、ハイネルの脇へポジションをとります。するとハイネルはちょっとずつ生駒の方へずれていき、山瀬や佐藤謙がうけやすくなります。またサウロミネイロが渡部につき、佐藤謙にハイネルが付いた際などは、ハイネルの裏を山瀬が狙うなどありました。何回か佐藤謙が手ぶりで自分の後ろを指していましたが、前半はなかなかそこを使うことができませんでした。

 

後半に入り、先ほど挙げた生駒の相方の石川が今度は違った形で相手をずらしにかかっていました。(もしかしたら僕の見逃しで前半もやっていたのかもしれません。これはDAZNにはあまり映ってないです)

特に渡部のボール保持時に一気に裏を狙うようにゴールに向かってランニング。すると武田を定位置から引っ張ることができ、その位置を山瀬や生駒が使います。そこに彼らが侵入することで横浜FC特にハイネルが動くことで佐藤謙など中でボールを扱うことができるようになっていきました。

この試合は今までの試合に比べ相手の最終ライン裏へのローグボールは少なかったと思います。連戦であったり、暑さもあったので相手の背後を狙う動きは必要ではありますが、なんどもそれをやれば前線の選手の複数人が消耗してしまいます。また相手にボールを奪われれ、前から行くことができなければ単に相手にボールを明け渡すことになるので、それを避けるため即時奪回するために、中盤の選手も押し上げなければいけないためまた消耗。と連戦ではなかなか発揮しずらい現実がありました。もともとオフサイドは試合の中で1~2個のチームではありますが、このようなロングボールを使ったプレーはいつもよりも少なかったこともあり、今節はオフサイドが0だったのではないかと思います。

現に相手をずらすことはできていましたし、そこからの展開からクロスを上げることもできていました。先に挙げた生駒のクロスと同様、石川もクロスを上げる機会があったことを考えると、この試合はストロングの左ではなく、右サイドも武器となっていたと言えるのではないでしょうか。その起点となったのは石川の献身的な動きがあったというのを書いておきたいなと思い、挙げさせてもらいました。



2)

この失点シーンの呼び水としては直前の高木大輔パスミスからのカウンターがあったと思います。コーナーキックから一気にカウンターであわやゴールというシーンを関が止めてくれました。

この出来事があったからこそ、チームとしてこの時間はどのようにボールを動かすのか、取られた場合のリスクヘッジをしておくべきではあったと思います。

前半10分のところのように、インサイドに橋本が引っ張られ、ワンツーでRCB3中村に突破されそうなところもヘナンが対応するなど、最近やられてしまっているパターンについてはつぶそうとしているチームの動きはあったと思います。また、横浜FCオフサイドが8と高いライン設定で怪しい場面もありつつも、能動的にサウロミネイロを筆頭に横浜FCの攻撃陣を抑えることもできていました。

ただ、あの場面何かスポットはまってしまったような、切り替えの遅さがあったように見えました。切り替えの遅さで言えば島屋がこぼれ球をキープしたところで、周りの選手たちに何か迷いがあったように思えます。そこで島屋はどうしようといった形でキープした結果があのカウンターであったのかなとも思います。

もちろん、その前のカウンターで消耗もしていたと思うので、戻るのがむずかしいとは思いますが、それ以上に横浜FCは攻めあがっていましたし、得点を決めた亀川は「見方が後ろで足を攣ってる状態で上がろうか迷ったが・・・」というくらい横浜FCも勝ち点3への執念があったのだと思います。ホントにちょっとしたことで勝ち点はこぼれていきます。チーム全体がレベルアップするというのはこういう意識のところも大切だなと、金沢戦に続き僕たちは学ばされたのではないでしょうか。

 

敗戦は悔しい!なので昨日の天皇杯の勝利はうれしいですね。延長まで行ってしまったので体力的なものは気になりますが、勝って帰ってくること、若い選手が躍動したことはうれしいですね。

ユースの上村音生選手が出場してアシスト。今後にも期待したくなりますが、過度な期待は禁物かなと思いますし、一つ一つ彼のフィールドであるユースで活躍しまずは昇格を勝ち取ってほしいですね。

さあ連戦最終戦はホーム群馬。何度もいますが、維新は勝つ場所。岡山戦も維新で出来ますし、前半戦は連勝で締めくくってほしいですね。勝ち点6を期待しましょう。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

(※文中敬称略)